「はやぶさ2」フェアリング結合 画像提供JAXA
「はやぶさ2」フェアリング結合 画像提供JAXA

今、「はやぶさ2」はフェアリングの中、太陽電池パドルの翼をたたんで
静かに打ち上げの時を待っている。。。
「はやぶさ2」のこれまでたどってきた道、これからの旅路を思っています。

「はやぶさ2」は、初代「はやぶさ」が夢以上の成果を持ち帰ったにもかかわらず
評価が得られず、2012年度予算は要求額の半分にも満たないものでした。
私達の「88232折鶴プロジェクト」は、事業継続を願って始めたものでした。

宇宙開発にかかる費用は高いといいますが、かかる期間は数十年。
一人当たり数百円で、子供が夢を持ち、生活に行かせる先端技術が手に入る。
費用対効果。私たちが納めている税金であれば、他でもない自分たちが評価したい。

「はやぶさ2」に代表される宇宙ミッションは、どのように評価すればいいのでしょう?――

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「はやぶさ」が好きになった人たちの圧倒的に多くは、イオンエンジンにも
太陽系の起源にも関心がない人が多く、それでもこれまでになく宇宙科学の
ミッションに感動し、共感しているという事実を重視する必要があります。

 もちろんその共感から、宇宙を好きになった人も多いし、科学に初めて関
心を持った人も多いのは事実ですよ。そして当然JAXAの認知度も圧倒的
に向上はしたでしょう。でも、本当はそんな小さなことが本質ではないのです。

この国に生活する人々に活力を注ぎ、その力をこの星に住む人々と生き物の
未来のために貢献できるものを生み出したかどうか、
子どもたちがこれからの世界を正しく築くための舞台を準備するのに役立ったかどうか、
それこそが究極のミッション評価の基準であることを肝に銘じたいものです。

ISASメールマガジン400号より JAXA名誉教授 的川泰宣
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このような姿勢・精神で宇宙開発は行なわれています。

私達大人が子供たちのために何ができるか考えたり、また、自らの生活に
宇宙ミッションを意識し、何かに挑戦したり楽しむことに活かせるならば、
それで充分、評価するに値するのではないでしょうか。

そういう大人の生き様と宇宙の不思議に触れた子供たちが、「何でだろう?」と
新しい見方・考え方で、次の時代を担っていくことになります。

さらに、新しい技術と、日本が世界をリードする人的、技術的土台が手に
入るとなれば、むしろ安いぐらいではないでしょうか!?

皆さんもご一緒に応援しませんか? 自分たちの気持ちを託す探査機を。
一緒に新しい世界を目指していく気持ちを持ちませんか?

「挑戦が力を生み 継続が力を深める」
これはJAXAが発表した「はやぶさ2」のキーメッセージ。
「はやぶさ2」ミッションの内容、プロジェクトの思いをわかりやすく説明
するためにつけたものだそうです。

「はやぶさ2」の次はまだわからない。
「はやぶさ」の挑戦「はやぶさ2」が継続することを意味している??
ただ「はやぶさ」は過去のもの。継承されたといえ今は「はやぶさ2」ですよね。
「はやぶさ2」の挑戦が次の継続につながっていくのを知りたいものです。
それも、沢山の人の今後の応援にかかっているのかな・・・?

とにかく、
11月30日、13時24分48秒、「はやぶさ2」打ち上げ。
 私達の、みなさんの、新しいスタート!
「はやぶさ2」打ち上げパブリックビューイング@会津大学は、まだお席があるそうです。
少しでもご興味のある方は、お早めにお申し込みください。一緒に応援しましょう!
 http://www.u-aizu.ac.jp/topics/hayabusa2.html

「はやぶさ2」ミッションロゴ 画像提供 JAXA
「はやぶさ2」ミッションロゴ
画像提供 JAXA