画像提供 アストロアーツ http://www.astroarts.co.jp/

2022年も早いもので8月を迎えました。
今年の夏は温暖化の影響か東北南部でも6月29日に梅雨明け発表というこれまで前例のない異常な状況で、7月や8月にはどこまで最高気温が上がってしまうのか心配されました。実際には夏らしいお天気は7月上旬くらいまででその後また梅雨のようなお天気が続いていましたがそろそろ本格的な夏らしいお天気に戻って欲しいものです。

8月に入ってすぐになりますが1日(月)~7日(日)までの1週間は今年もスターウィークを迎えます!
バードウィークなら聞いたことがあるけれど、スターウィークって何??という方はぜひこちらのサイトをご覧になってみてください!
http://sw2016.sblo.jp/
サイトから2022年版リーフレットとミニブックをダウンロードしてプリントすれば夏の星空観察にも役立ちますのでぜひご活用ください!

スター・ウィーク中の8月4日(木)は伝統的七夕を迎えます。
この時期だと21頃でも夏の大三角も割と高い空に見えていて見やすくなっています。お天気がよかったら織姫星と彦星を実際の夜空で探してみてください!
この夜には半月よりちょっと欠けている7日月が西南西の低い空に見えています。
七夕伝説の中にはこの月を天の川を渡る渡し船として見ているお話しもありますので色々と調べてみるのも面白そうですね。22時過ぎればほぼ月明かりもなく街明かりの影響が少ない場所なら雄大な天の川を見ることができそうです。
空がすっかり暗くなった21時頃、南東の低い空にポツンと光っている星は土星です。今シーズンの土星はやぎ座の尻尾付近にあって望遠鏡を向けると美しい環が取り巻いた不思議な姿を見ることができます。
更に22時頃になれば東の低い空に明るい木星も見えてきます。今シーズンの木星はうお座にあって明るい星が少ない秋の星座の中でひときわ目立っている様子をぜひ確かめてみてください!

8月といえばやはり毎年楽しみなのがペルセウス座流星群ですね!
年間3大流星群のひとつで一晩にたくさんの流れ星が見られる、しかも寒くない時期でしかも夏休み期間中ということでお子さんにも見ていただきたいですね。特にこれまで本物の流れ星を見たことがないという方には特にお勧めです。ちょっと残念なのはピークとなる12日が満月だということですね。明るい月が一晩中夜空で光っているとせっかくたくさんの流れ星が流れても目にすることができる数が少なくなってしまいますので。それでもなるべく月を目に入れないようにするなどのいくつかちょっとしたポイントに気をつければ十分楽しめるはずです。せっかく暗い場所で夜空を眺めていても明るい月の光が一瞬でも眼に入ると瞳が閉じてしまいせっかくの流れ星も見えにくくなってしまいますから。
ペルセウス座流星群の場合にはカシオペア座の少し下側にあるペルセウス座方向を中心に全天の様々な空に出現しますので月と反対側の夜空を中心に眺めれば良さそうです。
とにかく月の光のある方の夜空は捨てて、月も見ないように心がけて試してみてください!
ペルセウス座流星群自体は7月20日頃から少しずつ出現し始めてほぼ一ヶ月間続きます。
目立つのはピークとなる8月12日の前後数日間ですがお天気が良ければ月明かりの影響が少ないピーク前の頃に見ておくのも一つの手段になります。
そしてもう一つ大事なのが見る時間ですね。ペルセウス座流星群の放射点がある程度昇ってこないと流れ星の数も増えませんので狙い目は夜中から明け方となりそうです。あとはお天気がなるべく晴れてくれますように!
国立天文台のサイトにもペルセウス座流星群についての情報がありますのでこちらも御覧ください!
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2022/08-topics02.html

☆はやぶさ2関連情報

☆JAXAはやぶさ2ミッショントップページ
https://www.hayabusa2.jaxa.jp/

こちらにあるはやぶさ2関連のニュースも要チェックですよ!
https://www.hayabusa2.jaxa.jp/news/

はやぶさ2特設サイトも更新されていたのでこちらもご覧ください!
https://fanfun.jaxa.jp/countdown/hayabusa2/

小惑星リュウグウからのサンプルリターンを目指してきたはやぶさ2ミッションチームは今年6月末に解散となり、以降は拡張ミッション「はやぶさ2#」として継続して行くようです。
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12596_hayabusa2
最終目的地の小惑星「1998KY26」へは2031年7月に到着予定なのでまだこれから9年近くかかります。今後の運用も一緒に応援していきましょう!!

こちらもぜひ見て頂きたい動画がはまぎんこども宇宙科学館が企画して行ったトークライブ「リュウグウのサンプルが語り始めたこと」シリーズです。7月にも2回開催されていますのでこれまでに開催された配信の内容と合わせてお時間のある時に是非ご覧ください!
https://www.yokohama-kagakukan.jp/past_movie/haisinevent

そして今月は見逃せないイベントが郡山市駅前にあるふれあい科学館にて「はやぶさ2帰還カプセル等特別展示」企画が開催されます!!

本物の帰還カプセルやリュウグウから採取したサンプル等とても貴重な機器の展示となるようです!
期間は8月19日(金)~23日(火)までの5日間お申し込みは8月1日(月)10時から下記のサイトまたは電話にて予約が必要となります。
http://www.space-park.jp/contents/archives/202206/181000.html

会場内での写真や動画の撮影は不可ですが、はるか遠い小惑星リュウグウまで実際に旅をして、さらに地球に帰ってきた本物の帰還カプセルをぜひご自分の眼で確かめてみてください!!

また、8月20日(土)16時からは会津大学教授 出村裕英さんの講演会も開催されます。講演会タイトルは「はやぶさ/はやぶさ2と福島/会津大学」です!こちらは7月30日(土)から予約申込が始まっていますのでぜひおでかけください!

ふれあい科学館のプラネタリウムでははやぶさ2が小惑星リュウグウでどんなことをやってきたのかがわかる全天周映像作品「HAYABUSA2 -REBORN-」が上映中です。(8月24日まで)
http://www.space-park.jp/
http://www.space-park.jp/contents/special/archives/202206/111401.html
上映が休止になる日もあるのでふれあい科学館のサイトで事前に確認して下さい!

福島市で開催中の写真展「138億光年 宇宙の旅」は8月21日まで、とうほう・みんなの文化センター(福島県文化センター)3階にて開催中です。

パンフレットにもありますように「NASAの画像を中心に観測衛星や探査機がとらえた美しい天体写真125点を展示」を行っています。
普段PCのモニターで見ていた探査機が捉えた迫力ある映像や遠くの銀河の姿などが大きなプリントで近くから眺めることができますのでまだ見てない方はぜひおでかけください!他にも本物の隕石の展示やAR体験、移動式プラネタリウムの上映や組み立て望遠鏡教室等と盛沢山の内容で、会場の最後には宇宙関連の売店もありますのでお立ち寄りください!
更に、先月会津そらの会のイベントで展示された小惑星りゅうぐうからはやぶさ2が採取してきたサンプルのレプリカも展示されています。6月の会津そらの会イベントに行けなかった方にもおすすめですよ!チケットは前売り券が下記から購入できますので夏休みにぜひお出かけください!
https://l-tike.com/event/mevent/?mid=648444

はやぶさ2の旅はまだまだ続きます。
「頑張れ! はやぶさ2!!」
これからもみんなで応援していきましょう!

2022年8月での月の満ち欠けは以下のようになっています。
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 上弦  5日(金) 20時 07分
満月 12日(金) 10時 36分 
下弦 19日(金) 13時 36分
新月 27日(土) 17時 17分
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(StellaNavigator11/AstroArts.にて)

新月前後の数日間は月明かりの影響が少ないので純粋に星空を楽しむには良い時期になります。
星見に出かける計画を立てるときにはこの頃がお奨めなので毎月新月の日はチェックしておきましょう!

会津での8月の日の出、日の入り時刻を先月の7月と比べてみると以下のようになります。
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 月  日   薄明始まり    日の出     日の入り     薄暮終了
7月 1日 2時 29分  4時 20分  19時 08分  20時 59分
8月 1日 3時 01分  4時 41分  18時 52分  20時 31分
8月31日 3時 38分  5時 07分  18時 14分  19時 43分
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(StellaNavigator11/AstroArts.にて 会津若松市での時刻)

夏本番はまだこれからですが、日の出や日の入り時刻は8月中だけでも意外と変化しています。夕方暗くなる時間も少しずつ早くなってくるので夏の星座もゆっくり眺めてみたいですね!
それではそろそろ2022年8月の主な天文現象を見ていきましょう!!

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☆ 8月 1日(月)~7日(日) 「スター・ウィーク 星に親しむ1週間!」

皆さんはスター・ウィークをご存知でしょうか??
5月にあるバード・ウィークと同じように多くの方に今までよりももっと星や星空に親しんでもらいたいという思いから生まれた企画で1995年から始まっています。毎年ポスターやキャッチコピーも作られていますのでこの機会にサイトをご覧になってみてください!
http://www.starweek.jp
2022年のキャッチコピーは「あなたと同じ星が見えたら、しあわせ」ですね。
星空というのはお天気さえ良ければ離れた場所からでも一緒に見ることが出来ます。
お天気の良い夜に少しの時間でも電話やLINEしながら同じ夜空を見上げられたら素敵ですよね。
今年のスター・ウィークは1日が月齢4の月が夕方の空に見えていて1日毎に月の形や見える位置も変わっていきますのでそんな様子を追いかけてみるのも良さそうです。

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☆ 8月 2日(火) 夜明け前の空で火星と天王星が接近中!

夜明け前、2時半頃に東の空では早くも冬の星座たちが姿を見せ始めています。
東の低い空にはおうし座やぎょしゃ座も見えていて、オリオン座やふたご座も段々と昇ってくる時間帯、東の空の中天にはおひつじ座で赤っぽく光る火星が肉眼でも見えています。火星も今年冬に接近を控えていてこの頃でも0.2等星と徐々に明るく目立ってきています。


今月2日にはその火星に天王星が約1.3度くらいまで接近するようです。
天王星の明るさは6等星くらいなので見るには双眼鏡が必要ですがこの時期前後なら火星を目印に天王星も見つけることができるチャンスとなります。まだ天王星を見たことがないという方にもオススメです。画像の中の丸い円が一般的な双眼鏡の視界(7度)で、2日未明には火星の左上にぽつんと見えているのが天王星になります。3時頃になると次第に東の空が明るくなってきますので2時~2時半頃が見やすそうです。このあと天王星と火星は徐々に離れていきますが10日頃までは十分に双眼鏡で一緒に眺められるのでお天気の良さそうな時を選んで見つけてみてください!
3時半頃にはふたご座の中にある明けの明星の金星も東北東の空に見えてきます。
まだマイナス4等星とすごく明るいので空が少し明るくなりつつある中でも肉眼でも見えるのでこちらもぜひ見ておいて下さい!

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☆ 8月 4日(木) 伝統的 七夕 月が低くなってから天の川も探してみよう!

今年の8月4日は旧暦で7月7日になりますのでこの日が本来の七夕となります。
七夕って7月じゃなかったの??と思われるかもしれませんが・・元々の七夕は旧暦で7月7日に行われて来た行事でした!
江戸時代頃からは庶民にも広まったと言われている七夕ですが、その頃の星空は一体どんなふうに見えていたのでしょう?今と違って電気はまだ使われていなかった時代なので街明かりが全く無かった夜空は天の川も見やすかったのでしょうね。七夕のお話しにあるように織女星(こと座のベガ)と牽牛星(わし座のアルタイル)の2つの明るい1等星が天の川を挟んで見えている様子は七夕伝説以外にも色々とお話しが作れそうです。
今年はうまい具合にちょうどスター・ウィーク中でもありますので夜空を見上げながら詩や俳句をちょっと考えてみるのも面白そうです。

ところで、空が暗くなって見上げる星空は夜空に張り付いたように見えていますがそれぞれの星までの距離はみんな違っています。星までの距離は光が1年かかって進む距離を1光年(約9兆5千億km)として表されていますので星までの距離がわかれば今見えている光が実は何年も昔の光だったということがわかります。七夕の織女星は約25光年、牽牛星は約17光年になるそうです。ということはそれぞれ25年前、17年前の星の光を見ていることになるわけですね!そんなことも星空を見上げるときにちょっと思い出しながら眺めてみてください!

七夕は旧暦の7月7日なので19時頃には南西の空には七日月が見えているはずです。
21時頃になれば月もだいぶ低くなって街明かりが少ない場所なら夏の大三角もだいぶ高い空に昇ってきて天の川も見やすいでしょう!まだ本物の天の川を見たことがないという方は是非今年の夏に街明かりの少ない場所に出かけて探してみてください!
月明かりの影響が少ない8月はじめの頃か満月を過ぎて数日後以降の18日頃からが狙い目ですので!

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☆ 8月 5日(金) 上弦の月 

今月は5日夜、20時7分に南西の空で上弦の月を迎えるようです。
この時間に双眼鏡を月に向ければ欠け際の大きなクレーターも見やすい月齢なのでじっくり観察してみたいですね。さらにこの時には月の少し東側には3等星のてんびん座α星が双眼鏡の同じ視界内に見ることができそうです。てんびん座α星は明るい3等星の右隣に5等星が並んでいる二重星なのでその様子も確かめてみてください!

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☆ 8月 12日(金) 満月 満月と土星の接近!!

今月は12日 10時36分に満月を迎えます。
この日の会津での月の出時刻は19時9分なので東南東の空から昇ってきた時には少し欠け始めているはずですね。普段の満月ではお月見したりと色々と楽しめるのですが・・今年はタイミングが悪いというかちょうどペルセウス座流星群の極大とほぼ重なってしまっているのが残念です。そして今月の満月は実は先月あった今年最大の満月に次ぐ大きさで見えていることにもご注目下さい!月の見かけの大きさを角度で表した数値で比較すると
7月 13日 33.6分角
8月 12日 33.2分角
見かけの大きさからしたら先月のスーパームーンとわずか1.2%しか違わないわけです。
先月のスーパームーンを見逃したりお天気悪くて見れなかった方は12日の満月を改めて眺めてみて下さい!

他にも満月が南の空に来たときの高度の違いもチェックしたいところです。
夏至に近い時期の満月ほど南の空で低い空に見えるはずです。会津から見たときの6月から8月までの満月で南中高度をチェックしてみると以下のようになりました。
6月 14日 25.4度
7月 13日 27.8度
8月 12日 34.8度

夏至のあった6月と比べても8月の満月は高く見えることがわかります。
そして冬至に近い満月は南の空で高く昇った時にはまるで頭の真上にあるかのように感じます。これからの季節、月の見える高さにも注目してみて下さい!
更に20時頃に今夜の満月を眺めると・・月の少し上の方にポツンと光る星が見つかるはずです。明るさは0.3等星なので肉眼でもわかりそうです。その星の正体は土星です。双眼鏡で眺めればやぎ座のしっぽ付近にあるいくつかの星と一緒に月と土星を一緒に眺められるのでお持ちの方は是非月に向けてみて下さい!

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☆ 8月 12日(金)深夜~13日(土)未明 ペルセウス座流星群が極大を迎える!!

毎年夏の風物詩とも言えるペルセウス座流星群が12日夜~13日未明にかけて今年もたくさん見られそうです。
今年のピーク予想は日本時間で13日10時頃ですので13日の明け方近くが最も多くなりそうですし、前後数日くらいは夜空を見上げておきたいですね。ただ、前にも書いたようにタイミングが悪くほぼ満月の月明かりが一晩中夜空を明るく照らしているので実際に見られる数はいつもの年に比べると数分の1に減ってしまいそうです。
対策としては街明かりの少ない、比較的標高の高い場所で観察を行うことと流れ星を見ている間には絶対に月を見ないようにする等が考えられますがやはり満月ともなるとその影響は免れないでしょう。それでもペルセウス座流星群ではたまに明るい流れ星も見られるので晴れていたら月明かりをあまり気にせずに眺めてみたいところです。運良く月の反対側に流れてくれればかなり見応えがありそうですので。

月明かりがない時にはキヤンプ用マットに寝転んで全天を広く眺めるのがお勧めですがこんな年にはやはりキャンプ用の椅子が役立ちそうです。背もたれを大きめに傾けて月のない方角の夜空を中心に眺めてみたいですね!

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☆ 8月 15日(月) 月と木星が接近!!

15日の21時頃、東の低い空を眺めると・・少し欠けてきた月齢18の明るい月とマイナス2.8等星とかなり明るい木星が上下に並んだ様子が見られそうです。
この時間での月と木星の間隔は約2.6度程なので肉眼でも十分楽しめますし、今回の接近は比較的間隔が狭いので双眼鏡を使えばかなり迫力ある様子を眺められそうです。今回の接近では月が木星の東側にあるので時間とともに少しずつ間隔は開いていきますが月と木星の並ぶ向きも変化していく様子がわかりやすいので時間をおいて何度か眺めてみるのも面白そうです。東から上ってきた時には上下に並んでいたのに16日3時くらいにはほぼ横に並んで見られそうですので。

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☆ 8月 19日(金) 夜半前、低い空で月と火星、すばるの3天体が集合!!

19日、23時頃に東北東の低い空では月齢22の下弦を過ぎた月が0等級まで明るくなった火星と約2.8度くらいまで接近して横に並んだ様子が見られそうです。今回はさらに月の少し上におうし座のすばるもあって、なんと3天体を双眼鏡で一緒に眺めることができるという豪華な眺めが見られそうです。0時頃になれば高度が上がって肉眼でも見やすくなりそうです。独特の赤っぽい火星も徐々に明るくなってきているので双眼鏡で月と一緒に眺めたときの火星の色合いもかなり印象的に感じられそうなので楽しみです!3天体が集まった様子も撮影してみたいですね!

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☆ 8月 20日(土) 東北東の低空で火星とすばるが最接近!!

前日の19日には月と火星、そしてすばるの3天体が双眼鏡で一緒に眺めることが出来ましたが、その翌日20日夜半前には月が離れて、そして火星とすばるの間隔が最も近くなった様子が見られそうです。3天体が集まった様子ももちろん凄いのですが、やはり月明かりですばるの星団の星が多少見えにくくなってしまうのでこちらの火星とすばるのツーショットもぜひ見ておいて下さい!見頃の時間は23時頃になりそうです。火星とすばるはまだ東北東の低い空ですが、まだ月の出前なので双眼鏡で眺めると赤っぽい火星とすばるの集まった星たちがなかなか良い感じに見られそうです。火星とすばるの間隔は20日夜が最接近ですがこのあと2,3日くらいまではまだそれほど離れないので続けて見ておくと火星とすばるの位置関係が少しずつ変化していく様子もわかるはずですのでお天気が良ければ何度か見ておいたほうが楽しめそうです。

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☆ 8月 26日(金) 明け方の空で金星と細い月が接近!

26日夜明けの頃には東北東の低い空で月齢28のかなり細い月が明けの明星の金星と4度ほどまで接近した様子が見られそうです。
先月よりも少し夜明けの時間が遅くなってきていますが、金星の昇る時間も遅くなってきているので条件的には今回もちょっと厳しいかもしれません。この日の会津での薄明が始まるのは3時32分、月の右下にある金星が昇ってくるのが3時46分ですので今回の接近を見ようとすれば当北東の方角がなるべく低い空まで見渡せる場所が必要そうです。実際には4時過ぎ頃が見頃となりそうですが少し早めに見やすい場所に出かけて先に細い月が昇ってくる様子も可能なら見ておきたいですね。また、今回は月齢28.0と月がかなり細いので金星よりも先に空の明るさに埋もれて見えなくなってしまうことも考えられますので双眼鏡は必須と言えるでしょう。
ですが運良く低空まで晴れていれば次第に空の色が変わっていく中で細い月と明るく輝くツーショットはかなり見事な眺めとなりそうですお天気が良かったらぜひ早起きして出かけてみて下さい!

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☆ 8月 29日(月) 夕方の空で細い月と水星が接近!

29日夕方には月齢2.1の細い月と水星が西の低い空で約6.5度くらいまで接近した様子が見られそうです。
ただし、こちらはまだ西空の明るさが残っている時間帯での現象なので見つけるには双眼鏡が必要となりそうです。日没時刻が18時17分なのでやはり日没後30分~40分くらいあとの時間になりそうです。18時45分頃なら真西から少しだけ南寄り、高度5度付近を双眼鏡で探せば右上に細い月、左下にポツンと光る水星を視野の中に見つけられそうです。こちらもかなり低空での接近なので西側の空がなるべく見渡せる場所が必要となりそうです。

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