今月の星空案内に入る前に・・
まずは、お知らせが遅くなりましたが、今年もやります!
会津そらの会恒例の「はやぶさ2」応援イベント!!!
7月18日(月・祝)會津稽古堂にて。

http://aizusora.main.jp/eventnews

映画「HAYABUSA2」上映に会津大学の先生のわくわくのお話。
大好評の工作は天体望遠鏡組み立てに無料のぬり絵なども用意。
夏の暑い一日を、宇宙を感じて涼しんでみませんか?

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画像提供 アストロアーツ astroarts.co.jp

2016年も7月になると今年の後半に入るということで・・この機会に今年前半の出来事をちょっと振り返ってみてはいかがでしょうか??

7月と聞くとなんとなく夏らしいイメージがありますが、東北南部の梅雨明けは平年ですと7月25日前後になることが多いので、実際には上旬から中旬にかけてはまだまだ梅雨の季節ということになります。
今の時期・・本当に梅雨明けが待ち遠しいですね。

それでもたまには梅雨の晴れ間もあったりしますので、夜に少しでも晴れそうな時には是非星を見上げてみて下さい!
雨が長く続くと上空の細かな塵が減るために梅雨の晴れ間には意外なほど美しい星空が見られることがあったりします。
そんな星空にもし出会えた時には小型のものでも構わないので双眼鏡で見てみて下さい!
小さな星たちまでキラキラと輝いて星空の美しさを再認識できるでしょう!!

また、しばらく星が見れないでいると同じ時間に見える星座の位置もずいぶんと変わっていきます。
そんな様子から季節の変化もまた感じられることでしょう。

梅雨の時期にはプラネタリウムへ出かけてこの夏に見える星空を一足先に確認してみたりするのも良さそうです。
会津からだと新潟の新潟県立自然科学館や郡山の郡山市ふれあい科学館、福島市のこむこむ、田村市の星の村天文台、仙台市天文台等が比較的近い距離の天文施設ですね。
ぜひ各施設のHP等で時間や番組のチェックして出かけてみて下さい!

先月は夕方暗くなる頃に赤い色で輝いていて夜空でかなり目立っていた火星は、次第にてんびん座の方へ少しずつ移動して行っていましたが、今月初めには順行に移行して再びさそり座の方へ動いていきます。
さそり座の一等星アンタレス、土星、そして火星で作る今年限定の夏の小三角も(最近はだいぶ細長くなってきましたが)それに合わせて形が変化していくので晴れた時ぜひ確かめてみて下さい!

また、火星は地球から次第に遠くなっていくので6月初めにマイナス2等だったのが7月初めにはマイナス1.4等、そして7月末にはマイナス0.8等と少しずつ明るさが落ちていきます。
そんな変化もお見逃しなく!!

そしてさそり座の土星がこれからしばらくの間見頃を迎えます。
今年から来年にかけて土星の環が大きく開いた珍しい姿を見ることができます。
毎月開いている会津そらの会の観望会、または滝根町・星の村天文台等の大きな望遠鏡でぜひ本物の姿を皆さん自身の眼で確かめてみて下さい!
今月の会津そらの会の観望会は7月15日(金)19時からリオンドール滝沢店駐車場にて予定しております。
この日は月齢11の月とそろそろ見納めとなってしまう木星、そして火星や人気の土星を中心に望遠鏡を使って観察する予定です。

観望会では大きな望遠鏡はもちろん、双眼鏡や小型望遠鏡なども準備してそれぞれの見え方の違いなども比べてみたいと思います。
参加は無料なのでお気軽にお子さんと一緒にご参加ください!
また、参加の際には小さなLEDペンライトとスケッチブックかノート、筆記用具などを準備されると実際に観察した様子などを忘れないうちに記録できますのでぜひご用意ください!

もし万が一星が見れないお天気の場合には2階キッズコーナーにてこの夏注目となる星空の話題などのお話し会を開催予定です。
                                                       

毎月恒例の会津での7月の日の出、日の入り時刻を6月初めと比べてみると以下のようになりました。
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月   日   日の出       日の入り    
6月  1日  4時 18分    18時 58分 
7月  1日  4時 20分    19時  8分   
7月 31日  4時 41分    18時 52分 
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先月21日に夏至を過ぎたばかりですのでまだまだ日暮れの時間は遅いのですが、7月に入ってこれから少しずつですが昼の時間が短くなっていきます。
本格的な夏の暑さはこれからですがそうしたこともぜひ頭の片隅に入れておいてみて下さい!

それではそろそろ2016年7月の主な天文現象を見ていきましょう!!
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7月 1日(金)~ まだまだ明るい火星と土星、そしてさそり座のアンタレスが作る小三角に注目

5月31日に地球に最接近となった火星は公転速度が速い地球が火星を追い抜き、そして引き離して行っている状態です。
これから徐々に火星までの距離が遠ざかって行くので望遠鏡で見た時の大きさも最接近の18.6秒角から今月初めには16.3秒角、それが今月末には13秒角にまで小さくなってしまいます。
それでも火星はまだまだ明るくて土星とさそり座のアンタレスとで作る細長い三角形は晴れさえすれば南の夜空でかなり目立っています。
先月までは火星がてんびん座方向へ移動して行っていましたが、今月に入って再びさそり座の方向へ移動して行くようなのでもし晴れたら三角形の形の変化に注目してみたいですね。
梅雨の時期だとたまにしか見れないから意外と形の変化が大きいことに気が付くかもしれませんね。
せっかくなので目立つ星並びだけでもスケッチしておくと形の変化がわかりやすいでしょう。
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下記画像は会津そらの会6月の観望会のあった10日夜に猪苗代湖畔で火星&土星とさそり座付近を撮影したものです。
是非参考にしてみて下さい!

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☆ 7月 5日(火) 地球が遠日点を通過 今年1年では今日が太陽までの距離が一番遠い日!!

地球は太陽の周りを1年かかって1周していますが、その軌道はほんの少し楕円になっていて1周する間に近い時と遠い時があります。
地球の場合、他の惑星に比べれば比較的円に近い軌道ではありますが、それでも太陽までの距離は近い時と遠い時では約500万km程も違うそうです。
その今年一番遠くなるのが7月5日の1時24分で、距離は152,103,775kmにもなるそうです。
ちょっと数字が大きすぎて実際の距離感がなんとなくわかりにくいですね。
でもとりあえずこの日が太陽から遠い日なんだということをぜひ思い出してみて下さい!

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☆ 7月 6日(月) 夕方の空、月齢2の月が見え始める!

4日に新月を迎えた月齢2の細い月が6日夕方、西空の低空に見えるかもしれません。
今の時期だと日暮れの時間がまだまだ遅いので月齢2でも条件は厳しいのですが・・西空の低空に雲が広がっていなければぜひ双眼鏡などを使って捜してみて下さい!
チャンスは19時30分頃から20時頃までですが・・西から北寄りに12度くらいの方角で地平線から8度くらいの高さ付近を双眼鏡で捜せば細い月が見えるかもしれませんよ!!

夕方の空ではこれ以降で月が見やすい日が続きます。
三日月などの細い月が見えている時には空の透明度が良ければ光っていないはずの影の部分がうっすらと丸く見える「地球照」と呼ばれる現象が見られるかもしれませんのでちょっとだけでも月の様子を眺めてみて下さい!!
こちらも肉眼よりも双眼鏡があるとずっと見やすくなりますよ!

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☆ 7月  7日(木) 新暦の七夕 & 大西卓哉宇宙飛行士 宇宙へ!!!

7月7日と言えば子供のころから七夕ということで短冊に願い事を書いて七夕飾りを飾った竹に吊るしたりといったことが行われてきました。
気の早い天文施設ではもう飾ってあるところもあるようです。
夜になって織姫星や彦星、そしてその間を流れる天の川を見てみたいと願うお子さんも多いと思いますが・・今の時期はまだまだ梅雨の最中ですので運良く梅雨の中休みになって星が見える確率はかなり低いようです。
日本での七夕は今で言う旧暦のカレンダーでの7月7日ですので、今年の七夕を調べてみると8月9日(火)になるので今年はぜひお子さんにも本来の七夕で祝ってあげて下さい!
どんな願い事を書いてくれるのかも楽しみですね。

そんな7日、日本人宇宙飛行士の大西卓哉さんが初の国際宇宙ステーションでの長期滞在に出発することが正式に決まったそうです。
今回もロシアのソユーズロケットで日本時間10時36分に打ち上げとなるそうです。

この機会にまた国際宇宙ステーションをみんなで見ながら大西卓哉宇宙飛行士の活躍を応援しましょう。
国際宇宙ステーションがいつ見えるのかの予報はJAXAのサイトから出ているので時々チェックをして見やすい日を選んで見てみて下さい!

会津方面での予報は下記サイトをご覧ください!
http://kibo.tksc.jaxa.jp/letsview/visibility1/kitakata/index.html

国際宇宙ステーションは、条件が良ければマイナス2等級の木星くらいの明るさでゆっくりと空を移動して行く様子が眺められるので肉眼だけでも十分に見ることができますよ!!

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☆ 7月  9日(土) 木星と月齢5の月が大接近!!

9日夕方には西南西の空で木星と月齢5の月が1.5度まで近づく様子が見られそうです。
これだけの接近になると肉眼でももちろん楽しめますが、双眼鏡や低倍率の望遠鏡でも一緒に眺めることが出来そうです。
望遠鏡なら木星の縞模様やガリレオ衛星と一緒に月を眺めることができるのでかなりの迫力が楽しめそうです。
また、もし翌日の夕方にも月と木星を見ることが出来たら一晩で木星と月がどれくらい離れるのかもぜひ確かめてみて下さい!!

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☆ 7月 15日(金) 火星&土星&月の集合・会津そらの会 観望会!!

15日夜には火星と土星の間に月齢11の月が集まって賑やかな様子が見られそうです。
20時頃にはほぼ南の空に見えているので望遠鏡でも次々と見て行くには都合が良さそうです。
この日の夜は毎月恒例の会津そらの会での観望会を開催予定となっております。
この頃はまだ梅雨の時期ですが、この日の夕方には梅雨の中休みで晴れると良いですね。
今月も日暮れの時間が遅いので19時半ぐらいから開始して月齢11の月とそろそろ見納めとなってしまう木星、そして南の空に見える火星と土星をを中心に観察予定です。
他には街中からも見つかる春から夏の星座案内やもうすぐ夏休みということですので自由権強雨のご相談や星の質問コーナー等も行う予定です。
望遠鏡は持っているけれど・・使い方が良くわからないという方もぜひ望遠鏡持参で参加してみて下さい!!

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☆ 7月 20日(水) 満月!

今月20日には満月を迎えます。
但し満月になる時刻が20日朝の8時頃なので20日夕方に見えてくる月は既に満月から半日後程になるようです。
会津での月の出は18時58分で、もし晴れていれば東南東の低い空から姿を見せてくれるはずです。

下の画像は6月20日20時3分に撮影した満月です。
この時にはちょっとした薄雲越しで見えていていつもと違った色で見えていました。
毎月見ることの出来る満月でもその時の気象条件によって月は様々な姿を見せてくれます。
今月の満月はどんな風に見えるのでしょうか??

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☆ 7月 27日(水) 下弦の月!

 今回は27日の朝8時に下弦となるようです。
 平年だともうこの頃なら梅雨が明けている時期ですね。
 27日にはちょっと早起きして普段はあまりお目にかかれないちょうど半分の月をぜひご覧になってみて下さい!
 もし寝過ごしてしまった方は朝の空でも青空の中で白く見える下弦の姿を見ることができますので探してみて下さいね!

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