画像提供 アストロアーツ https://www.astroarts.co.jp/
月初は21時頃、中旬は20時頃、月末は19時頃に同じような星空が見られます。

2020年も7月を迎えて後半に入りました!
今年は新型コロナウイルスによる感染の影響がとても大きく、ようやく感染拡大も次第に収まってきたかのように見えていましたが各地での移動自粛などの解除に伴って東京や地方都市などでも再び増加傾向になりそうな予兆もあるのでこれまでのように各個人が3密をなるべく避ける等の取り組みは今後も必要になってくるでしょう!
お互いに気を付けてこの危機的な状況を乗り越えていきましょう!

そういえば、先月21日夕方に起こった部分日食はいかがだったでしょうか??
県内では雲が多くて見られない、あるいは見えても短時間だけという地域が多かったようですが・・梅雨の最中でしたが会津方面では比較的お天気に恵まれたようでしたので多くの方が日食メガネを使って楽しまれたのではと思います。

上の画像は会津での最大食を過ぎた17時11分に撮影したものです。
太陽の左下ある新月を迎えた月が太陽を隠しているという様子を想像しながら眺めてみてください!
太陽と月の大きさの比率はおよそ1:400ですが、地球から月までと地球から太陽までの距離の比率がおよそ1:400という偶然が生み出す日食は何度眺めてみてもとても神秘的に感じます。
会津で再びこのような日食が見られるのは2030年6月1日夕方で、北海道では金環日食となります。
会津では太陽の8割ほどが欠けた様子が見られるようなので今から10年後ですが楽しみですね!

ところで、7月というと夏のイメージが思い浮かぶ方も多いかもしれませんが、福島県のある東北南部の梅雨明けの時期は平年ですと7月25日頃なので前半~中旬くらいまではまだ梅雨の時期が続いています。
特に夜はなかなかすっきりと晴れてきれいな星空が見えるという日は少ないのでたまにやってくる梅雨の晴れ間は見逃せません!
梅雨の時期は湿度が高いこともあって、ちょっとくらい星が雲間から見えていても肉眼で見ているだけだと大したことがないように思えてしまいがちですが・・梅雨の時期は雨が続くおかげで上空に舞い上がって漂っているチリなどが雨と一緒に落ちてきて意外なほど透明度が良かったりします!
そんな時にはぜひとも双眼鏡を夜空に向けてみましょう!
明るい星はもちろん、周囲にある小さな星たちまで普段よりもずっと明るく感じてキラキラと輝いている様子を楽しむことができたりしますので!

そして今月も惑星が見やすい時期になりますよ!
7月初めでも空が暗くなる21時頃には南東の空に明るい木星と土星が近くで並んでいるような様子も見えるようになってきます!
今年の木星は7月14日、そして土星も7月21日に太陽と反対側にやってくる衝を迎えますので梅雨が明ければ本格的に見やすい時期の到来となります!

今月31日(金)には会津そらの会での観望会も予定されていますのでお天気さえよければ比較的見やすい後半には望遠鏡でも神秘的な様子を楽しんで頂けそうです。
また、双眼鏡や望遠鏡をお持ちの方は是非木星に向けてみてください!
木星の左右に4個のガリレオ衛星が毎日並び方を変えていく様子も楽しめますので!
双眼鏡の場合には手持ちだとどうしても手振れの影響が大きいのでカメラ用の三脚に載せて使うか、手すりなどの台に双眼鏡を持った肘を乗せて使うと見やすくなりますのでお試しください!
継続的に観察した様子をスケッチしていけば夏の自由研究にもなりそうです。

お子さんから大人の方まで大人気の土星ですが、今シーズンは環の向こう側が土星本体に隠れてしまったもののまだまだ環の傾き具合が大きいので土星全体を見るにはとても良い時期になります。
なるべく大きな望遠鏡で見てみたいですね!
先月までは新型コロナ感染拡大防止の為に星の村天文台や仙台市天文台での夜間公開は中止が続いていましたが今月は早めに再開となることを期待しています。
時々サイトをチェックして再開したらこの夏のうちにぜひ出かけてみてください!

木星、土星に続いて深夜になれば独特の赤っぽい色合いの火星も東の空に見えてきます。

上の画像は6月18日未明に撮影したものです。
右側で明るく並んでいるのが木星と土星、そして左側の赤っぽいのが火星になります。
これから秋の最接近に向けて次第に夜空の中でも明るくなってきますので今のうちからその様子を肉眼や双眼鏡で追いかけてみてください!
きっとこんなに変わるんだということを実感できると思いますので。

さらに明け方の空では明けの明星となった金星が東の低い空に見えてきています。
前半はまだちょっと見えるのが低いので夜明け前の3時頃がお奨めです。
明け方少しでも晴れそうなときにはぜひ早起きして美しい明けの明星を眺めてみてください!
現在の金星はおうし座の中に見えているので一足先に周囲の冬の星座も一緒に見られますよ!
また、今月からは明けの明星の金星と夜明けの細い月との接近が月に1度見られるようになるのでそちらも楽しみです。
今月は17日~18日になりますので明け方の空、晴れてほしいですね!!

☆はやぶさ2関連情報
2020年末頃に地球に帰還予定のはやぶさ2は広大な太陽系の中を地球に向かって長い長い旅を続けています。
そんな中、はやぶさ2が行ったこれまでの観測から小惑星リュウグウについての新たな発見が幾つも発表されています。
先日は小惑星リュウグウが今よりももっと太陽に近い軌道を巡っていたのでは?という論文が発表されて話題となっていましたが、今度はなんと小惑星リュウグウはもしかすると彗星?だったのかもしれないという研究報告が出ています。
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11331_ryugu

どちらの研究も最終的な判断ははやぶさ2が地球に持ち帰る予定の小惑星リュウグウの資料分析が必要になりますのではやぶさ2の帰還がとても待ち遠しく感じてしまいます。

そして仙台市天文台ではこれまでの小惑星探査機はやぶさ~はやぶさ2での活躍をCGを使ってとても分かりやすく表現されたプラネタリウム作品「HAYABUSA2 -REBORN-」(フルバージョン仕様)が上映されています。
今月も土日限定ですが1日2回の上映がありますのでぜひお出かけしてじっくりとご覧ください!
夏休み期間の21日から月末までは平日にも上映が行われるようですのでご家族でぜひお出かけください!
http://www.sendai-astro.jp/planetarium/

今年は新型コロナ感染対策の為に毎年夏に開催している会津そらの会でのはやぶさイベントは本当に残念ながら開催できませんので代わりにぜひこちらを見ていただければ幸いです。

「頑張れ! はやぶさ2!!」
これからもみんなで応援していきましょう!

2020年7月の月の満ち欠けは以下のようになっています。
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  5日(日) : 満月
 13日(月) : 下弦
 21日(火) : 新月
 27日(月) : 上弦
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この時期は1日で50分ほどずつ月の出が遅くなります。
満月を過ぎて1週間も過ぎると月の出時刻は真夜中頃になりますので星を見るときの参考にしてみてください!

会津での7月の日の出、日の入り時刻を先月の6月と比べてみると以下のようになりました。
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 月   日   薄明始まり      日の出        日の入り       薄暮終了
6月  1日  2時 30分    4時 18分    18時 59分    20時 47分
7月  1日  2時 30分    4時 20分    19時 08分    20時 59分
7月 31日  3時 01分    4時 41分    18時 52分    20時 32分
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(StellaNavigator10/AstroArts.にて会津若松市で計算)

夏の暑さ本番はまだまだこれからですが、先月21日に夏至を過ぎているので7月になると少しずつですが、昼の時間が短くなり始めています。
7月はまだ1か月の間での変化はそれほど大きくはありませんが少しでも夜の時間が増えるのはうれしいですね!

それではそろそろ2020年7月の主な天文現象を見ていきましょう!!
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☆ 7月 1日(水)~ おうし座に見えている夜明け前の金星を探そう!!

金星は、先月4日に太陽のすぐそばを通過して、その後徐々に太陽の西側に離れて来ていて、今月には夜明け前、東北東の低い空に見えてきます。まだ夏至を過ぎたばかりなので夜明けも早く、見るにはなるべく東の低い空まで見渡せるような場所を選んでみてください!
この時期、会津での薄明が始まるのは2時30分頃からですが、金星がマイナス4.5等級ととても眩しいほどの輝きを見せているので多少空が明るくなってからでも見つけられそうです。
でもやはり明けの明星という名前のようにまだ空に星が見えている時間帯に見た方が印象も強そうです。
7月初めの頃には金星はおうし座の顔の付近に見えていて、日毎に星空の中を少しずつ移動していく様子を観察できます。
特にヒアデス星団の星が集まっている領域近くを明るい金星が移動していく様子は双眼鏡でかなり楽しめそうです。
梅雨の時期ですが天気予報をこまめにチェックして早起きして眺めてみてください!
もしこの時期の明けの明星が雲間からでも一目見られたら・・きっと早起きして良かったと思えるはずです!

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☆ 7月 5日(日) 満月&木星との接近!!

今月は7月5日に満月を迎えます!
ちょうど満月になるのは13時44分頃ですが、実はこの時間帯には先月に続いて再び半影月食が起こります。とはいってもこの時間だと日本では残念ながら見ることはできませんが。

会津から月が見られる月の出の時刻は19時18分頃ですが、20時頃になれば南東の低い空で満月と木星が並んだ様子が見えて来そうです!
この時間だとまだ空は明るさが残っていますが、木星がマイナス2.7等級とかなり明るいので双眼鏡で眺めるとなかなか見ごたえがありそうです
そして空が暗くなる21時頃に南東の低い空で満月と木星が6度弱まで接近した様子が見られそうです!
視界の広い双眼鏡なら満月と木星を一緒に眺められますよ!
木星の左には土星も見えているので肉眼でもなかなかにぎやかな眺めになりそうです。
今回の満月と木星の接近は夕方だけでなく夜中でも注目です!
夜半頃には並んだ満月と木星はほぼ南の空に見えていますが、この頃には夕方よりもさらに接近している様子がわかるはずです。
また、この時の満月は南の空に見えている南中の頃でも随分と低い空に見えていることにも注目してみてください!冬場の満月がかなり高い空に見えていたことと比較すると・・同じ日本から見る満月でも季節によって南の空に見える高さがだいぶ違っていることにもご注目ください!
ちなみにこの時の会津での月の南中高度は27.9度になるようです。
お天気が良かったらぜひ確かめてみてください!

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☆ 7月 6日(月) 満月過ぎの月が土星に接近!

前日に木星に接近していた月は6日夜には土星に4度程まで接近するようです。
狙い目は空が暗くなった21時頃に南東の低い空での様子ですね!満月を過ぎたばかりの月が土星の下に並んだ様子はぜひとも双眼鏡で眺めてみたいですね!
土星は明るさが0.2等級なので物凄く目立つというわけではありませんがほかの明るい星のようにあまり瞬かないことや、ちょっと落ち着いたクリーム色っぽい色合いが特徴です。なので双眼鏡でもちょっと眺めていると普通の星とは違うことがわかります。
この梅雨が明けたころには望遠鏡でぜひ見てみたい土星なので今のうちにどこにあるか確かめておきましょう!6日は月の少し上にある明るい星が土星だってわかりますので木星との位置関係を覚えておけばここしばらくはすぐに見つけられそうです。この時には明るい木星も近くにいますから3天体が集まった様子が見やすくなる23時~深夜にかけては肉眼でもじっくり眺めてみてください!

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☆ 7月  7日(火) 一般的には七夕?‥でも本当は・・

毎年7月7日といえばお子さんでもすぐに七夕って思い浮かぶと思います。きっと多くの方が織姫星や彦星、そして天の川を見ようと夜空を見上げていることでしょう。また、この日には七夕に合わせて毎年テレビなどでも幼稚園などでも七夕飾りにお願い事を書いた短冊を吊るして・・といった様子を見かけたりします。
会津にあるリオンドールさんでも先月末にはお店の中に七夕の笹を飾ってあるのを見かけました。ですが・・元々行われてきた七夕の7月7日というのは今の暦とは違って明治時代まで日本で使われてきた旧暦と呼ばれる暦での7月7日になります。今のカレンダーをよく見ると小さい文字で旧暦の日付が書いてあったりしますのでこの機会に手元のカレンダーで今年の本当の七夕がいつになるのか確かめてみてください!(ヒントは8月中ですよ!)
今の時期は梅雨の最中ですし、まだ満月を過ぎた月が21時頃には昇ってきてしまいますのでもし晴れていても天の川を見るのは難しいでしょう。旧暦の暦では日付=月の形なので毎年必ず7月7日には七日月が夕方の空に見えています。幾つも伝えられている七夕伝説の中にはこの七日月が渡し舟となって天の川を渡って織姫と彦星が会うことができるというお話しもあるそうですので七夕はやはり旧暦で行っていけたらと思います。
本来の七夕でしたら21時頃には月も西に低くなり、七夕の織姫星と彦星は空高くに見えていて街明かりが少ない場所なら雄大な天の川も見えてきているはずです。
今年はご家族一緒に本来の七夕楽しめるように今のうちから計画をしてみてください!

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☆ 7月 11日(土) 深夜の空で月と火星が接近!

11日深夜には月例20過ぎの月が火星に4度弱まで接近した様子が見られそうです。
会津での月の出時刻は23時前くらいなので実際に見るには真夜中頃がお奨めになりそうです。
この頃の火星は地球に徐々に接近している為、マイナス0.7等級とだいぶ明るくなってきていますので近くに並んだ様子は肉眼でも十分に楽しめそうです。
双眼鏡をお持ちの方はぜひ月に向けてみてください!
火星はだいぶ明るくなってきているので普段でも双眼鏡なら独特の赤っぽい色合いがわかりやすくなっていますが、今回の接近のように月と一緒に見た時には色を比較しやすい月があるおかげで火星の色合いが普段よりもずっとわかりやすく見えてきます!
ぜひそんな様子も確かめてみてください!

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☆ 7月 12日(日) 未明の空で明けの明星とアルデバランが最接近!

夜明け前の空で明るい輝きを放っている金星がおうし座の1等星アルデバランに約1度まで接近した様子が見られそうです。
こちらも双眼鏡なら周囲のヒアデス星団と一緒に眺められますし、赤っぽい色合いのアルデバランと金星の明るさや色の違いにもご注目ください!前後数日で見ることができれば金星が星空の中を日毎に移動していく様子も確かめられそうです。梅雨の時期なのでなかなか連続して見るのは難しいかもしれませんがぜひ早起きして眺めてみてください!
こちらも薄明が始まる前の2時30分~2時40分が見頃になりそうです。
低い空での接近なので東の低い空まで見渡せる場所で眺めてみてください!

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☆ 7月 14日(火) 木星が衝(しょう)を迎える!!

太陽系最大の惑星である木星が14日には地球から見て太陽の反対の位置にやってくる衝を迎えます。
この頃になると木星も19時前に東南東の低い空に昇ってくるので一晩中眺めることができるようになってきます。
木星の大きさは地球の直径の約11倍もあり、望遠鏡で眺めると特徴的な縞模様が何本も見えてきます。
また4個のガリレオ衛星は双眼鏡でも眺められますので見た時に木星に対してどんな風に並んでいたのかをスケッチしておくのも面白そうです。
衝の頃には地球との距離が近くなりますが、それでも地球から太陽までの距離の約4倍以上も遠くにあります。
光でも35分近くかかってしまう距離ですね。
ですので木星や周囲の衛星の並んだ様子は約35分程前の様子を見ていることになります!
もし今度木星を見た時にはこうしたこともちょっと思い出しながら眺めてみてください!!
今シーズンの木星はいて座に見えているので12月初めの頃までは見られそうです。
そばに見えている土星との位置関係もゆっくりと変化していきますのでそうした様子も追いかけてみてください!

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☆ 7月 17日(金) 夜明け前の空で細い月と金星が接近!!

17日未明には月齢25.5の細くなってきた月と明けの明星が約6度程まで近づいた様子が見られそうです!!
今シーズン、金星が明け方の空に見えるようになってから1回目のツーショットになります!
今回の接近はおうし座の顔の付近で起こるので2時40分頃の空が暗いうちには双眼鏡でも近くにあるヒアデス星団や1等星のアルデバランも一緒に眺められるのでなかなかにぎやかな様子になりそうです!
そして少し空が明るくなってきた頃には空の色合いの変化と一緒に楽しめそうです!
滅多にないチャンスなのでぜひとも晴れてほしいものですね!
翌日18日未明も金星と月の間隔は少し離れますが、さらに細くなった月と左右に並ぶ様子も見ておきたいですね!

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☆ 7月 19日(日) 夜明け前の空で細い月と水星が上下に並ぶ!!

17日~18日未明にかけて金星の近くを通過していった月がさらに細くなって19日未明には東北東の超低空で水星の上に見えるようです。この日の月齢は27.5とかなり細くなっていますし、3時半での水星の高度は2.3度しかありません。ですが、低空まで晴れてくれれば何とか双眼鏡で細い月と水星を一緒に見られるまたとないチャンスになります。
梅雨の時期なのでなかなか難しいかもしれませんが明け方もし晴れそうだったら目覚ましをセットして捜しに出かけてみてください!

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☆ 7月 21日(火) 新月 & 土星が衝を迎える!!

21日は新月ですが、この日はもう一つあって14日の木星に続いて土星も衝を迎えます。
土星はこれから12月初めの頃まで木星と一緒に見やすい時期になってきますのでとても楽しみです。
土星の不思議な環をまとった姿は殆どの方が本やネットでの画像を見てご存じだと思いますが実際に望遠鏡を通して自分の眼で確かめた時のインパクトはお子さんはもちろん、大人の方でもかなり大きいものがあります。
もしまだ実際に本物の土星を見たことがないという方はぜひ今年の夏に会津そらの回で行っている観望会や公開天文台へ出かけてぜひご覧ください!
土星は太陽の周囲を約30年ほどかかって公転しているのですが、土星本体が公転軌道に対して約27度ほども傾いて回っているので地球から見た環の様子も毎年少しずつ変化していっています。
今年の土星の傾き具合はまさに「これが土星の姿だ!!」っていうくらいの見頃を迎えていますので前に見たことがあるっていう方もぜひ今年の土星の様子はお見逃しなく!!!

ところで、初めて望遠鏡で見た土星は殆どの場合期待したよりも小さくて??これが土星なの??って言われることも多いのですが・・じっと見つめていると地球の9.5倍もある土星本体の周囲をぐるりと取り巻くような不思議なリングの様子が徐々に見えてきます!
土星までの距離は衝の頃でも地球から太陽までの約9倍ほどあります。
ですので土星からの光が地球に届くのにはなんと約75分程もかかるようです。
土星って実は結構遠いんですよね。
なので特に初めて望遠鏡で星を見る方の場合には1回だけでなくちょっと時間を置いて2,3回は見てみたいものです。
すると・・最初は気が付かなかった模様や色合い、そして雰囲気までがジワジワと感じられるようになって来ます!
ある程度大きな望遠鏡なら土星の衛星もいくつか見えてきます。
土星最大の衛星タイタンは16日ほどの周期で土星を回っていて、明るさも8等星程なので比較的見やすいので土星を見た時にタイタンが見えているかどうかスタッフなどに聞いてぜひ確かめてみてください!

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☆ 7月 22日(水) 夕方の細い月を見つけよう!

21日に新月を迎えた月が22日夕方には二日月になって日没後に西北西の低い空に見えてきます!
この日の月齢は1.7なので双眼鏡で眺めてみてもかなり細い月の形になります!
19時半くらいから西北西の低い空を双眼鏡で捜せば見つかるでしょう!
こちらもお天気次第になりますが夕方の空がもし晴れていたら月を捜しに出かけてみてください!

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☆ 7月 23日(木) 明け方の水星が西方最大離隔を迎える!

今月に入ってから夜明け前の空では明けの明星が次第に見やすくなってきています。
そんな中、同じない惑星の水星が23日には太陽から西側に最も離れて見える西方最大離隔を迎えて見やすくなってきます。ただし、木星や土星が見頃を迎えてから見えなくなるまでの期間が4~5か月あるのに対して水星の場合にはせいぜい10日前後程しかありません。
実は水星はほかの惑星と比べてずっと太陽から近い軌道を回っているために太陽をたった88日ほどで1周してしまいます。しかも太陽に近い軌道のおかげで今回の最大離隔の時でも太陽との角度は20度ちょっとにしかなりません。
ですのでこのような最大離隔の頃の少ないチャンスの時に見ようと思って捜さなければ水星を見ることは難しいようです。
今回は明けの明星の金星がまだ比較的近くにありますので最初に金星を見つけて、その位置を頼りに水星を捜してみてください!見やすい時期は18日頃~月末頃になりそうです。
時期的には平年ならそろそろ梅雨明けが近い頃なので明け方のお天気をこまめにチェックしながら早起きして捜してみてください!
23日頃なら3時半には東北東の低い空に昇ってきています。
金星から斜め45度くらいの左下付近を双眼鏡で捜してみてください!
この頃の水星の明るさは0.3等星程と比較的明るいので低い空に雲などがなければ見つかりそうです。

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☆ 7月 27日(月) 上弦の月 & 深夜の月面X

今月の月は27日に上弦を迎えます!
今回は21時半過ぎに上弦となりますのでこの頃の時間帯に双眼鏡や望遠鏡をお持ちの方は月に向けてみてください!きれいに半分の月が眺められそうですので。
半月の頃には双眼鏡でも欠け際付近の大きなクレーターが見えてきますのでなるべく手振れに気を付けながら眺めてみてください!
そしてこの夜には23時前後になると月面Xが見えてくるようです。
こちらは望遠鏡が必要ですが今年は見られる回数が少ないようですので見逃したくないのですが・・会津では23時過ぎに西の空に沈んでしまうので西の低い空まで開けた場所で沈んでしまう前に何とか見てみたいものです。
月の高度が低くなってくると大気の影響でまるで川底の小石を見ているみたいになってしまうことが多いので期待しすぎは禁物ですが。

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☆ 7月 31日(金) 会津そらの会 観望会!

毎月恒例の会津そらの会での観望会を27日、19時30分頃から開催予定です。
会場はいつものリオンドール滝沢店、北側駐車場になります。
この日は月齢10.7の月を中心に望遠鏡を使って見て頂く予定です。
迫力ある月面のクレーターを是非ご覧下さい!
終盤にはぎりぎり木星と土星が見られるかもしれません。
6月の観望会はお天気が悪く中止になってしまいましたので7月の観望会では夕方からきれいな夜空が見えますように!

参加は無料ですがお子さんは必ず大人の方と一緒にお出かけ下さい!
また、感染拡大防止の為にマスクの着用をお願いいたします。
参加される方が多い場合には他の参加者との間隔を空けてスタッフのご案内をお待ちください。

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☆ 8月 1日(土)~7日(金) スターウィーク2020!

今年も8月最初の1週間はスターウィークです!!
梅雨が明けて本格的な夏のシーズンを迎えて星空に親しむためのイベントが毎年各地で開催されています。今年は新型コロナウイルスの影響もあって規模はいつもの年に比べると縮小傾向になってしまうかもしれませんが8月は有名なペルセウス座流星群等見逃せない天文現象もありますので情報収集をこまめにご確認ください!

国立天文台のサイトにも情報が載っていますのでお時間のある時にチェックしてみてください!
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2020/08-topics01.html

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