1997年接近のヘール・ボップ彗星  画像提供 国立天文台

今年近づく二つの彗星が、肉眼で見られるかもしれないと話題になっています。
3月から4月に「パンスターズ彗星(C/2011 L4)」、11月からは「アイソン彗星(C/2012 S1)」。
第一弾「パンスターズ彗星」は3月10日に太陽に最も近づき(近日点通過)、
注目は3月13日から15日、日の入り直後から午後7時ぐらいまで、日没地点の上にいます。
また、3月下旬から4月上旬までは日の入り後の西北西の空と日の出前の東北東の空で、
1日に2回見られるようになります。
ぼうっとした形状の彗星は、かなり明るくならないと肉眼での観察は難しく、双眼鏡での
観察が向いているようです。

彗星の明るさや地球からどのように見えるかは、彗星本体のサイズや表面の状態、成分、
さらに地球との位置関係によっても異なるため、正確な予測は難しいとされます。
国立天文台副台長の渡部潤一先生は「春霞もあり、肉眼では見られないだろう」と、
話題先行を気にかけられ、時期的な難しさと、ほの明るい低空での彗星観察について
冷静な分析をされていました。
が、最近になり南半球の観測者が撮影した写真など公開され、もしかしたら案外明るく
なるのかもしれないとの声も聞かれます。

汚れた雪だるまに例えられる彗星は、表面がやわらかなシャーベット状なら、氷やチリを
沢山放出し明るくなるそうです。
パンスターズ彗星は今回初めて地球の近くへやってきたので、どのような状態かは不明です。
そして、もし表面カチカチで明るくならないタイプだったとしても、核が割れるなどして
大化けする可能性もあるとか。。。

さて、結果はいかに?! ぜひご自分で実際の空で見てみましょう!!
予測したとおりになるのか、ならないのか? それが自然現象の面白いところですね。

キャンペーンも行われています。 参加してみませんか?

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☆ 国立天文台のパンスターズ彗星情報サイト
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2013/panstarrs.html
彗星の動きの動画もあって、南から北へ向かって回り込むような動きで太陽に近づき、
先に南半球で、次第に北半球で見られるようになる訳がよくわかります!

☆ パンスターズ彗星を見つけようキャンペーン
http://pan.astro-campaign.jp/
 クイズに答えると「パンスターズ彗星軌道模型」や、見え方の「スカイマップ」が
ダウンロードできます!

☆ 朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/tech_science/articles/TKY201302240091.html
 見え方、明るさのイメージが参考になります(このように見えてほしい!)

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☆☆ 会津そらの会としての観察会は行いませんが、ご興味のある方はご連絡くださいね。
  観察のヒントなどお伝えできるかもしれません。