「はやぶさ2」は、今、どのあたりにいるんだろう・・?

12月3日の打ち上げ以来、皆さん、ちょっとでもそう思われたことがあるのではないでしょうか。
親切なことに、星空の中を移動する「はやぶさ2」の位置を示す仕組みを作ってくださった方が!
twitterで知ったのですが、KASHIWAI,Isana(@lizard-tail)様が公開しているサイトで見られます。
ご本人様に許可いただき、ご紹介させていただきます!

天球上での見かけの位置、地球から見て星空の中でどの辺にいるのか。
日付ごとに位置が移動していくのがわかりますね。
今は、オリオン座の足下、地面との間あたり・・ちょうど近くにラブジョイ彗星がいるそうです!

天球上の「はやぶさ2」視位置 画像提供 柏井勇魚様
天球上の「はやぶさ2」視位置
画像提供 柏井勇魚様

※会津若松に設定

また、宇宙空間のどのあたりを飛んでいるのかは、同じく柏井勇魚様のサイトH2Trackで見られます。
地球の軌道が水色、黄色が「はやぶさ2」を示しています。赤色は、もちろん小惑星1999Ju3!
航行距離などがリアルタイムで更新されていて、ドキドキします!
http://www.lizard-tail.com/isana/hayabusa2/

上図<「はやぶさ2」天球上の視位置予測>は、こちらからお住まいの地域にすることもできます。
http://www.lizard-tail.com/isana/starlitnight/?&l=37.1327,140.2099&t=20141224150000&scl=1.60&azi=-180.00&alt=35&spobj=hayabusa2_20141208-20150427
※左上Configで時間や観測地などが変えられます。その上でParmalinkのところで生成されているリンクを貼り付ければ、ほぼそのままの状態がどのブラウザでも再現されますとのこと

そして実際の星々の中でどのあたりかメンバーが写真を撮ってくれたので載せますね!

一番明るい星が、おおいぬ座のシリウス。右下の矢印が「はやぶさ2」のいる方向
一番明るい星が、おおいぬ座のシリウス。右下の矢印が「はやぶさ2」のいる方向

「12月31日現在、はやぶさ2の打上げから28日。
距離は1124万キロ、これは2014年の火星最接近時の距離の約1/8です。
いよいよ惑星との距離で測れるスケールになってきました」
柏井勇魚さん(@lizard-tail) 「はやぶさ2」ツイートはハッシュタグ #hayabusa2
 
現在は地球後方に秒速数キロで遠ざかっているそうです。まだイオンエンジンも点けていないので地球に置いていかれています。
こちらのサイトを拝見し距離がどんどん変わっていくのを見ると、広い宇宙を少しだけ感じます。桁数が大きすぎて実感するのは難しいですが・・・。
こうしている瞬間にも、今は機器類のチェックをしながら「はやぶさ2」は宇宙を旅しています。
日本では新しい年を迎えたわけですが、宇宙での「はやぶさ2」には年の区切りはない。
プロジェクトメンバーの方々には、ちゃんとお正月が来たでしょうか???
私達も心機一転、これからは小惑星到着まで、帰還まで、応援がんばる!小さな声でも上げ続けるぞ!
きっとそれがプロジェクトチームの皆さんの力になることを信じて・・・

昨年は「はやぶさ2」が打ち上がって、本当に嬉しかったですね。
2011年から約3年間「88232折鶴プロジェクト」を続けてきましたが、少しでも力になれたなら良かったと思います。
次の目標は6年後の帰還までに88232羽集める事。2020年を見据えて、仲間を増やして…できれば若い人を入れて(笑)、頑張っていきたいと思います。
「はやぶさ2」は、沢山の人の名前やメッセージを載せています。
私達の心を宇宙に持っていってくれているような気がしませんか?
「誰でも宇宙につながっている。」
そんなことを「はやぶさ2」から感じられたら楽しいですね。