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月初めは午後9時頃、15日は午後8時頃、南に向かって見上げたときの星空です。
月末は午後7時頃に同じような星空になります。

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 《 2013年 5月 の 星空 》

 5月に入り、夜空がすっかり暗くなった頃の南の空には春の星座達が勢揃いしています。

5月前半の西空には、低くなりながらもまだ、冬の星座のふたご座が見えています。

 この頃のふたご座はちょうど西の地平線の上に立ち上がったような感じで見えていて、
カストルとポルックスの兄弟が寄り添っている様子がわかりやすいのでお奨めです。

 ふたご座が、両脇にある こいぬ座とぎょしゃ座の一等星と手を繋いでいるような
感じに見えたりしますのでそんな雰囲気も楽しんで頂けたらと思います。

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☆5月6日(月) 未明、みずがめ座流星群が極大!

 有名なペルセウス座流星群やふたご座流星群に比べると1時間に10個程とそれ程
多くの流れ星はありませんが時折明るい火球なども見られる流星群です。

昨年も5月いっぱい活発な活動が見られたハレー彗星が母体の流星群で、今年は6日の昼に
極大を迎えるとされています。

午前2時頃から東の空に放射点が昇ってくるのを待ち、夜明け前までいくつ見えるか
チャレンジしてみましょう!

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☆ 5月12日(日)夕方 月と木星が接近!

 この日、会津での日の入り時刻はだいたい17時40分すぎでしょうか。
日没1時間後、西の空低いところで、木星の下方に細~い月があるのが見えるでしょう。

 目印でもないと見落としてしまう程のかぼそい月を、明るい木星の目印で探してみましょう。
夕方暗くなる時間もだいぶ遅くなってきましたね。

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☆ 土星を見つけよう!!

 そろそろ見納めとなる木星の代わりに土星が見やすい時期を迎えます!!

 今シーズンの土星はお誕生日の星座おとめ座とてんびん座の境界付近に見えていて、
色はやや黄色っぽく、他の明るい星に比べると瞬きがあまり感じられないのが特徴です。

 春の季節に星座を見つける目印となるのが、北斗七星の柄のカーブをたどる春の大曲線。
 うしかい座のアークトゥルス~おとめ座のスピカ~からす座へかけての春の大曲線ですが、
今シーズンにはまだ おとめ座のスピカの左下に土星も見えているのでちょっと紛らわしい
かもしれません。

 本来の春の大三角(一等星のアークトゥルスとスピカ、しし座の二等星デネボラ)より、
土星とアークトゥルスとスピカを結んだ細長い三角形の方が目立っているかもしれません。
実際の空で確かめてみて下さいね!

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☆5月25日(土) 満月

 ちょうど満月になるのは25日の昼過ぎ、19時ころ東南東の地平線から昇ってきます。
もしかしたら凄く大きな満月が見られるかもしれませんよ!

 地平線付近から昇った頃の月は目の錯覚などで大きく見えると言われますが、
25日の満月は地球~月までの距離が近い時期になるので、実際大きいものなのです。
6月の満月と並んで今年1年の中では最大級の満月です。

 地球~月までの距離は平均すると約38万5千km弱ですが、月の軌道が楕円の為に
この距離は35万km程度から40万km位まで変化しています。

 この為、今年最小になる12月の満月と比べると直径で1割ちょっと違いますので、
デジカメなどで撮影しておいて12月に大きさを比較してみるのも面白そうです。

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☆25日頃~月末 西北西の低い空で3惑星が大集合!!

 西北西の低い空で木星と金星、そして水星が近くに集まっている様子が楽しめそうです。

 冬から春にかけて一番星となって見えていた木星は、日ごとに早く沈むようになって
今月末には見えなくなります。
季節の移ろいを感じながら1日毎に3惑星の位置関係が変わる様子を追いかけて見て下さい!

 視界の広さが7度くらいある双眼鏡でしたら31日頃まで3惑星を一緒に見ること
が出来そうです!

 西北西のかなり低い空ですので、なるべく地平線付近まで見渡せる場所がお奨めです。

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