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今年も10月を迎えて2014年も残りあと3ヶ月となりました。
もう3ヶ月で今年も終わりなのかな・・なんていうよりは、秋の季節を思いっきり
楽しみたいものです。
秋の季節は星がきれいに見えてくる季節でもありますので、しっかり寒さ対策をして
夜空を眺めてみて下さい!!
同じ星でも、見え具合が夏の頃とはまたちょっと違ってきます!!
そして10月には今年1年で最も注目の天文現象「皆既月食」があります!!
皆既月食については10月の星空案内の10月8日の所を見て頂くとして、ちょっと
ワンポイントを書いておきます。
皆既月食がどのようにして起こるかという図をよく見かけますが・・殆どの場合地球と
月の大きさは、距離に対して図を見やすくするために、かなり大きめに描かれています。
国立天文台 天文情報センターの図のように「実際の距離や大きさとは異なります」
などと書かれていればまだ良いのですが・・書いていない場合が多かったりするので、
こうした図を見てそのまま信じてしまったりすると間違いの原因になってしまいます。
そんな時には実際に大きさを体感できるよう、ボールなどを用いて地球と月の、大きさと
距離の位置関係を確かめてみましょう!
月の大きさは地球の約1/4より少し大きいくらい(比率は1:3.67くらい)なので、
仮に地球をホームセンターなどで売っている直径20cmくらいのボールとすれば、月は
5.5cmになりますね。
そして距離は地球の大きさの約30個分程なのでボールを6m程離したくらいになります。
実際に置いてみると、月は随分と遠くを回っているんだなあということが感じられそうです。
また、月の軌道は約5度ほど傾いているので、今回のボールのサイズでいくと6m先の月は
地球の公転面に対して最大で約50cm程 上下にずれることになります。
皆既月食は地球の影の中に月が入って起こる現象ですが、このようにボールを使って
大きさと距離の関係などを確かめてみると、滅多に起こらないことがよくわかると思います。
ぜひ一度お試し下さい!
ここ最近は仕事帰りの夕方に、いつの間にか随分と暗くなる時間が早くなってきた感があり
ますが、実際に先月の秋分の日を境に昼よりも夜の時間がどんどん長くなっていきます。
会津での10月の日の出、日の入り時刻を9月始めと比べてみると以下のようになります。
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月 日 日の出 日の入り
9月 1日 5時 8分 18時13分
10月 1日 5時33分 17時27分
10月 31日 6時 1分 16時47分
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10月は日の入り時刻も1日におよそ1分半くらい早くなり、1ヶ月間で約40分
も日没が早くなることになります。
暗くなる時間が早くなるとそれだけ夕方の空で星を眺められる機会も増えますので、
仕事帰りなどにちょっと一休みしながら見上げるのも良さそうです。
それではそろそろ10月の主な天文現象を見ていきましょう!!
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☆ 10月 2日(木) 上弦の月
上弦の月が夕方の空で見やすくなっています。
この頃の月は空がまだ少し明るさの残っている頃に眺めると独特の雰囲気を楽しむ
ことが出来ます。
10月初めの頃でしたら18時頃くらいから眺めてみると良さそうです。
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☆ 10月 3日(金) 「会津そらの会・観望会」
毎月恒例となっています「会津そらの会・天体観望会」、今月は3日(金)、
18時30分~20時までの開催を予定しています。
場所は会津若松市リオンドール滝沢店駐車場・北側付近で、天体望遠鏡を使った月
や明るい星等を中心とした観察会を行います。
参加は無料なのでお気軽にお出かけ下さい!!
ただし夜なので安全のためお子さんは必ず保護者の方と一緒に参加して下さいね!
また、暗くなる頃には気温が下がって寒いくらいになる場合もありますので、上着を
準備された方が良さそうです。
今回はお天気が良ければ望遠鏡を使って月齢9の月を中心に見て頂く予定です。
月は肉眼や双眼鏡で見ても楽しめますが、やはり望遠鏡で月面をアップで見てみると
大小様々なクレーターや山脈、場所によっては深い峡谷などととても複雑な地形をして
いることがわかります。
実際に望遠鏡で見てみると・・写真よりもずっとリアルな月面に皆さんきっと驚か
れることでしょう!!
観望会が始まる18時30分頃には、南西の低い空に雲などが無ければ、さそり座の
アンタレスに接近中の火星も見られるかも知れませんよ!!
アンチ・アレス=火星に対抗するものという名前通り、赤さ対決を目撃してみましょう。
万が一雨天などで星が見られなくても中止ではありません。2階TUTAYA左奥、
お子さま向けブックコーナーにて星のお話し会を行う予定です。
今月は皆既月食に関する話題がメインになりそうです。
内容や場所、時間等については、Facebook、Twitter会津そらの会でも
事前にお知らせ致しますのでご確認下さい!
https://www.facebook.com/aizusora
https://twitter.com/aizusora
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☆ 10月 6日(月) 十三夜の月 (栗名月・くりめいげつ)
9月8日は中秋の名月でしたが、今月6日は日本伝統の「十三夜のお月見」です。
十三夜の月はその呼び名の通りに旧暦の9月13日になりますので満月前のまだ少し
東側が欠けた月なのですが、その様子が趣があって良いのだそうです。
別名「栗名月」などとも呼ばれており、なんとなく形が似ているかな??という
気もします。
日が暮れる時間も早まって夕方は日によっては寒いくらいの時もあるのでお月見には
少し早めの時間に楽しめるというのもあるかもしれませんね。
十三夜の、会津での月の出の時刻は15時45分。
19時頃には南東の空で高度35度近くまで昇るので多少周りに建物や木々があっても
見やすい位置になりそうです。
先月の中秋の名月を見れなかった方はもちろん、見た方も十三夜の月をゆっくり眺
めてみて下さいね!!
きっと深まり行く秋の季節を感じることができるでしょうから!
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☆ 10月 8日(水) 満月 & 夕方からの皆既月食!!
今年1番注目の天文現象となる皆既月食が、夕方から日本全国で見られます。
月食の時に欠け始める時刻などは日食の場合と違って日本中どこでも同じになりま
すが、地域によって月の見える方角や月の高さなどが違ってきます。
今回の皆既月食で会津での見える高さなどを調べてみると以下のようになりました。
欠け始め 18時 14分頃 / 13度 東
皆既食の始まり 19時 25分頃 / 26度 東南東
最大食 19時 55分頃 / 32度 東南東
皆既食の終わり 20時 25分頃 / 37度 東南東
食の終わり 21時 35分頃 / 49度 南東
欠け初めの頃の高度が13度くらいなので東の空でなるべく低い空まで見える場所を
前もって見つけておくのが良さそうです。
今回の皆既月食は、日本では割と早い時間に全経過を見ることができるという滅多に
ない好条件なので、ぜひご家族で一緒に眺めて楽しんで下さい!!
皆既月食の楽しみは何といっても皆既になったときの独特の赤っぽい色です。
月の色やどれくらいの明るさで見えるのかは、その時になってみないとわかりません。
火山噴火などによって大量の粉塵が成層圏まで達するようなことが起こると、長期間に
わたって浮遊し大気の透明度が低下することがあります。そのような場合には大気の
影響により皆既中の月が暗くて殆ど見えない場合もあります。
今回の色はどのように見えるでしょうか?ご一緒に確かめてみませんか?
また皆既中の月ですが、よく見てみると明るさや色合いも一様ではないことに気が付くと
思いますので、そんな様子をスケッチしたり観察してみて下さい!!
食の始まりから何分おきとか、ご自分でルールを決め、前もって〇をいくつか描いた画用紙
を用意し順に色を塗っていくと、後から見やすいと思いますよ。
※つい先日、御嶽山の噴火がありました。。被害にあわれた方々のご冥福をお祈りします。
さて、今回の皆既月食に合わせて国立天文台では
「皆既月食を観察しよう 2014 キャンペーン」 を開催するそうです。
http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20141008-lunareclipse/
このキャンペーンでは、特に月の「色」に注目していて、月食ごとに変わる皆既食中の
月の色を観察して、観察結果を専用フォームから報告を行います。
前もって早めに内容を確認しておいて、皆既月食を見たら報告を行ってみて下さい!!
満月の夜には月明かりで星空が見えにくくなってしまいますが、皆既月食中は星空と
満月を一緒に楽しめるチャンスでもあります。
月だけでなく空を見渡して、秋の星空にも注目してみてください!
時期的に10月りゅう座流星群の出現時期でもあるので、数は少ないものの、もしか
したら流れ星も見られるかも知れませんよ!!
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☆ 10月 18日(土) 月齢23の月と木星が接近!
今シーズンは、かに座としし座の間くらいでマイナス2等級の明るい輝きを放って
いる木星が、月に6度くらいまで接近する様子が見られそうです。
18日の2時頃でしたら東の空20度くらいの高さで見えてくるので、オリオン座を
中心とする冬の大三角星座達と一緒に眺められると賑やかな様子を楽しむことが出来ます。
視界の広い双眼鏡なら月と木星を一緒に見られそうなのでお試し下さい!!
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☆ 10月 22日(水) オリオン座流星群の極大
見られる数はそれ程多くはないものの毎年この時期に出現をするオリオン座流星群が
極大を迎えます。
今年は殆ど一晩中月明かりもありませんのでお天気が良ければ1時間に10個前後
見られるかも知れません。
実際にオリオン座流星群が見られるのはオリオン座が東の空から姿を見せる22時
過ぎから明け方までになりますので防寒対策をしっかりと準備して夜空を眺めてみて
下さい。
流星群の極大は日本時間だと22日夕方と予想されていますので、その前後の数日で
お天気の良さそうな日に見てみて下さいね!
数は少ないものの、時折かなり明るい流星が見られることがあります!
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☆ 10月 28日(火)夕方 火星と月齢4の月が接近
夕方18時頃に南西の低い空で見えている火星のそばに月齢4の細い月が接近する
様子が見られそうです。
この頃には地球と太陽までの距離の1.7倍近くまで離れてしまっている火星です
が、先月末に見えていた さそり座からいて座の方向へと次第に見える位置が東へ移動
している関係で、10月末のこの時期でも夕方の早い時間だと低い空にまだ見ることができ
ます。
今回も両者の間隔は6度くらい、双眼鏡でも一緒に見られそうなので独特の赤い色を
確かめる良いチャンスになります。
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