画像提供 アストロアーツ http://www.astroarts.co.jp/

2022年も新年度となる4月を迎えました!
春が近付いて来ていることは身の回りの草花からも日々感じられますが、夜空の方も次第に冬の星座から春の星座へといつの間にか移り変わっていきます。
夕暮時、そして仕事帰りの時間や夕飯後、寝る前など同じくらいの時間に見えている星空を確かめる習慣があると1年を通して星空からも季節の変化を感じることが出来ますのでぜひ確かめてみて下さい!最初に家の玄関先や窓の方角を確かめておくと星座を捜すときにも見つけやすくなります。慣れてくれば逆に星空から方角もわかるようになりますね。

ところで夜空を眺めるときに近くに街灯などがあったりするとそうした余計な光が目に入って来て、その影響で夜空に見えている星がずいぶんと少ないように感じる方も多いようです。
そんな時にはぜひ黒い色の段ボールやプラスチックの大きめの板を使って街灯の光が眼に入らないようにして10分程眺めてみて下さい!眼が暗さに順応して来ると次第に見える星が増えて来ますので!こうした簡易的な手法でも意外と効果がありますので是非お試しください!
100円ショップやホームセンターなどでも色々と使えそうなものがあるはずなので買い物に出かけた際には捜してみて下さい!なるべく軽くて、濡れても大丈夫で風などで曲がったりしないような素材がお奨めです。

そしてもし週末などで月明かりの無いお天気の良さそうな夜があればあまり遅くならない時間に親子で街明かりが少ない場所に出かけて星空を楽しむのも良さそうです。4月になり、田村市にある星の村天文台でも予約制で夜の星空観察会を開催するようなのでHPもチェックしてみて下さい!!
https://www.city.tamura.lg.jp/soshiki/20/yakankoukai.html

星空では空が暗くなった頃の時間帯では西に傾いていく冬の星座たちの見え方の様子もぜひ確かめてみて下さい!
特に冬の大三角の星がどんな順番で沈んでいくのかを実際に確かめることが出来るチャンスですから。また、南東から東にかけて見えて来るしし座、北東の空に見える北斗七星から連なる春の大曲線や春の大三角から うしかい座やおとめ座も実際の夜空で見つけ出してみましょう!

そして4月は明け方の空に見える惑星の様子もぜひご注目下さい!
月初めから月末まで明るく目立つ金星を始めとして土星と火星、後半にはさらに木星も加わって賑やかな様子と惑星たちの位置がそれぞれ次第に変化して行く様子が興味深く観察出来そうですので!月末になればそこに月も加わって日毎に印象も変わっていく様子も楽しめそうです。

星空や宇宙に関心がある方には5月末に試験が開催される「天文宇宙検定」もお奨めです。
http://www.astro-test.org/

検定試験??っていうと難しく感じてしまうかもしれませんが小学生でも受けられる4級コース、そして試験問題のレベルによって3級、2級もありますのでこれからもっと幅広く知識を深めていきたいという方はぜひチャレンジしてみて下さい!
試験までまだ時間がありますので興味があればぜひ天文宇宙検定のサイトをご覧ください!今回は郡山市でも試験会場があるようなので(前回は仙台市での開催でした)受験もしやすそうです。申し込み締め切りは4月21日(木)までになるようです。

☆はやぶさ2関連情報

☆JAXAはやぶさ2ミッショントップページ
https://www.hayabusa2.jaxa.jp/

新しいこちらのページでは次のミッションに向けての地球とはやぶさ2,そして目標となる小惑星との位置関係が変わっていく様子もわかりやすくなっています。まだ見ていない方はぜひじっくりとご覧ください!

現在のはやぶさ2は地球を先行して進んでおり、さらに今の軌道では地球よりもずっと太陽に近いところを航行中となっています。
太陽に近ければそれだけ多くの熱を受けることになるのでそれに応じた運用も必要になってきます。こちらに3月に入った運用レポート資料がありますのでご覧ください!
https://www.hayabusa2.jaxa.jp/news/status/

先月25日~26日にかけてJAXA相模原キャンパス・オンライン特別公開が開催されました。
https://www.youtube.com/channel/UCj5JPsqumxa9LGUP4gbV1Dg

今年も興味深い講演がたくさんありましたのでもし見逃した方がありましたらこちらにアーカイブがありますのでお時間のある時にぜひご覧ください!見る際にはこちらに案内もありますので参考にされてください!
https://twitter.com/haya2_jaxa
26日の配信では将来宇宙関連の仕事を目指したいという方向けの内容もありましたので宇宙好きのお子さんにもぜひ見て頂けると良さそうです!

最近のニュースでは名古屋大学大学院での研究から「小惑星りゅうぐうは元は彗星だったのではないか?」との発表がありました。
https://sorae.info/astronomy/20220324-ryugu.html
こちらも興味深い内容ですので是非ご覧ください!

そして先月には新たに2022年度、はやぶさ2帰還カプセルおよびりゅうぐうサンプル巡回展示の予定が公開されました!
https://www.isas.jaxa.jp/topics/002977.html

今年度の予定では8月19日~23日にかけて郡山市ふれあい科学館での展示が決まったようです。まだ先ですが今から楽しみですね!

さらに東京都江東区にある日本未来館では今月16日からドーム映像新作品「INHERIT~はやぶさ2・宙への夢と挑戦をのせて」の上映が始まるようです。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000063283.html
https://www.miraikan.jst.go.jp/
この作品、東北地方にあるプラネタリウム館での上映も行われると良いですね!

はやぶさ2の旅はまだまだ続きます。
「頑張れ! はやぶさ2!!」
これからもみんなで応援していきましょう!

2022年4月、月の満ち欠けは以下のようになっています。
---------------------
新月  1日(金) 15時 24分
上弦  9日(土) 15時 48分
満月 17日(日)  3時 55分
下弦 23日(土) 20時 56分
---------------------
(StellaNavigator11/AstroArts.にて)

今月は1日が新月なので3日頃までと20日以降ぐらいが概ね月明かりの影響が少ないようです。
今月は「かに座、しし座、おとめ座」等の春の星座にあるお誕生日の星座も捜してみてください!視界の広い超広角双眼鏡があると星座の形をたどるのもやり易くなります。その時には星座図鑑と赤色ライト等と一緒に使うと便利ですよ!

会津での4月の日の出、日の入り時刻を先月の3月と比べてみると以下のようになりました。
—————————————————————————————————          
月   日   薄明始まり    日の出      日の入り     薄暮終了
3月  1日  4時 46分  6時 10分  17時 36分  19時 00分
4月  1日  3時 58分  5時 24分  18時 05分  19時 32分
4月 30日  3時 09分  4時 44分  18時 31分  20時 07分
—————————————————————————————————
(StellaNavigator11/AstroArts.にて 会津若松市での時刻)

先月3月21日には春分を迎えてそれ以降では上記の表のように夜よりも昼の時間が次第に長くなってきています。
早起きした時や仕事帰りの時間で昼の長さが長くなってきているのを実感できる機会も多くなるはずです。
昼の時間が長くなるのは普段の生活では便利かもしれませんが、それよりも星が見られる時間が短くなってしまうのは残念だなあと思うのは星の好きな証拠ですよね。
多少冷え込んでも冬ほど厳しい寒さではないのでお天気の良い時にはゆっくりと星空を眺めてみて下さい!

それではそろそろ2022年4月の主な天文現象を見ていきましょう!!
==================================
☆ 4月 1日(金)~月末  早起きして、明け方の惑星たちの動きを追いかけてみよう!

今月も明け方の空に惑星がたくさん見えています。
4月初めなら4時頃には東南東の低空で金星・土星・火星トリオを双眼鏡で一緒に眺められますので見ておきたいですね!4月初めには火星と土星が接近して行く様子、そのあとは月末に向けて惑星が少しずつ離れながらお誕生日の星座の中で並んで見える様子を追いかけてみたいものです。

月末にはここに明るい木星も加わって金星と木星が接近して行く様子も見逃せませんのでカメラを持っている方は数日おきでも撮影を続けていくと星座の中を移動して行く惑星の動きがわかる良い記録として残せそうです。木星が見えて来るのはまだ低空なのでなるべく東~東南東の低い空まで見渡せる場所で眺めてみて下さい!夜明けの時刻が早くなって来るので4月中旬頃は3時半、月末頃には3時10分頃を目安にしてアラームをセットしておきましょう!

下の画像は3月1日未明に撮影した金星と火星です。
一番明るいのが金星で、少し右下に見えているのが火星です。金星は明けの明星と呼ばれるほどに美しいので早起きが苦手な方もぜひこの機会に見ておいてください!金星の見え方は空がまだ暗い時間帯から夜明けの空の色が変化するにつれて次第に見た目のイメージが変化して行く様子もなかなか面白いのでぜひ自分の眼で確かめてみてください!!

————————————————————————————————
☆ 4月 3日(日) 夕方の西空で細い月を見てみよう!

今月は1日に新月を迎えていましたので3日夕方には西の空で月齢2.1の細い月が見えてきているはずです。
日没が18時7分なのでそのあと30分ぐらい過ぎれば真西から少し北寄り、高度は15度くらいの空にかなり細い月があるはずです。4月になって低空の靄の影響も段々と出て来るかもしれませんのでわかりにくい時には双眼鏡で捜してみましょう!新月から3日目なのでこの時に見える月は本当の三日月になります。ぜひ実際の夜空で本当の三日月の細さを確かめてみて下さい!双眼鏡があればその細さがより実感出来るでしょう!

ちなみに今年の4月と5月は上手い具合に1日が新月なので旧暦の時と同じように日付で月の形がわかるという風になります。
普段使っている現代の暦は月の満ち欠けは無関係となっているので星を見たり撮影するためにはその都度月齢をチェックする習慣となっていますが今月と来月はそれが要らなくなります。毎年、毎日の月の形がわかるカレンダーを買って部屋に置いて使っていますが旧暦のカレンダーも便利な面もあるんだなあと改めて感じることが出来そうです。

————————————————————————————————
☆ 4月 5日(火) 明け方の空で火星と土星が大接近!!

5日の夜明け前の空では赤っぽく光る火星とクリーム色に見える土星がなんと0.4度までの大接近となる様子が見られそうです。
月の見かけの大きさが約0.5度ですのでそれより近くに見える訳です。これだけの大接近なら望遠鏡でも一緒に眺められるので是非見てみたいですね!今回の接近は肉眼、双眼鏡、望遠鏡それぞれで楽しめそうです。双眼鏡ではそれぞれの色の違いや明るさの違いなどにも注目してみておきたいですね!色の違いを確かめるには夜明け前の方が良いので東の低空まで見渡せる場所なら3時半頃から見てみたいものです。

また、1日の変化も意外と大きいのでお天気が良ければ大接近の前後でも見ておきたいですね!惑星の見かけの動きってこんなに大きいんだということが実感できるはずですので!

————————————————————————————————
☆ 4月 5日(火) 夕方、西の空で月とすばるの接近!!

5日夕方には西の空で月齢4.1の細い月とおうし座の散開星団すばるが4.3度くらいまで接近した様子が見られそうです。
月とすばるの接近は先月8日にもありましたが、今回の方が月が細く、間隔も近いので双眼鏡では今回の方が見応えがありそうです!!すばるの星たちも比較的明るいのでまだ少し空の明るさが残っている19時前くらいから眺めてみたいですね!空が暗くなるにつれて見え方もまた変化していきますのでそうした違いも見ておきたいものです。月がまだ細く明る過ぎないので望遠レンズで狙っても良さそうです!

————————————————————————————————
☆ 4月 9日(土) 上弦の月を眺めてみよう!

今月は9日15時48分に上弦を迎えます。
まだ空は明るい時間ですが、もし晴れてれていたらこの時間帯に月を眺めてみて下さい!お天気が良ければきれいな半分の形のお月様を見ることが出来るはずです!!普段ならこんな時間に月を見る機会はあまりないと思いますので月がどこに見えているのかな??と空を捜すことになるかもしれませんが‥。どこに見えるかは見てのお楽しみということで!

この時間帯、青空の中では月は少し白っぽい色で見えると思いますが、双眼鏡なら半分の形がより分かり易そうです。ちなみにこのような上弦の時には太陽と月の位置を確かめておくと宇宙空間での位置関係が意外とわかりやすくなります。家に何か適当な大きさのボールとかピンポン玉が有ったら手を伸ばして月の方に向けて、太陽と反対側の部分に生じる薄暗い部分がどんなふうに見えるのかを空の月と比べてみましょう!太陽が向こうにあって、月をこんな風に照らしているから今地球から見ると半分の形に見えるんだということをこの機会に確かめてみて下さい!但しくれぐれも太陽をじっと見つめたりするのは眼には良くないのでチラッと位置を確かめるくらいにしてくださいね!間違っても双眼鏡や望遠鏡を太陽には向けないでください!!

そして今回はそろそろ日が沈む頃の18時過ぎにもう一度月を捜してみて下さい!
この日の月が真南に見える南中時刻は18時2分ですが、この時の月は実際に見てみるとかなり高い空に見えていることになります。会津からでは月の高度は78.6度と普通に見上げると空の真上近くに見えるようなのでこちらもぜひ見ておいてください!月ってこんなに高い空で見えることがあるということもこの機会に確かめてみて下さいね!

————————————————————————————————-
☆ 4月 12日(火) しし座の3等星が月に隠される星食が見られる!!

12日夜には月齢11の月がしし座に見えています。
そしてこの夜にはしし座の鬣にある3等星のη星が月に隠される星食現象が起こります。但し会津からはη星が隠される時間が18時26分頃と日没後あまり時間がたっていないので3等星の星が隠されるのを見るのは残念ながら難しそうですが、しばらくしてη星が月の右上から出現する様子は見ることが出来そうです。出現予報時刻は会津からでは19時47分となっていますが予報には多少の誤差もあると思いますので少し時間に余裕を持って待っていた方が良さそうです。月の明るい右上方向からの出現なので見るには双眼鏡や望遠鏡が必要ですが、小さな星が月の縁からパッと出現して、じわじわと少しずつ離れていく様子は実際に見てみると意外と楽しいのでお天気が良ければ予報時刻を参考に見てみて下さい!

————————————————————————————————-
☆ 4月 15日(金) おとめ座の3等星が月に隠される星食が見られる!!

12日夜にはしし座の星が隠される星食があったばかりですが、15日にはおとめ座の3等星がまた月齢14の月に隠される星食が見られます!
こちらはちょっと遅めの時間ですが星が月に隠されてその後しばらくして出現も見られますし、月の高度が比較的高いなど今回の方が条件は良さそうです。ただ月が満月前なので見るには双眼鏡、できれば望遠鏡があったほうが良さそうです。

今回隠される星はおとめ座の左腕付近にあるγ星で「ポリマ」と呼ばれる3等星になります。会津での隠される時刻予報は23時25分頃になります。この時の月はまだ満月の少し前なので実際に隠れるのは見えない月の縁からパッと消えたように感じるのでどこまで見えているのかじっと追いかけて見ると面白そうです。そして出現予報は24時39分頃に月の右横くらいから見えて来るようです。

————————————————————————————————-
☆ 4月 16日(土) 満月前の月がおとめ座のスピカに接近!!

16日には満月を明日未明に控えた月がおとめ座の1等星スピカに4.5度くらいまで接近した様子が見られそうです。
空が暗くなった20時頃には東南東の空で見やすくなっていますので是非双眼鏡で眺めてみたいですね!今月はこれまで3等星の星食が2回ほどありましたがやはり明るい月のそばだと月明かりの影響で肉眼では見えなくなってしまいますが今回は1等星でしかも月との間隔が程々なのでじっと見つめていれば月の右下にスピカもポツンと肉眼でもわかりそうです。スピカと月の間隔は夜中には4度くらいまでともう少し接近するので寝る前にもう一度見ておくのも良さそうです。双眼鏡なら20時頃に比べて少し接近したのがわかるはずですので!

————————————————————————————————-
☆ 4月 17日(日) 4月の満月、別名「ピンクムーン」!!

今月は日付が変わって17日未明の3時55分に満月を迎えます。
ですので17日が満月ということですがこの日の夕方に昇って来る時にはもう満月から半日以上過ぎていることになります。17日の夕方に満月が見えた時には月の右上が少し欠け始めていることが双眼鏡や望遠鏡を使って見てみるとわかるはずです。17日の夕方、会津での月の出は18時51分になるようです。空がすっかり暗くなる20時頃には東南東の空で満月らしい姿を楽しめそうですね!
そして4月の満月は別名「ピンクムーン」という呼び名もあるそうです。いろんな花が咲き始める4月の時期にふさわしい呼び名ですね!

 ————————————————————————————————-
☆ 4月 18日(月) 夕方の西空で水星が見やすくなって来る!!

最近は惑星がみんな明け方の空に見えているので夕方の空では月が無いとちょっと寂しい感じがしてしまいますが18日頃からはようやく夕方の西空で次第に水星が見やすくなってきます。
水星が太陽から最も東側に離れて見える東方最大離隔は4月29日ですがこの時期に夕方で見える水星はその前から意外と高度が高くて好条件で見えることが多いので狙い目となります。また夕方の水星の明るさは東方最大離隔前の方が明るいので多少高度が低くても見つけやすくなりますので18日頃からお天気の良さそうな日に捜してみて下さい!19時過ぎでも西北西の方角で高度は6度程ありますので双眼鏡を使えばまだ明るさの残る空にポツンと白く光る水星の姿を見つけることが出来そうです。
水星はこのあと来月初めくらいまでは見やすそうなのでこの期間に何回水星を見ることが出来るかチャレンジしてみて下さい!

————————————————————————————————-
☆ 4月 19日(火) 明け方の空で木星・金星・火星・土星が並ぶ様子を見よう!!

今月も明け方の空で惑星がたくさん見えていますが、19日前後が意外とバランスよく並んだ様子が見られそうです。
下の図は19日4時の空ですが左下の木星から金星、火星、そして土星までがほぼ同じくらいの間隔で並ぶ様子はなかなか珍しいのでこの機会に早起きして見てみて下さい!惑星の上に描いてある薄黄色のラインは見かけ上の太陽の通り道になる「黄道(こうどう)」です。このようにしてみると惑星たちは黄道に沿って見えているのがよくわかります。
この時間帯は空が次第に明るくなってしまうのでなるべく東の低い空が見渡せる場所でもう少し早めの時間帯ならこの惑星たちが並んだ様子をより楽しめそうです。このあと木星と金星は日毎に接近して行きますのでこのような並びは19日前後だけになりますので貴重ですよ!

————————————————————————————————
☆ 4月 23日(土) 明け方の空でこと座流星群が極大を迎える!

お正月明けのしぶんぎ座流星群以降、ここしばらく目立った流星群がありませんでしたが4月は23日前後にピークを迎えること座流星群があります。
こと座流星群は他の3大流星群と比べると出現数も1時間に数個?くらいの年が多いのであまり過度な期待はせずに、流れ星が見られたらラッキーくらいの気持ちで眺める方が良さそうです。さらに今年はピークの時刻が23日未明の4時頃と予想されていて流れ星の数が多少増える頃には残念ながら夜明けを迎えてしまいます。
また、今年は月齢21の明るい月が23日の1時前に昇って来てしまうこともあって月明かりの影響もあるようです。ですので今年は22日の深夜から23日の明け方をメインに月が昇ってからは月の反対側の空を眺めるようにすれば良さそうです。また4月になっても深夜から明け方にかけては冷え込む場合もありますのでくれぐれも無理の無い範囲で、温かい飲み物を飲んだり、休憩を入れながら楽しんでください!

————————————————————————————————
☆ 4月 25日(月) 明け方の空で月と土星が接近!!

夜明け前の空には惑星が集合していますが、月末には月が移動してきて惑星とのツーショットを見せてくれるようになります。
25日未明にはその第1弾で月齢23.5の月が土星に6度弱まで接近した様子が見られそうです。こちらの接近は夜明け前の方が良さそうなので3時過ぎくらいが見やすくなりそうです。月と土星は双眼鏡でも一緒に眺められそうなのでお持ちの方はぜひ向けてみて下さい!月と土星の左下には火星、そして明るい金星も少し離れて見えるはずなのでそうした景色も見ておきたいですね!

————————————————————————————————-
☆ 4月 26日(火) 明け方の空で月と火星が接近!

25日未明には月と土星の接近がありましたが、翌日の26日未明には月齢24.5の月と火星が5.5度まで接近した様子が見られそうです。
この時期の火星は明るさが0.9等星と土星とほぼ同じ明るさですが、独特の赤みを帯びた色合いが月と同時に双眼鏡で眺めると火星単独で見るときよりもはっきりとわかりやすいので今回の接近の時にぜひ確かめてみて下さい!2日連続で明け方の空で眺められれば一晩で月が夜空をどれくらい移動したのかもはっきりわかるのでここはぜひ連続で見ておきたいですね!

 ————————————————————————————————-
☆ 4月 27日(水) 夜明け前の空で月と金星が接近!!

このところ連日のように月と惑星の接近が続いていますが27日はその第3弾で月齢25.5の細くなってきた月が金星に6.5度くらいまで接近した様子が見られそうです!!金星の左隣にはマイナス2等星の明るい木星が金星に少しずつ接近中なので今回の接近は肉眼でも意外と楽しめそうです。こちらも3時半頃が見頃となりそうなのでぜひ早起きしてご覧ください!
 
————————————————————————————————-
☆ 4月 28日(木) 夜明け前の空で月と木星が接近!!

 28日未明には月と惑星の接近シリーズ第4弾で今回は月齢26.5の細い月と木星が約6度程まで接近します!
但し今回は月の高度が低いので双眼鏡で一緒に眺めるには東の低空まで見渡せる場所でないと難しそうです。細い月は木星より左下にいますので先に金星と木星を見つけておいて、そのあと昇って来る細い月を木星の下で待つみたいになりそうです。月が見えて来るのは4時少し前ぐらいになりそうなのでこの時間を目安に捜してみて下さい!

 ————————————————————————————————-
☆ 4月 30日(土) 夕方の西空で水星と「すばる」が接近!!

夕方の西空では水星が見頃を迎えていますが、30日前後には水星がおうし座の散開星団「すばる」に接近した様子が見られそうです。
こちらは西北西の低空での接近なのでやはり双眼鏡が必要ですが滅多に起こらない接近なのでお見逃しなく!実際には24日頃になると双眼鏡で水星とすばるが一緒に見えるくらいまで接近していて、その後日毎に近付いて30日夕方に最接近となります。ですので30日だけでなくその前に何度か見ておくのが良さそうです。今回の接近、見やすい時間は19時15分くらいになりそうですね。空が少しずつ暗くなって来るとすばるの星たちもしっかりと見えて来るので高度が少し低くなる頃まで見ておくとより楽しめそうです!

================================================