今年も6月を迎えて・・いつもならまた今年も梅雨のいやな時期がやって来るなと思ってしまうところですが、今月はあのはやぶさ2が目指していた小惑星「リュウグウ」へいよいよ到着目前ということで宇宙の話題から目が離せませんよ!!

はやぶさ2プロジェクトサイトでは目指す小惑星「リュウグウ」までの距離が表示されて、刻々とその距離が縮まっていて行く様子をチェックできますので時々チェックしてみて下さい!!
http://www.hayabusa2.jaxa.jp/
その時にははやぶさ2が打ち上げになってからの経過時間と飛行距離も確認してみて下さい!!
距離だけを見れば意外と早く到着できそうですが・・目的地の小惑星も太陽の周りを回っているのである程度接近してここから軌道を微調整しながらの飛行がまた大変なところなのではやぶさ2君を応援しながら見守っていてくださいね!
そしてこちらの最新情報も一緒にチェックをお忘れなく!!
はや2くんのツイッター 
https://twitter.com/haya2kun
はやぶさ2ミッション ツイッター 
https://twitter.com/haya2_jaxa

ちなみに小惑星「リュウグウ」ですが、は6月1日会津での日没時には西北西の空で高度10度くらいのところにあります。
ちょうどおうし座の角の先付近ですね。
地球からの距離はおよそ2億8千500万kmで地球-太陽間の距離の約1.9倍も遠くになります。
こんな遠くで頑張っているはやぶさ2をみんなで応援して行きましょう!!

そしてもうすぐ小惑星「リュウグウ」の姿をはやぶさ2が送って来てくれるはずです。
いったいどんな姿をした小惑星なんでしょう??
2005年8月から9月にかけてあの小惑星探査機はやぶさが小惑星イトカワに接近していく時の様子がJAXAのトピックスで取り上げられていましたのでこちらもご覧になって見て下さい!
http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2005.shtml

初代はやぶさが8月15日にイトカワを撮影してから徐々に接近するにしたがって形が段々と見えて来る、あの頃の出来事がとても懐かしく感じられます。
そしてこれからが各方面でのニュースでも大きな話題となって報道されるはずなので、今からもうとても楽しみですね!

はやぶさ2ミッションを応援中の会津そらの会では恒例となった夏イベントが今年は7月28日(土)に会津稽古堂で開催予定です!!
最新のはやぶさ2の紹介やはやぶさ2ミッションがわかる映画の上映会、そして好評の組み立て天体望遠鏡教室も開催予定です!
詳しい内容や参加募集案内は今月後半ご案内できる予定ですのでお楽しみに!!

また、会津そらの会でも作品募集を行っていた小惑星「リュウグウ」想像コンテストも4月末で受付終了となりました。
作品を送って頂いた皆さん、ありがとうございました。
審査結果を楽しみにお待ちください!

宇宙関連に話題といえば昨年12月から国際宇宙ステーションで半年間にも及ぶ長期滞在を行ってきた日本人宇宙飛行士の金井宣茂さんが6月3日に地上へ帰還予定です。21時過ぎからの生中継はこちらから。
https://t.co/LUpO7L6g3y

5月25日に開催となった会津そらの会での観望会でも集まったたくさんの方と一緒に国際宇宙ステーションを見ることが出来ました。
宇宙から見た地球の様々な様子や国際宇宙ステーション滞在中の出来事等もツイッターで発信されていますのでこちらもご覧ください!
https://twitter.com/Astro_Kanai

会津方面からの国際宇宙ステーションの予報は下記サイトから見れますのでご確認ください!
https://goo.gl/SJVNuG

6月の星空では夕方の西空で一際目を引く明るさを放っている宵の明星の金星が特に目立っています。
19時頃に見える高さも5月初めの頃には20度を切っていましたが、今月初めには30度近くになります。
マイナス4等級という1等星100個分の明るさを放っている金星なので、これまであまり気が付かなかった方も夕空を見て「あれって何だろう??」という機会も増えそうです。
是非お友達や周りの方にも教えてあげてください!
そしてお天気が良さそうな日を選んで家の近くから金星が何時頃から見えるのか??という感じで昔ながらの1番星探しを楽しんでみて下さい!
何度か見ていて、地上の目立つ景色との位置関係を覚えておくと案外早い時間に見つけられますので簡単なスケッチをしておくことをお奨めいたします!!
また、その時に金星の高さを確かめるのには手をいっぱい伸ばして作った握りこぶしが役立ちます。
目線の高さで握りこぶしの下を合わせると親指の上までが約10度くらいになります。
なので高度30度なら握りこぶし3個分くらいが目安となります。
両手を使って重ねて行けば簡単ですね!
この方法は星空を観察する時に様々役立ちますのでぜひこの機会に実戦練習を兼ねてお試しください!

そして空が暗くなる頃に南東の空でどっしりと安定した光を放って見えている星が木星です。
先月9日に衝を迎えてこれからしばらくの間見やすい時期となりますので、明るさ以外にも色にも注目してみて下さい!
10倍くらいの双眼鏡でも揺れないように三脚などに載せるかまたは双眼鏡を持った肘を台などに載せて木星を見ると明るい木星から少し離れていれば4個のガリレオ衛星も見えてきます。
日によって並び方が変わりますので晴れていれば毎日観察してみたいところです。
木星といえば表面の縞模様も特徴的ですがそんな様子を見るにはやはりある程度大きな望遠鏡が必要になります。
そんな時には会津そらの会で毎月開催している観望会へお出かけ下さい!
2018年第3回目となる今月の「星を見る会」は6月22日(金)19時半から開催を予定しております。
場所はこれまでと同じくリオンドール滝沢店駐車場北側(花屋さんの隣)です。
今回は月齢8.6の月を中心に早目の時間には1番星の金星、そして見頃となった木星では表面の縞模様とそばに並んで見える4個のガリレオ衛星に注目ですね!
あと春から初夏に見える星座などの案内等を行いたいと思います。
参加無料ですのでぜひ気軽にご参加ください!
小さいお子さんは必ず保護者の方と一緒にご参加ください!
万が一お天気が悪くて星が見えない場合にはツタヤ店2階左奥のキッズコーナーにて「星のお話し会」を行いますので天候に関係なく気軽にどうぞ!

6月の月の満ち欠けは以下のようになっています。
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  7日(木) : 下弦
 14日(木) : 新月
 20日(水) : 上弦
 28日(木) : 満月 
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また、毎月恒例の会津での6月の日の出、日の入り時刻を5月と比べてみると以下のようになりました。
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     月   日    日の出        日の入り    
    5月  1日  4時 43分    18時 32分 
    6月  1日  4時 18分    18時 58分 
    6月 30日  4時 19分    19時 08分 
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(StellaNavigator10/AstroArts.にて会津若松市で計算)

今月21日には夏至を迎えますので日暮れの時間もずいぶん遅くなっています。
また、日暮れの時刻も6月が折り返し地点になるので1ヶ月間での変化も他の月と比べると少ないですね。
昼の時間が最も短いのは夏至を迎える21日ですが、会津での日の出時刻を調べてみると6月8日~6月20日までが最も早くなって4時16分でした。
それに対して日没時刻は6月22日~7月5日までが最も遅く19時8分になるようです。
その辺のこともちょっと頭の隅に覚えておいてみて下さい!

そして6月というと梅雨の季節です。
平年なら東北南部では12日前後に梅雨入りとなり、梅雨明けは7月25日頃になるようですが、昨年は梅雨入りが6月末とずいぶん遅かったようです。
今年の予報では梅雨入り、梅雨明け共に平年よりも早目になりそうと言われています。
梅雨に入ってしまうとなかなかきれいな星空を眺められる機会がめっきり減ってしまいますのでなるべく6月前半の梅雨入り前の晴れた夜にゆっくりと星空を楽しんでおいてください!

それではそろそろ2018年6月の主な天文現象を見ていきましょう!!

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☆ 6月 3日(日)深夜 月と火星が3.4度まで接近!!

今年の夏に15年ぶりの大接近となる火星が3日の深夜に月齢19の月と並んだ様子が見られそうです。
火星は現在やぎ座にあってマイナス1.3等で特徴ある赤い色で輝いていますので夜空に火星が見えていればすぐにわかる程の存在感があります。
この日の火星は23時頃に東南東の低い空に月と並んで昇ってきますが、見やすくなるのはある程度高く見えて来る夜半以降になりそうです。
今回の接近も比較的近いので双眼鏡で眺めるのがお奨めですね!
月と一緒に火星を見るといつもよりも火星の赤みがより強く感じられることがありますのでこのチャンスにぜひ確かめて見て下さい!!
また、深夜にはてんびん座に木星、そしていて座には土星も見えていますので肉眼でもなかなか賑やかな夜空となっているのでそんな様子も楽しんでみて下さい!

以下の画像は先月26日深夜に星の村天文台で撮影した時のものです。

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☆ 6月 6日(水) 夜半過ぎに下弦の月が見られる!

6日深夜(日付は7日変わってから)に下弦を迎える月が昇ってきます。
下弦を迎える時刻は3時32分ですが、この頃だと2時半頃を過ぎると徐々に薄明が始まって来るので実際に半分の月を見ることが出来るのは空が明るくなってからのことになります。
この夜の月はみずがめ座にあって、月の3度程左斜め上には最遠の惑星である海王星もあります。
海王星は8等級なので月がそばにあると双眼鏡では月明かりの影響で見えにくくなってしまいますが、望遠レンズを使って撮影すれば条件によっては月と一緒に写せるかもしれません。
撮影する場合には薄明が始まる前の2時前後が狙い目になりそうです。

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☆ 6月 16日(土) 夕空で細い月と金星が接近!!

16日の夕方には月齢2.6の細い月と宵の明星の金星が3.3度まで接近した姿が見られそうです!!
このくらいの間隔だと双眼鏡でも一緒に見ることが出来ますのでまだちょっと空の明るさが残っている頃、そして少し空が暗くなってきた頃などに見るとそれぞれまた違った印象で両者の並んだ姿が楽しめそうです。
20時を過ぎて空が少し暗くなりかけの頃になると月と金星の少し右側にもちょっと離れて2つの並んだ目立つ星が見えてきますが、そちらはふたご座のポルックスとカストルです。
そちらも合わせて見てみて下さい!

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☆ 6月 20日(水) 上弦の月 & 金星とM44プレセペ星団(かに座)の大接近!!

西空で眩い輝きを放っている金星がかに座の散開星団プレセペ星団の近くに見えていましたが、20日夕方に最接近となるようです。
かに座の本体になる四辺形の中にあるプレセペ星団は双眼鏡などでは小さな星が集まっている様子がかわいらしい星団です。
あまり明るい星は無いので金星と一緒に見るには空がある程度暗くなってからになりますが・・時間と共に高度が低くなってしまうので20時過ぎころから準備して置いたほうが良さそうです。
お天気が良ければこの前後でも見ておくとプレセペ星団のそばを少しずつ移動して行く金星の動きがわかりますのでぜひ見てみて下さい!

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☆ 6月 22日(金)19時~21時 会津そらの会 観望会!!

今年3回目となる会津そらの会での観望会が22日19時から開催予定です。
前日に夏至を迎えたばかりなのでこの日の日没時刻も19時8分と遅めですがこの頃の時間でも月齢9の月が南の空に見えているはずなので望遠鏡でならきれいに見られそうです。
日没後、少しすれば西空には1番星の金星が、そして月の東側には木星も次第に見えて来るはずです。
金星は先月よりも地球に近づいてきているので望遠鏡で見れば楕円形の姿が前回の観望会の時よりもだいぶ見やすくなるはずです。
もしお持ちでしたら双眼鏡と星座早見盤、筆記用具とノート、赤セロファンを巻き付けたペンライト等もあると良さそうです。
夜はちょっと肌寒くなるかもしれませんので上着も準備してあると安心ですね!
梅雨の時期ですが、この日の夜だけは晴れて欲しいですね!
万が一お天気が悪い場合には2階ツタヤ店左奥のキッズコーナーにて19時から「星のお話し会」(無料)を行いますのでお天気に関係なくお出かけ下さい!!

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☆ 6月 27日(水) 土星が衝を迎えこれからしばらくの間見やすい時期を迎える!!

観望会等でも大人気の土星が27日に太陽の反対側に位置に来る衝を迎えます。
ですのでこの頃から数ヶ月間が土星の見やすいシーズンを迎えることになります。
さらに昨年後半には地球から見た土星の環の傾き具合が15年ぶりに最大に開いた状態をまだ過ぎたばかりなので今シーズンの土星も見逃せません!!
環が大きく開いているおかげで普段の時期よりも環が土星の周りをぐるっと取り巻いている様子やリングに隙間がある様子などが見やすいのでぜひとも大きな望遠鏡で見ておきたいところです。
会津そらの会の観望会では7月~9月頃がお奨めですね!
この頃の土星は夜半頃に南の空にあって見やすくなります。
27日夜には満月前の月もそばにあるので双眼鏡で月と一緒に見てみたいですね!

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☆ 6月 28日(木) 満月 & 満月と土星の接近!!

6月は28日14時ちょっと前に満月を迎えます。
この日の夕方、満月を過ぎたばかりの月が昇って来るのは会津では19時なので、空が暗くなった21時頃が見やすいようです。
この頃、南東の空にある月を見ると・・満月の少し右側に4.7度程離れた隣には衝を過ぎたばかりの土星が見えているはずです。
この頃の土星の明るさは0等級ですので意外と目立つ存在です。
双眼鏡で一緒に眺めても満月に負けないくらいの存在感がありそうです!
せっかくの満月なので梅雨の晴れ間を期待したいですね!

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