画像提供 アストロアーツ http://www.astroarts.co.jp/
(南に向かって見上げた空。月初は21時ごろ、15日は20時ごろ、月初は21時ごろ)

今年もいよいよ12月を迎えました。
2021年も残りあと1ヶ月ですが、日本では昔から12月を師走と呼んでいるように年末の忙しい時期ということもあって例年ですと12月に入ったなと思っているといつの間にかもうクリスマスや年末を迎えていて??みたいなことが多いですね。
今月は色々と予定も入って来るでしょうけれど天文現象の予定も見逃さないようにしっかりスケジュール帳やカレンダーに書き込んでおいてください!

12月は本格的な冬を迎えて寒さも厳しくなってくるのでなかなか寒い外で星空を眺めるのは大変かもしれませんが、星々の煌きは寒い季節程より美しく感じられますし、賑やかな冬の星座たちが楽しめる季節でもありますので今のうちから防寒対策をしっかり考えておいてください!
この時期の星空を楽しむには防寒対策は必須とも言えますので、これまで持っている冬服では足りないという場合には早めに揃えておいてください!ワークマンなどのショップでもいろんな種類の防寒着が売られていますのでぜひ見てみて下さい!他にも使い捨てカイロを背中に貼る等も意外と効果がありますね。

12月の天文現象で最も期待が大きいのはやはり14日前後に見られるふたご座流星群でしょう!
今年のピーク予報は日本時間で14日16時頃となっているのでこの前後数日が狙い目となります。年間3大流星群のひとつで月明かりがない好条件だと多い時には1時間に50個前後も見られることもあるようですので楽しみです。美しく賑やかな冬の星空と一緒にゆっくり楽しみたいものです。

そして今月は夕暮れから空が暗くなる時間帯に南西から金星、土星、そして木星が少し離れて並ぶ様子も注目したいですね!
これまで暗くなってきた時間帯には南の空で目立っていた木星も12月になり見える位置も少しずつ西寄りになっていくのでちょうどいい具合に金星と同じような間隔で明るい星が並ぶ様子は町中からでも楽しめそうです。ただし月末には金星の高度も低くなってしまうので12月前半がお奨めとなりそうです。そして年末にかけて見える位置が変わっていく様子も追いかけてみて下さい!家の近くで南西方向が見渡せる場所を捜しておくのもお忘れなく!

そして楽しみなのがもう一つ、明け方の空に見えてきているレナード彗星が12月初めの頃には4等星くらいまで明るくなりそうとのことです。
4等星の彗星は肉眼では難しいでしょうけれど双眼鏡を使えば淡く広がった姿を見ることが出来そうです。6日頃にはうしかい座の1等星アルクトゥールスの少し左付近に見えるのでこの頃なら見つけるのも簡単そうです。この時の地球からレナード彗星までの距離は約5,400万km程で、そのあとさらに地球に接近します。
最接近は今月12日頃で距離は約3,500万km程になりますがこの頃は夜明け前の空でも日本からはかなり低い空になってしまうので見るのは難しそうです。。久しぶりのほうき星ですので条件の良さそうなうちに夜明け前の空で見ておきたいですね!

そういえば日本からは見られませんが4日(土曜日)には南極で見られる皆既日食があるそうです。今回は場所が場所だけにライブ中継は無いかもしれませんが。調べてみたら日食ツアーもあるようですがさすがに南極まで出かけるツアーは料金がかなりかかってしまうようです。(時間があれば「2021年12月4日皆既日食」で検索してみて下さい!)
日食といえば日本からはこの後しばらくの間部分日食も含めて見られないようです。そんな中で楽しみなのが2030年に北海道で見られる金環日食ですね。まだちょっと先の話ですが覚えておいてください!

☆はやぶさ2関連情報

☆JAXAはやぶさ2ミッショントップページ
https://www.hayabusa2.jaxa.jp/
新しいこちらのページでは次のミッションに向けての地球とはやぶさ2,そして目標となる小惑星との位置関係もわかりやすくなりました。まだ見ていない方はぜひじっくりとご覧ください!
現在は9,700万km程と地球からの距離もだいぶ離れてしまいましたね!

はやぶさ2は拡張ミッションに向けて順調に運用中のようです。時々更新されますのでこちらも忘れずにチェックをしてみて下さい!
https://www.hayabusa2.jaxa.jp/news/status/

☆惑星探査研究センター
 こちらにも「はやぶさ2」のことが色々とありますのでご覧ください!
http://www.perc.it-chiba.ac.jp/

☆日本未来科学館にて
 はやぶさ2帰還1周年特別企画「カプセル&りゅうぐうのかけら大公開」
 12月4日(土)~13日(月)まで
https://www.miraikan.jst.go.jp/events/202111052206.html

☆NASAでの小惑星りゅうぐうのサンプル分析!
https://sorae.info/astronomy/nasa-ryugu.html
 はやぶさ2が持ち帰った貴重な小惑星「りゅうぐう」のサンプルの分析は日本だけでなくアメリカのNASAでも行われているそうです。
どんな結果が見つかるか楽しみですね!

☆NASAの小惑星探査機「DART」 11月24日に打ち上げ成功!
https://sorae.info/space/20211126-dart.html

NASAの小惑星探査機「DART」が先月24日に無事に打ち上げられました。
こちらのミッションでは将来地球に衝突するような小惑星や彗星が見つかった時にそうした危険な天体の軌道を前もって少しだけ変えることが実際に実現可能かどうかを確かめる実証実験と言えるでしょう!今回は既知の二重小惑星(衛星を持つ小惑星)ディディモスの衛星であるディモルフォスにDARTを衝突させてディモルフォスの軌道がどの程度変化するのかを調べることになるそうです。実際の衝突を行うのは来年9月末ごろになるようですがその時が楽しみです。

はやぶさ2の旅はまだまだ続きます。
「頑張れ! はやぶさ2!!」
これからもみんなで応援していきましょう!

2021年12月、会津での月の満ち欠けは以下のようになっています。
今月から会津での月の出、月没時刻を追加してみました。時期のよって多少変化しますが、今月27頃では月の出~次の日の月の出までの時間が24時間45分ほどかかります。これは地球の周りを回る月が1日で東側に動いている分で、次の月の出までの時間が1日で約40~50分程
遅くなることからわかります。この為に今月27日中には月の出が見られずに日付が変わって夜中過ぎの28日0時12分になってようやく下弦を過ぎた月が昇って来ることになります。
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 日付    月相     月出時刻    月没時刻
 4日(土) : 新月    6時 14分  16時 12分
11日(土) : 上弦   12時 18分  23時 55分
19日(日) : 満月   16時 14分   7時 44分  ※ 今年最少の満月!
27日(月) : 下弦  ※24時 12分  11時 51分
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(StellaNavigator10/AstroArts.にて 会津若松市での時刻)

今月は4日が新月なので7日頃までと25日以降ぐらいが概ね月明かりの影響が少ないようです。
明るい1等星が集まっている賑やかな冬の星空をじっくり眺めてみたいですね!月明かりが無ければ冬の大三角の中を流れる天の川も見られます。お天気の良さそうな時に街明かりの少ない場所でぜひ確かめてみて下さい!

会津での12月の日の出、日の入り時刻を先月の11月と比べてみると以下のようになりました。
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 月   日   薄明始まり    日の出     日の入り     薄暮終了
11月 1日  4時 36分  6時 02分  16時 45分  18時 11分
12月 1日  5時 03分  6時 33分  16時 25分  17時 55分
12月22日  5時 18分  6時 49分  16時 29分  18時 00分
12月31日  5時 21分  6時 52分  16時 35分  18時 06分
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(StellaNavigator10/AstroArts.にて 会津若松市での時刻)

12月22日には冬至を迎えますので1日での夜の時間が最も長くなります。
ですが、日の出と日の入り時刻ではそれぞれピークになる時期が少しずれています。会津での日の出時刻は12月30日頃~1月13日頃までが6時52分頃と最も遅い時期になるようです。そして日の入り時刻は12月1日頃~12月12日頃までが16時25分と最も早くなるみたいですね。
実際には夕方の日没時刻は12月中10頃からは少しずつ遅くなり始めるようです。お時間があれば上の表から昼と夜の時間を計算してみて下さい!会津でも昼と夜の時間差が意外と大きいことにきっと驚きますよ!!
本格的な冬の時期はまだまだこれからですが、冬至を迎える今月にはその辺のこともちょっとだけ頭の片隅に憶えてお過ごしください!

それではそろそろ2021年12月の主な天文現象を見ていきましょう!!
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☆ 12月 3日(金) 火星食前に明け方の空で月齢28の月と火星が接近!!

11月には金星が月に隠される金星食がありましたが、12月3日には8時過ぎに火星が月に隠される火星食が起こります。

会津での火星食
潜入 8時20分(高度28度、方位角330°)月の左下より潜入
出現 9時37分(高度34度、方位角350°)月の右上から出現

今年は火星の接近はありませんでしたので(火星との接近は約2年2ヶ月毎)火星ともご無沙汰でした。
今年10月8日に太陽の向こう側になる「合」を過ぎて、最近になってようやく明け方の低い空に見え始めたところです。日本からみられる火星食としては約1年半ぶりの珍しい現象ですが‥今回の火星食は隠されるのが8時過ぎの青空の中で、月も月齢28.1とかなり細く、しかも太陽からの離隔は20度弱と近いので仮にお天気が良くても青空の中に今回のようなとてもとても細い月を見つけるのはかなり難しそうです。更に火星の明るさはまだ地球からの距離も遠いために1.6等星と暗くて先日の金星に比べると望遠鏡を使っても青空の中で見るにはなかなか難しそうです。

ですので今回は火星が月に隠される前の姿を明け方の低い空で見ておくのがお奨めになりそうです。
3日未明の火星は薄明が始まる5時過ぎにようやく地平線から昇ってきます。5時30分くらいになれば火星の高度も5度近くまで昇り、しかも火星の少し上には月齢28のかなり細い月が見えているはずです。火星が昇って来る方角は東南東から少し南寄りで方位角では297°になります。ここで書いてある方位角は南を0°として西回りに360°とした角度になり、天体が見える方位をコンパスなどで捜すときにはとても役立ちますのでこの機会にぜひ覚えておいてください!

おおまかな位置は下の画像(12月3日5時30分)にあるようにうしかい座のアルクトゥールスとおとめ座のスピカからわかるはずです。滅多に見られない月齢28の細い月と久々に見る火星は約1.6度程の距離で上下に並んだ様子は双眼鏡ならかなり見応えがありそうです。ちょっと早起きして眺めてみて下さい!

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☆ 12月 6日(月) 明け方の空でレナード彗星を見つけよう!!

先月後半から徐々に地球に近付いて来ているレナード彗星(C/2021 A1)が明け方の空で4等星まで明るくなって見られそうです!
このレナード彗星は今年1月初めに今年最初のほうき星として発見されていました。その後多数の観測から軌道計算された結果、今月12日に地球に約3,500万kmまで接近することが判明!
地球に接近するにしたがって急激に明るくなって来るようで12月初めには明け方のうしかい座で比較的見やすい位置にありますがまだ6等級の予報です。お奨めはこのあともう少し明るく4等級になりそうで、更に目立つ目印になってくれそうな うしかい座の1等星アルクトゥルスに近付く12月6日と7日ですね!

下の図は12月6日明け方の5時、東側の星空になります。

東の空にはうしかい座が横になって見えていて、その中でオレンジ色っぽいアルクトゥールスが目立っています。左上には北斗七星も見えているはずですね。

最初にアルクトゥールスを見つけて、そこからレナード彗星を双眼鏡で捜しましょう!
日毎の位置は下の図を参考にしてみて下さい。12月5日から8日まで1日毎に下へ移動して行く様子がわかります。4日が新月なので月明かりの影響もありませんからこの数日がチャンスとなります。
お天気が良かったら続けて見て行くと星空の中を移動して行く様子が楽しめそうです。
空の透明度さえ良ければ双眼鏡ではぼんやりと丸い姿が見えて、視野の中で視線を真ん中ではなく周囲をゆっくりと見渡すように知れば淡い尾も見えるかもしれません。カメラをお持ちでしたら三脚に載せて30秒程の露出をすれば撮影もできそうです。


ほうき星の明るさ予報は本当に難しくどこまで明るくなるかはその時になってみないとわからない場合も多いのですが、11月末まではほぼ予報通りの明るさになってきていますので期待しましょう!

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☆ 12月 6日(月) 夕方の空で見えてきた細い月と金星を見よう!!

6日の夕方には南西の空に月齢2の細い月が見えてきます。
4日が新月でしたのでこの時の細い月は三日月になります。この日の日没は16時25分なので17時頃になれば金星の右下付近に約11度ほど離れて細い月の姿が見えてくるはずです。空が次第に暗くなって17時30分ぐらいになると南南西の空で明るく光る木星から土星、そして金星と並ぶラインの延長上に細い月の姿が肉眼でも見えて来るでしょう!
双眼鏡なら細い月の少し上にいて座の2等星も見えている様子もわかるはずです。この時の月はちょうどいて座にある「南斗六星」のひしゃくの中にありますので南西の低い空まで見渡せる場所なら双眼鏡で小さなひしゃくの形も捜してみて下さい!

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☆ 12月 7日(火) 夕空で細い月と金星が並ぶ!!

7日夕方には明るく輝く金星と月齢3の細い月が4.5度程まで近付いた様子が見られそうです。
夕方の空に見える金星の高さは先月に比べてやや低くなってきていますが実は今月8日にはマイナス4.7等星となる金星の最大光度を迎えますので今回の接近も金星の明るさが増して見事な様子が楽しめそうです。
17時前から見て行けば空が次第に暗くなるにつれて月と金星が並ぶ様子の印象もまた違って感じられるはずなのでぜひ南西方向の開けた場所で見て頂ければと思います。来月になると金星も太陽に近くなってしまうので今シーズンの夕空での細い月とのツーショットは今回が最後になりますのでお見逃しなく!!

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☆ 12月 8日(水) 南南西の空で土星と月が接近!!

8日夕方には月齢4の月と土星が約5.3度程まで接近した様子が見られそうです。
土星の明るさは0.8等星なので月との接近も金星や木星と比べてしまうと派手さはありませんが土星がそこになるということを知るだけでも見ておく価値はありそうです。そして今回も双眼鏡で一緒に眺められるほどの間隔なので土星の色合いや瞬かない様子などもじっくりと観察してみて下さい!肉眼では目立つ木星と金星の間に月が入り込んだ様子もなかなか美しい眺めになりそうなので17時くらいからゆっくりと見てみたいものですね。

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☆ 12月 9日(木) 月齢5の月が明るい木星に接近!!

ここのところ連日のように夕方の空では月と惑星の接近が続いています。
それというのも土星と木星がそろそろ見やすいシーズン終了が近くなって夕方でも早い時間に西寄りの空へ見える位置が変わってきているからなんですね。この日の木星が南中する時刻も日没前の16時24分で随分と早くなってきました。17時を過ぎた頃に南西から南南西の空を眺めると木星と土星、そして金星が同じような間隔で太陽の通り道である黄道に沿って並んだ様子がよくわかると思います。
そして9日には月齢5の月が木星と約5度程まで接近していますので空が少し暗くなって来ると木星も明るいので上下に並ぶ様子はかなり目立ってきそうです。空がまだ暗くなってしまう前なら惑星や月の並ぶ様子もスマホやコンパクトデジカメでもオートモードでピントさえ合えば意外と写ってくれますので撮影も試してみて下さい!

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☆ 12月 11日(土) 上弦を過ぎた月で月面Xが見られる!!

今月は11日10時半過ぎに上弦の月となるようです。
夕方18時頃には南の空でほぼ半分の形になった月の姿が見えているはずです。半月頃の月を双眼鏡で眺めてみると欠け際には大きなクレーターがいくつも見ることができます。そして11日21時過ぎには再び月面Xが見られそうです。この時間だと月は南西の空で高度も30度程になりますがこれくらいならまだ十分に観察できそうな位置にあります。望遠鏡をお持ちの方は欠け際で小さな「X」の形を捜してみて下さい!

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☆ 12月 14日(火) ふたご座流星群が極大を迎える!!

毎年楽しみにしているふたご座流星群が今年も14日夜を中心に見られそうです。
今年のピーク予報では14日夕方の16時頃となっていますので狙い目は13日深夜~14日未明にかけてと14日夕方~15日未明になりそうです。このところ比較的活発な活動を見せているふたご座流星群ですが今年は月齢10の月明かりの影響があるので実際に見える数も多少減ってしまいそうな感じがしますが見る方向や時間帯を上手く選べばあまり月明かりの影響を受けずに流れ星を楽しめそうです。
ポイントになるのはやはり月が何時頃に沈むかですね。会津では14日未明なら1時55分、15日未明では2時54分に月が沈みますのでそれ以降は夜明けまで月明かりの影響を受けずに見ることができるわけです。ふたご座流星群の放射点はふたご座のカストル(東の空に昇って来る時には上側のやや控えめな明るさの星)の近くなので大まかにふたご座の頭付近だと覚えておけば良さそうです。
14日なら放射点も18時頃には北東の空から昇って来るのでそれ以降徐々に流れ星の見える数が増えていくでしょう。早めの時間なら北東の低い空から上の方に飛んでいくような流れ星も見えることがありますので狙ってみて下さい!
冬の夜空は他の季節よりも透明度が良いことが多いので月齢10くらいでも視界に月がなるべく入らないように月に背を向けてなるべく広い夜空をぼんやりと眺めるようにしていれば一晩でかなりの数の流れ星を見ることができるはずです。ただしこの時期は寒さもかなり厳しくなってきていますのでくれぐれも無理せずに時々休みながら眺めてみて下さい!防寒対策も十分すぎるくらいにやっておいた方が安心です。流れ星を眺めていて風邪をひいたりしないようにご注意ください!!

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☆ 12月 17日(金) おうし座の星が月に隠される星食!!

17日夕方には18時過ぎから月齢13の月がおうし座にある5~6等星が集まっている位置を通り過ぎていくつかの星が隠されたり月のすぐそばを通過していく様子が観察できそうです。
今回は月が満月近くでかなり明るいので観察にはやはり望遠鏡があったほうが楽に見られそうです。この時間帯、月はまだ日がその方角にあって高度も37度くらいになっているので条件的には比較的良さそうです。会津からでは18時20分~19時40分頃が面白そうな時間帯になりそうです。
そして少し時間が空きますが再び22時頃~24時20分頃まで別の星たちが隠され、再び見えてくる様子が観察できそうです。後半には23時8分に4等星が隠される星食もありますのでこれくらいなら双眼鏡でも見られそうです。こちらの4等星は約1時間後の24時分頃に再び月の後ろから見えてくるはずです。観察する場所が会津市内から離れてしまうと予報時刻も変わって来るので少し時間に余裕を持って観察してみて下さい!

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☆ 12月 19日(日) 今年最少の満月!!

今月19日には満月を迎えます。
会津での月の出は16時14分になるようです。

毎月見ることのできる満月ですが、地球の周りを回る月の軌道が楕円のため地球から月までの距離は近い時と遠い時の差が約5万kmも違ってくるそうです。19日に見られる満月は2021年の中で最も地球から遠いので見かけの大きさも最少の満月となるそうです。実は先月見られた月食の時の満月も今年の中では小さな満月で、わずかな差で12月の満月が最少となったわけです。
望遠レンズなどで同じ条件で撮影した月を毎月撮影して比較すると月の大きさが変わる様子もわかるはずですので機材をお持ちの方はぜひチャレンジしてみて下さい!また、同じ満月でも地球からの距離が遠くなると少し明るさも減少するようですので19日の満月を実際に眺めて確かめてみて下さい!

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☆ 12月 22日(水) 2021年の冬至を迎える!!

22日にはいよいよ冬至を迎えます。
1年で夜の時間が最も長くなるといわれていますが同じ日本でも北と南ではだいぶ違ってきそうです。試しに冬至の日の日の出と日没時刻を調べてみると以下のようになりました。

            日の出時刻   日の入り時刻    夜の時間
北海道 稚内市    7時 08分  15時 56分  15時間12分
福島県 会津若松氏  6時 49分  16時 29分  14時間20分
沖縄県 那覇市    7時 12分  17時 44分  13時間28分

同じ冬至の日でも北に行くほど夜の時間が長くなっていますね。さらに北上して行くと1日中太陽が昇らない極夜の地域になって行きます。そして南半球ではこれから夏なんですよね。同じ地球の上でも緯度によって、そして北半球と南半球では季節が反対になっているということもこの機会に改めて考えて頂ければと思います。

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☆ 12月 27日(月) 月が下弦を迎える!!

27日には下弦を迎えるようです。
今月ちょうど下弦となるのは27日のお昼前のようですのでなるべく下弦に近い月を見るには27日の早朝がお奨めになります。27日の朝6時頃なら月はまだ南の空に見えていますので。ちょっと早起きして双眼鏡で眺めてみたいものですね。

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