新年あけましておめでとうございます。
慌ただしかった年末も無事に終わり、2022年を迎えることが出来ました。
ちょうど新年を迎えたところでタイミングが良さそうなので、この機会に1年という時間についてちょっとだけ皆さんと一緒に考えてみましょう。

1年って何??という風に改めて考える機会はあまり無いかもしれません。
私たちが当たり前のように生活しているこの1年という時間・・それは12ヶ月であり、365日という日数で表現されています。生まれた日から1年毎に1歳ずつ年を重ねて、誕生日をお祝いしたりと私たちにとってもとても身近になっている1年という時間は・・実は私たちが住んでいる地球が太陽の周りを1周するのにかかる時間なんですね。

太陽系には地球以外にも惑星がありますが、それぞれ太陽からの距離が遠くなれば1周する時間も随分と違ってきます。
例えば太陽に一番近い軌道を回っている水星では地球時間の約88日で1周してしまいます。そして地球の一つ外の軌道を回っている火星の場合では約687日もかかることになります。それぞれの惑星毎に1年の時間というのは違ってくるわけです。時間があれば太陽系の他の惑星でもそれぞれの1年の時間を調べてみて下さい!!きっと「えっ? 他の惑星ではこんなに1年の時間がちがっているの???」と驚きますよ!

そして、地球が太陽の周りを1周する時間は実際には365日と約6時間弱かかっています。
その為、1年を365日としてしまうと太陽を回る地球の位置が4年で1日分違ってくることになります。4年で1日くらいなら大したことないのでは??と思ってしまうかもしれませんが・・これが10年、そして100年と積み重なっていくと次第に暦と地球上の気候がずれて行ってしまうことがわかると思います。今の暦では4年に一度、閏年を設けてそのずれが1日以内に収まるように工夫されています。最近では2020年が閏年でしたので次回は2024年ですね。

さて、2022年を迎えたところで今年はいったいどんな天文現象があるのか気になるところですので主なものをご紹介しておきましょう!
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1月
☆年明け早々しぶんぎ座流星群があります。
これは年間3大流星群のひとつで例年ですと4日前後に見られる流星群なんですが・・流れ星が多く見られる時間が他の流星群に比べて短いので、ピークの時間が日本で昼間になったりするとさっぱり見えなくて期待外れになってしまうこともあるのですが2022年は意外と期待できそうです!!
☆18日の満月は今年最少の大きさで見えるようです。
こちらも撮影しておいて7月のスーパームーンと比較してみたいものです。
☆下旬になって夜明け前の空で金星が低い空に見えてきます。
1月末以降、毎月1度ずつ細い月と金星の接近が起こるのでこちらも楽しみですね!
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2月
☆夜明けの空で明けの明星となっている金星が最大光度を迎えます。
冬の透明度の良い時期なのでお天気の良さそうな日を狙って青空の中で金星が肉眼でも見えるかチャレンジ
してみたいですね!
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3月
☆明け方の空で金星と火星が接近する様子が見られそうです。こちらは双眼鏡で楽しめそうですね。
☆月末頃には夜明け前の空で金星と火星に加えて土星も集まる惑星集合が見られそうです!
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4月
☆5日頃に夜明け前の空で火星と土星の接近が見られそうです。かなりの接近なので望遠鏡でも楽しめそうです。

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5月
☆GW中の1日には夜明け前の空で金星と木星が大接近となるようです!こちらも望遠鏡で楽しめそうです。
☆27日には昼前に金星と月が0.8度までの大接近があるようです。青空の中での接近ですが、お天気さえ良ければ双眼鏡で見られそうです!
☆30日夜明け前の空では火星と木星の大接近が見られそうです。こちらも望遠鏡で楽しめそうなくらいの接近みたいですね。
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7月
☆14日に今年最大の満月となるスーパームーンが見られるようです。こちらも楽しみですね!
☆21日は夜中過ぎに火星が月に隠される火星食が起こります。
会津では月に隠れる時間はまだ月が昇っていませんので潜入は見られませんが、欠けた月の後ろから火星が見えて来る出現は見ることが出来そうです。
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8月
☆12日前後にピークとなるペルセウス座流星群があります。但し12日が満月なので月明かりの影響がかなりありそうです。
☆15日には土星がやぎ座のしっぽの付近(昨年木星が見えていた付近)で衝を迎えます。望遠鏡では昨年と環の傾き具合の違いを確かめてみたいですね!
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9月
☆10日には中秋の名月があります。美しい月をゆっくりと眺めてみましょう!

☆27日には木星がうお座で衝を迎えます。これからしばらくの間見やすい時期が続きます!
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11月
☆8日には好条件の皆既月食も見られそうです。昨年は月食が2回ありましたが5月は天気に恵まれずに、11月は惜しくも皆既になる前に戻ってしまう部分月食でしたので。
今回の皆既月食は地球の影の真ん中近く、やや北寄りを通過するので皆既となって見られる時間も1時間半近くと長めなのでゆっくり楽しめそうです。
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12月
☆1日、火星が地球に最接近となるようです。
火星の接近は約2年2ヶ月毎にあるので昨年はあまり話題になりませんでしたが今年は火星探査の成果も含めて秋以降には夜空に明るく目立つ火星の姿も楽しめそうです。今回の火星との接近は約8千万kmちょっとなので中接近となるようですが望遠鏡を使えば火星の表面の様子も色々と見えて来るでしょう!

☆14日前後にはふたご座流星群が極大を迎えます。
月齢20くらいなので少し月明かりの影響がありそうですが今年もまたたくさんの流れ星が見られると良いですね!
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以上のように2022年も楽しめそうな天文現象がたくさんありますのでご期待下さい!
詳しい内容については毎月の星空案内をご覧ください!

こうした天文現象の多くは双眼鏡が1台あると肉眼よりもずっと楽しめますのでまだお持ちでない方はぜひ今年入手してみてください!星を見るのにお奨めの双眼鏡は最初なら7倍から8倍くらいの比較的低めの倍率のものが使いやすいですね!レンズの大きさは30mmクラスが見え具合と重さや大きさのバランスが良さそうです。
但し、ネット通販やホームセンターなどで売られている数千円のものは星見用には性能不足のものが大半なので出来れば1~2万円クラスの光学機器メーカー製のものがお奨めとなります。可能であれば防水タイプの方が長く使えそうなのでそうしたタイプを選んでおくのも良さそうです。

ところで双眼鏡でこの価格だとちょっと高価に感じてしまうかもしれませんが、無限遠にある点光源の星をきれいに観察するにはいわば限界近いレンズの光学テストを行っているようなものなので最初にしっかりとしたものを選んでおいた方がずっと長く使えますし、より美しい星空を楽しむことが出来ますので選ぶときには慎重に行ってくださいね!

☆はやぶさ2関連情報

☆JAXAはやぶさ2ミッショントップページ
https://www.hayabusa2.jaxa.jp/

新しいこちらのページでは次のミッションに向けての地球とはやぶさ2,そして目標となる小惑星との位置関係もわかりやすくなりました。まだ見ていない方はぜひじっくりとご覧ください!
昨年12月6日に地球からの距離はとうとう1億kmを突破して、お正月を迎えた現在はもうすぐ1億1千600万kmになりそうです。現在は0.8AUと地球軌道よりも太陽に近い軌道を航行中でしばらくの間地球からは遠ざかっていきます。時々はこちらのページで地球からどれくらい遠くなっているかチェックしてみて下さい!

はやぶさ2は拡張ミッションに向けて順調に運用中のようです。12月分のレポートが3件上がっているのでご確認ください!
https://www.hayabusa2.jaxa.jp/news/status/

そして2021年末に拡張ミッションに向けて軌道変更に必要な今年分のイオンエンジン運転が無事に終わったとの報告も届いていますのでご覧ください!
https://www.hayabusa2.jaxa.jp/topics/20211228_IES/

さらに楽しみなニュースも入ってきています。
2021年12月6日【はやぶさ2試料、来春にも歴史塗り替える発表】「来春にも隕石(いんせき)学の歴史を書き換えるような大発見を発表できる見通しだ」などと発表
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2112/07/news065.html
内容が公開されるのは3月ごろになる見込みですがどんな発表があるのか今からとても待ち遠しいですね!

はやぶさ2の旅はまだまだ続きます。
「頑張れ! はやぶさ2!!」
これからもみんなで応援していきましょう!

2022年1月、会津での月の満ち欠けは以下のようになっています。
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日付    月相     月出時刻    月没時刻
 3日(月) : 新月    7時 24分  16時 55分
10日(月) : 上弦   11時 34分  24時 46分
18日(火) : 満月   16時 50分   7時 15分  ※ 2022年中最少の満月!!
25日(火) : 下弦   23時 09分  10時 47分  (月の出は24日深夜です)
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(StellaNavigator11/AstroArts.にて 会津若松市での時刻)

今月18日の満月は2022年で最少の満月になるそうです。
先月が2021年最少の満月だったことを考えると2ヶ月続きで最少の満月になるみたいです。今年7月にあるスーパームーンとの大きさ比較をするためにも望遠鏡か望遠レンズで撮影しておきたいですね。

今月は3日が新月なので6日頃までと25日以降ぐらいが概ね月明かりの影響が少ないようです。
明るい1等星が集まっている賑やかな冬の星空をじっくり眺めてみたいですね!月明かりが無ければ冬の大三角の中を流れる天の川も見られます。お天気の良さそうな時に街明かりの少ない場所でぜひ確かめてみて下さい!

会津での1月の日の出、日の入り時刻を先月の12月と比べてみると以下のようになりました。
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  月  日   薄明始まり    日の出      日の入り    薄暮終了
12月 1日  5時 03分  6時 33分  16時 25分  17時 55分
 1月 1日  5時 21分  6時 52分  16時 36分  18時 06分
 1月31日  5時 15分  6時 42分  17時 05分  18時 33分
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(StellaNavigator11/AstroArts.にて 会津若松市での時刻)

会津での元旦の日の出時刻は6時52分になります。
但しこれは地平線まで見渡せる場所での時刻になります。東の空に山があるとその分だけ遅く見えることになりますが大まかな目安にはなるので初日の出を見たい方は参考にしてみて下さい!

1月、そして2月とまだまだ本格的な寒い冬が続きますが先月には冬至を過ぎているので少しずつですが昼の時間も伸びて行くことが上の表からわかると思います。頑張って今年の冬も元気に過ごしましょう!!

それではそろそろ2022年1月の主な天文現象を見ていきましょう!!
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☆ 1月 1日(土) 元旦未明に南東の低空で細い月と火星が接近!

2022年お正月、初日の出を見る前にちょっと早起きして細い月と火星が約2度程まで接近した様子が見られそうです。
薄明が始まる時刻は5時20分頃ですが多少空の明るさがあっても双眼鏡なら見られそうなので少し高度が昇って見える5時半頃からがお奨め時間になりそうです。この時月の月齢は27.5で双眼鏡なら赤っぽい火星と細い月が一緒に見られるチャンスとなりますのでお天気が良かったら南東の低い空が見渡せる場所で眺めてみて下さい!
火星の右にはさそり座の赤っぽく輝く1等星のアンタレスも双眼鏡で入るので火星と明るさや赤み具合を比較してみて下さい!火星は今年12月に地球に接近するので地球との距離が近くなるにつれて明るくなっていきます。今のうちから時々明るさの変化を確かめてみて下さい!

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☆ 1月 1日(土) 夕方の空で金星と水星を見つけよう!!

昨年には年末頃までずっと夕方の空で美しい輝きを見せてくれていた金星はこれから太陽に接近して行くので宵の明星としての姿はそろそろ見納めとなってしまいます。
でもその前に夕方の空ではなかなかお目にかかれない水星がこのあと見やすくなって来るので1日夕方には西南西から少し南寄りの低い空で去り行く金星とこれから見やすくなる水星のツーショットが数日程見られそうです。夕方の空での金星が見える高度は意外と早く日毎に低くなっていくので可能なら元旦の夕方に見ておきたいところです。金星も空が少し暗くなるころには低くなってしまうので日没後くらい(元旦なら16時36分)に金星を見つけておいてその少し左やや斜め上を捜せばぽつんと光る水星も見つかりそうです。1日夕方での金星と水星の間隔は7度ちょっとあるので双眼鏡で同時にはちょっと難しいかもしれませんが金星を視界の右端に置いて、そこからほんの少し左に動かせば左端に水星が入って来るので見つけるのにも双眼鏡が役立ちそうです。
ところで、この時金星は内合前の位置にあって地球に接近しているので見かけの大きさも月の約30分の1とかなり大きく見えています。双眼鏡でもきっちりピントを合わせて、手振れしないように双眼鏡を持った手を手すりなどに載せて観察すれば細い三日月のような姿がわかるはずです。金星見るならこの時期が特におすすめなのでお正月休みの間にぜひ見ておいてください!

そして水星は日没後30分程での時刻(17時過ぎ)では1日で高度が約7度、10日頃が10度弱となって見頃を迎えます。
水星の明るさは0等級と多少明るさの残る空でも双眼鏡を使えば楽に見つけることが出来ます。そして1月7日以降なら水星の左上には土星も接近してきて双眼鏡で一緒に見られるという珍しい様子を観察できそうです。
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☆ 1月 4日(火) 未明の空でしぶんぎ座流星群が極大を迎える!!

今年を占う意味でぜひ見ておきたいのが4日未明に極大を迎えるしぶんぎ座流星群ですね。
年間3大流星群のひとつですが・・8月のペルセウス座流星群や12月のふたご座流星群に比べていまいち知名度が低い流星群なのは訳があります。他の二つは月明かりの影響で多少見える数は減っても毎年ほぼ確実に数日間に渡って沢山の流れ星が見られるのですが、こちらのしぶんぎ座流星群はピークとなる時間が数時間しか無いために年によっては昼の時間に当たってしまうとさっぱり見られずに??となってしまうことがあるからなんです。
そんなしぶんぎ座流星群ですが、今年の予報では極大予想時間は日本時間の4日6時頃となっているので意外と期待できそうです。
更に今年は3日が新月で月明かりの影響が全くないことやうしかい座の頭の少し上にあるしぶんぎ座流星群の放射点も明け方には高度55度と高く昇っていることなどの好条件が重なっているので3時頃から北東の空を中心になるべく広い空を眺めていてください!
時期的には寒さの厳しい時期なので防寒対策はしっかりと行っておきましょう!それでも寒い中での流れ星観察はじっと動かないで見ているのでいくら防寒対策を行っても長時間ではやはり寒さが堪えます。なるべく暖かい飲み物を用意したり時々休憩をしながら行ってくださいね!

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☆ 1月 4日(火) 夕方の空で細い月と並ぶ水星を見つけよう!!

4日夕方の空では南西から約10度ほど北寄りの低空で月齢1.6のかなり細い月と水星がほぼ同じ高さに並んで見えている様子が観察できそうです。
月と水星の間隔は約4.4度程なので双眼鏡でも楽に一緒に眺められそうです。今回も17時頃の時間から双眼鏡を使って探せばすぐに見つかるはずです。西南西の方角で地平線ぎりぎりにはまだ何とか金星もいるはずなのでちょっと時間に余裕を持って探せば先に金星が見つかるかもしれません。位置的にはこの辺が金星の見納めとなるかもしれませんので是非捜してみて下さい!
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☆ 1月 6日(木) 夕空で細い月と木星が接近!!

6日夕方には南西の空で明るい木星と月齢3.6の細い月が5.3度程まで接近した様子が眺められそうです!
木星はまだ夕方の空でそれほど低くはなっていませんが空の明るさが多少残っている時間帯の方が雰囲気が良さそうですので17時半くらいが見頃になりそうです。こちらも双眼鏡でぜひ一緒に眺めてみたいものです!少し早めに見ることが出来た時には木星の右下方向にいる土星と水星も捜してみて下さい!この時でも両者の間隔は4度ちょっとでこのあともう少し接近する様子が見られますので!
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☆ 1月 10日(月) 上弦の月

10日には上弦を迎えます。
実際には10日未明の3時過ぎなので10日夕方に見えるときには半分よりも少し膨らんだ姿が見えるはずです。上弦の月が見やすいのは夕方の時間帯ですが、今回はもし見られたら夜中の時間にも西に低くなった姿をぜひ眺めてみて下さい!地平線に対してかなり真横近くになった月の姿が見られるはずですので。

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☆ 1月 13日(木) 南南西の低空で水星と土星が最接近!!

13日夕方の空では7日に東方最大離隔を迎えた水星が土星と3.4度程まで接近した様子が見られそうです。
水星と土星の明るさはこの頃だとどちらもほぼ0等級で割と明るめなんですが・・夕方の低い空でしかもまだ空の明るさが少し残っている時間帯での接近なので肉眼だけではちょっと難しそうです。双眼鏡なら比較的楽に見つけることも可能ですし、何よりも同じ視野に見ることが出来そうなので確実です。空の明るさから考慮するとこちらも17時頃くらいから探せば見つかりそうです。方角は西南西より少し南寄りで高度10度付近を捜してみて下さい!

ところで、今回のようにまだ空の明るさが少し残っていて星がまだ見えない時間帯に星を捜すときにはスマホアプリを使うととても便利です。アストロアーツから出ている「iステラ」、「スマートステラ」等は使いやすいのでお奨めですね!実際に使った時に周囲の磁気の影響で実際の天体と画面で表示されている天体の方位が少しずれていることもありますがその差が把握できれば慣れると問題なく使えます。使い始めの頃に例えば木星や明るい1等星で天体でずれを確かめておけば感覚的に掴みやすいでしょう。

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☆ 1月 18日(火) 2022年で最少の満月!!

今月18日には2022年最初の満月を迎えます。
そして今回の満月はなんと2022年中で最も小さな満月になるそうです。一番小さな満月ということは今年の中では地球から一番遠い満月ということですね。実は先月の星空案内に書いてあったように、12月19日の満月も2021年で最少の満月だったんですね。地球を回る月の軌道は楕円なので近いところと遠いところでは5万kmも差があって、その軌道のどこで満月を迎えるのかで大きな満月と小さな満月が見られるわけです。下の図は国立天文台のサイトで紹介されていたものですがこうして並べてみると見かけの大きさの違いがこんなに変わるんだということがよくわかります。

18日で実際に満月となるのは9時ちょっと前ですが会津からの月の出は16時50分になるようです。
望遠レンズを使った撮影や高倍率ズームのコンパクトデジカメで今回の満月を撮影しておけば本物の月の画像で上のような比較写真も作れそうですのでお持ちの方はぜひ撮影してみて下さい!
また、同じ満月でも地球からの距離が遠くなると少し明るさも減少するようですので18日の満月を実際に眺めて確かめてみて下さい!

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☆ 1月 19日(水) 夜明け前の空で明けの明星を見つけよう!!!

今月9日には地球と太陽の間を通過して内合を迎えていた金星がこの頃から明け方の低い空でようやく見えて来そうです。
金星が昇って来る方角はほぼ東南東なのでなるべくこの方向が低い位置まで見渡せるような場所で捜してみて下さい!会津から19日に金星が地平線から見えて来るのは5時29分ですが、金星がマイナス4等級と明るいので、双眼鏡を使えば高度が5度くらいになる6時前までなら何とか見えそうです。

もし金星が見つかったら双眼鏡でピントをきっちり調整してじっと見つめていると今月初めに夕方の空で見えていたように小さな三日月のような姿がわかるはずです。金星はこれ以降、少しずつ早く昇って来るので次第に見つけやすくなっていきますが徐々に地球からは離れて行くので双眼鏡で形を確かめたいという場合にはなるべく早い方がお奨めですね。望遠鏡を使えば2月以降でも少しずつ変化していく形や大きさの違いも追いかけることが出来ますので更に楽しむことが出来ますよ!

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☆ 1月 30日(日) 夜明け前の空で細い月と火星が接近!! 近くには明けの明星も!!

30日の夜明け前、南東の低い空では月齢27.1のかなり細くなった月と赤い色の火星が約5.2度まで接近した様子が見られそうです。
この時火星から北寄り(左側)には約10度程のところに明けの明星となった金星も見えているので意外と賑やかな様子が楽しめそうです。夜明けの時間が少し早くなってきているので5時半ぐらいには南東の低い空が見渡せる場所に行っておきたいですね。冬場の夜明けの空は色の変化がとても美しいことが多いので次第に明るくなる空での見え方もじっくりと楽しんでみて下さい!

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