7月のイベントも終わり、寄せられたアンケートからもっと宇宙や星空の情報が欲しいという方に、下記の情報をメールさせて頂きました。
ここで内容のご紹介をさせて頂ければと思います。

☆ペルセウス座流星群 8月12日~13日

毎年お盆のころに活動を見せてくれるペルセウス座流星群は、ピークは8月12日~13日と予想されています。放射点が昇るのは22時ごろ、翌1時ごろ昇る月も細いのであまり影響を受けずに流れ星を楽しめます。
寝転がるなど広い範囲の空が見渡せるように準備し、長く観察できるようにしましょう。流星は、空全体に現れる可能性があることと、長く見ていればその分見られるチャンスもが増えます。
くれぐれも安全に、また防寒や虫対策に気をつけて楽しみましょう!

北東の方角を向いて、夜半過ぎならばカシオペア座の下を目安にするとよいでしょう。

画像提供 アストロアーツ星空ガイド  http://www.astroarts.co.jp/

ピーク…活動が一番大きく、流れ星が多く流れること
放射点…流星が飛び出してくるように見られる点。流星群に属する流星は、流れた軌跡を元の方にたどると一点に集まる。

☆金星食 8月14日早朝 / 水星も見ごろ

8月14日早朝に金星が月に隠される「金星食」が起こります。潜入は2時44分から45分、出現は3時35分から36分、それぞれ1分10秒程度かけて金星が隠され、また出てくるという現象です。
見やすい条件で起こる今回の金星食、ピークは前日でありますが流星の観察の流れのまま、金星食を楽しむというのはいかがでしょうか?
国立天文台の副台長・渡部潤一先生は「しずくのような美しさ」とおっしゃっていますが、暗い空でひときわ輝く金星と月のショーを是非見てみたいものだと思います。

肉眼でも十分楽しめますが、双眼鏡があれば尚よく、地球照※2も見えるかもしれません。三脚で固定した方が像がぶれずに見やすくなります。東の空の低い位置で起こりますから、低い空まで広く見渡せる場所で観察しましょう。
※ 地球に反射した太陽の光が月の暗い部分に当たり、ぼんやりと光って見える現象

また、水星が16日に西方最大離角となり、太陽から最も離れ見やすい時期です。地平線の低い場所を探してみてください。太陽に一番近い水星を見るのは結構難しいと言われ、一説にはコペルニクスも見たことがなかったとか…興味のある方はチャレンジしてみてくださいね。

会津若松での金星食の進み方(国立天文台)http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/occulx_p.cgi

1989年に見られた金星食の様子

写真撮影 佐藤幹哉氏 画像提供 国立天文台

☆土星と火星、スピカが並ぶ

日没後の西空に惑星二つとおとめ座の一等星スピカが見られます。14日には三つの星がほぼ一直線に並び、数日間のうちに火星がスピカと土星の間を通り抜けていくように見られるようです。
色がそれぞれ特色ある星たちなので、違いを楽しんでみましょう。火星は赤く、スピカは白さが際立っています。
地球から見て一番手前に火星、奥の方に土星、はるかかなたにスピカ…そんな風に考えると不思議です。

画像提供アストロアーツ