《 2017年 8月の 星空案内 》

まずは、7月22日23日、二日間にわたり福島県立博物館で開催された「ふくしま 星と宇宙の展覧会」が無事に終了しましたことをご報告します。主催は「日新館天文台跡保護推進プロジェクト」で、私たちは協賛と実働部隊として参加しました。
詳しいご報告は追っていたしますが、参加された皆様、ありがとうございました。ご協賛、ご後援くださいました関係各位には、心より御礼申し上げます。今後、会津そらの会としても有志メンバーにおいて「日新館天文台跡は現存する日本最古の天文台跡です」「日新館天文台跡を天文遺産に!」を合言葉に、会津と宇宙を発信していけたらと思います。

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画像提供 アストロアーツ astroarts.co.jp

今年も夏本番の8月を迎えました!!
関東方面までは平年よりも多少早めの梅雨明けになったようですが・・東北地方は梅雨入りが遅かったためか・・どうも梅雨明けが8月にずれ込んでしまったようで、1日も早い梅雨明けを迎えて欲しいものです。
8月はなんといっても毎年恒例のペルセウス座流星群がありますし、部分月食や環の大きく傾いた土星が見やすい時期でもありますので、梅雨の時期の憂鬱な気分を吹き飛ばすように夏の星空を満喫して頂ければと思います!!

国立天文台では今年のペルセウス座流星群の出現期間に合わせて
「夏の夜、流れ星を数えよう2017」というキャンペーンを実施するそうです。
http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/201708-perseids/

こちらのサイトには流れ星を見るためのポイントや情報がたくさんありますので、早目にチェックして流星群に備えておいてください!!

西の空では明るく目立つ木星が今月も一番星となって輝いています。
現在の木星はおとめ座にあり、今月上旬はあの「はやぶさ2」が近くにいて、目的地である
小惑星「Ryugu」を目指して運行中です。
「はやぶさ2」はとてもとても小さいし、遠いため、もちろん肉眼では見られませんが、心眼で、、心に想像して見てくださいね。(下記画像は観望会のある8月4日20時の位置になります)
夕方の空で木星を見つけた時には「はやぶさ2」の事もぜひ思い出して、来年の夏に無事に小惑星
「Ryugu」に到着できるよう応援してください!
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はやぶさ2の情報も下記サイトで時々チェックしてみて下さい!
http://fanfun.jaxa.jp/countdown/hayabusa2/

はやぶさ2プロジェクトサイト
http://www.hayabusa2.jaxa.jp/

また、毎日新聞のサイトに6月から連載が始まった「はや2くんの冒険日誌」も楽しい話題がたくさんありますので、こちらもお子さんと一緒にご覧になってみて下さい!
https://mainichi.jp/ch170672314i/%E3%81%AF%E3%82%84%EF%BC%92%E3%81%8F%E3%82%93%E3%81%AE%E5%86%92%E9%99%BA%E6%97%A5%E8%AA%8C

会津そらの会では「はやぶさ2」ミッションを応援しています!!

また、日本からは見られないものの大きな話題になりそうなのが、8月22日未明(日本時間)に北アメリカ大陸を横断するように起こる皆既日食ですね!
日本からも多くの方が日食を見るために出かけていますし、各地の様子がネット配信される予定もありますので今からとても楽しみです!!

そして8月28日は伝統的七夕を迎えます。
時期的にはちょっと遅く感じるかもしれませんが、七夕本来の”7日月”の夜なので、是非親子で短冊に願い事などを書いて飾って、夜は織姫星や彦星を見上げて七夕祭りを楽しんで下さい!!

毎月恒例の会津そらの会での観望会は、月の見やすい週ということで今月は4日(金)19時半頃からいつものリオンドール滝沢店駐車場で開催予定です。
今回は月齢12の月と土星、そしてそろそろ見納めとなってしまう木星を中心に望遠鏡を使って観察を予定しております。
参加無料ですのでお気軽にお越しください!
万が一、お天気が悪い場合には2階ツタヤ店左奥のお子さん向け本のコーナーで「星のお話し会」を開催致します。
「星のお話し会」では今年の夏の星空の話題や星の資料等の無料配布も行いますのでお天気に関わらずにお出かけ下さい!

8月の月の満ち欠けは以下のようになっています。
  8日(火) : 満月
 15日(火) : 下弦
 22日(火) : 新月
 29日(火) : 上弦

下弦から上弦の少し前までは月明かりの影響が少ないので天の川や流れ星を楽しむのに適していますので目安にしてみて下さい!

また、毎月恒例の会津での8月の日の出、日の入り時刻を7月初めと比べてみると以下のようになりました。
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     月   日    日の出        日の入り     
     7月  1日  4時 20分    19時 08分 
     8月  1日  4時 42分    18時 51分 
     8月 31日  5時 07分    18時 14分 
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夏本番はまだこれからという印象がありますが・・夏至が6月21日だったことを考えると既に昼の時間も意外と短くなってきている事に気が付きます。
ほんの少しでも夕方暗くなるのが早くなって星が見れるようになるのは嬉しいですね。
夜更かしして寝不足から夏バテに・・などというようにならないよう気を付けて楽しい夏をお過ごしください!!

それではそろそろ2017年8月の主な天文現象を見ていきましょう!!
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☆ 8月 3日(木) 月と土星が接近!

20時頃に南の空では月齢11の明るい月が見えていて、じっと見つめていると月の少し右下にポツンとひとつ明るい星があることに気が付くはず・・そこに見えている星はなんと土星なんですね!
3日夜には月と土星が3度程まで接近するので並んだ様子はぜひ双眼鏡で見ておきたいですね!
もし望遠鏡が使えるならば一緒に見るのは無理でも同じ倍率で見た時に月と土星がどれくらい大きさが違って見えるのかを確かめる良いチャンスになりますので何度か見比べて確かめてみて下さい!
地球から見た場合には土星の方がずっと遠いので土星がずいぶんと小さく感じるかもしれませんね・・。
でも、本当の大きさは月が地球の約1/4くらい、そして土星本体は地球の直径の約9.4倍程です。
土星もずいぶんと大きな惑星なんだということをぜひ知っておいてください!!

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☆ 8月 4日(金) 第5回 会津そらの会 観望会

4日夜には恒例となっております会津そらの会の観望会を19時30分から開催予定です!
場所はこれまでと同じ「リオンドール滝沢店」の駐車場北側の一角をお借りして行う予定です。
この日は月齢12の月と土星、そしてそろそろ見納めとなってしまう木星をメインに望遠鏡を使って観察して行く予定です!
また、会津そらの会の観望会では望遠鏡で実際に星を見たりするだけでなく、星や宇宙に関する疑問や質問、星の写真を撮影してみたい方や望遠鏡の扱い方等様々対応したいと思いますのでお気軽にご参加ください!

観望会へは参加無料ですが安全の為、小さなお子さんは必ず大人の方と一緒にお越しください!
また、夜に星を見に出かける際には小型のペンライトがあると便利です!
星座早見盤などを夜に使う場合には文房具屋さんで売っている赤いセロファンを適当なサイズに切ってペンライトの前に巻き付けて輪ゴムで留めれば眩しさなども軽減されて便利なのでぜひご準備ください!

万が一お天気が悪い場合には2階ツタヤ店左奥のキッズコーナーにて星のお話し会を開催予定です。
今年の夏の天文現象等の話題についてもお話しする予定ですので是非気軽にご参加ください!

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☆ 8月 8日(火) 満月 & 部分月食!!

今月の満月は8日3時過ぎに迎えますが、ちょうどこの時間帯に地球の影が月を隠す部分月食が起こります。
但し今回は明け方の西空で、しかも欠けるのは約1/4程の部分月食なんですが・・月食も毎年見られるわけではなく、日本では前回から2年4か月ぶりの久しぶりの月食となりますので平日の夜明け前の時間帯ですがぜひ見ておきたいものです。
はっきりと欠けた様子がわかる食の初めは2時22分頃、最大に欠けるのが3時20分過ぎ、終了が2時28分過ぎの予報となっています。
実際にはもっと早い時間の0時48分過ぎには地球の半影に入り始めるので・・半影食に入ったところがわかるかどうかも確かめてみて下さい!
肉眼だと明るさの変化の差が小さいのでちょっとわかりにくいかもしれませんが、望遠レンズで月があまり露出オーバーにならないように撮影すると半影食の変化も捉えることが出来そうです。

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☆ 8月 12日(土)~14日(月) 今年も注目ペルセウス座流星群!!

毎年楽しみにしているペルセウス座流星群がもうすぐやってきます。
流星群と言えば気になるのが極大日の月齢ですね。
満月などで月明かりの影響が大きいと実際に見られる流れ星の数もだいぶ減ってしまいますので。
今年の流星群のピークは13日の明け方4時頃の予報となっているので12日の深夜から13日未明にかけてが一番の狙い目となるわけですがこの夜は月齢20の月がずっと夜空に見えているので条件的にはあまり良くない訳ですが・・なるべく月を直接見ないように視界から外して、月の無い方角の夜空を広く眺めることである程度対応できそうです。
ペルセウス座流星群の場合には痕が残るような大きな流れ星も時々出現するので期待しましょう!
前半にも書きましたが、今年も国立天文台ではペルセウス座流星群に合わせて流れ星がどれだけ見れたのかを全国の皆さんからの報告をもとに集計を行うキャンペーンを実施するそうです。上記リンクを参照してください。
普通に眺めているだけでも良いのですが、せっかくなので宿題気分で、1時間ごとにどれだけ見れたのかをメモしておいてあとからぜひ報告してみて下さい!

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☆ 8月 19日(土) 夜明け前の空で細くなった月と金星の接近!!

先月に続いて、19日の夜明け前の東の低い空では月齢26.4の細くなった月と明けの明星の金星が接近した様子を眺められそうです!!
今回の金星と月の間隔は5.5度くらいなのですぐそばに並んだというほどではありませんが・・3時半頃には東の低い空には賑やかな冬の星座たちが昇ってきていて周囲には明るい1等星もいくつもあるのでなかなか賑やかな眺めになりそうです!!
なので今回はまだ空が明るくなる前の3時過ぎくらいから見ておくのがお奨めとなりそうです!
この時間帯でも東の低い空まで見渡せる場所ならふたご座やぎょしゃ座、おうし座、そして冬の代表的な星座のオリオン座までも一緒に見えている豪華さですのでぜひ早目に起きてゆっくりと楽しんでみて下さい!
この後、月は22日に新月を迎えます。

以下の画像は7月21日未明の月と金星が接近した時のものです。
月と金星の接近を眺める時の参考にしてみて下さい!

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☆ 8月 22日(火) 新月&日本では未明の時間帯に北米大陸横断皆既日食!

世界規模で見れば・・今年一番の注目の天文現象が日本時間では22日4時頃にアメリカ大陸を横断するような広い範囲で見られる皆既日食でしょう!!!
今回は残念ながら日本からは全く見られませんが、現地の様子はインターネット中継、もしかするとテレビ等でも放送されるかもしれませんので是非ご注目ください!
日食近くになれば「皆既日食ライブ中継」等で検索するとすぐに見つかるでしょうから日食当日慌てなくても済むように予めいくつかブックマークを登録して準備しておきましょう!!

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☆ 8月 25日(金) 細い月と木星が夕空で接近! 

25日夕方には西の低い空で明るい木星と月齢3.7の細い月が約4度くらいまで接近した様子が眺められそうです!!
19時頃になれば見えて来るでしょうから空がまだちょっと明るさの残っている時間帯にぜひ双眼鏡で並んだ様子を眺めてみて下さい!
金星ほどではありませんが明るい木星と細い月が並んだ様子はなかなか美しい眺めとなって見られそうですので楽しみです!!
空が少し暗くなってくると木星の左側にはおとめ座の1等星スピカも見えて来るはず。
スピカ-木星-月が横に並んだ様子も忘れずにご覧ください!!
また、これまで夕方の空で一番星となっていた木星は9月に入ってしまうと次第に高度が下がってしまうので今シーズンの木星はそろそろ見納めとなってしまいます。
ですので今のうち、お天気の良さそうな日にはちょっと早めの時間帯でしっかり見ておいてください!

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☆ 8月 28日(月) 伝統的 七夕! 

28日には今年の伝統的七夕を迎えます。
前日が日曜日なので七夕飾りや短冊に願い事を書いて準備しておくのも良さそうです。
ところで・・七夕にしては8月末ごろだと時期が遅いように感じてしまいますが・・実際にはこの頃だと21時頃に夜空を見上げると七夕の織姫星と彦星のある夏の大三角はほぼ頭の真上付近に見えていることがわかります!
俳句での七夕は秋の季語にもなっているように時期的には合っているわけですね!
今年の旧暦の暦では5月の後に閏5月が入っていた為に普段の年よりは少し遅い時期に七夕を迎えたようです。
さらにこの夜は伝統的七夕ということなので必ず7日月が西の低い空に見えています。
七夕のお話しではこの半月ちょっと前の月を天の川の渡し船に見立てて、天の川を月の船で渡って年に1度織姫と彦星が会えるという言い伝えもあるそうです。
お天気が良ければ子供の頃に聞いた七夕の伝説を思い浮かべながらご家族一緒にぜひ夜空を眺めてみて下さい!!
月が沈めば街明りの少ない場所なら彦星と織姫星の間を流れる美しい天の川も見えて来るはずですので!!

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☆ 8月 29日(火) 上弦の月 & 月面X!!

29日夕方には上弦を迎えた月が南の空に見えています。
この日の会津での日没は18時17分ですが、その前の18時頃を中心に前後30分程度の時間で月面Xが見られそうです。
まだ明るい空ですが、望遠鏡をお持ちの方は月に向けてみてください!
ちょうど上弦を迎えた直後なので欠け際のクレーターも見事な眺めとなりそうなので月面Xと一緒にじっくりと眺めてみたいですね!!

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☆ 8月 30日(木) 今月2度目の月と土星の接近!

今月3日に土星と接近していた月が空を一巡りして30日夜には再び土星に接近するようです。
30日夜の月は月齢8.7で上弦を過ぎたばかりなので
今回の接近も両者の間隔は3.6度程なので双眼鏡なら楽に一緒に眺められます。
双眼鏡では土星の環まではわかりませんが、月と同時に眺めることでいつもよりも土星の色が感じやすくなるチャンスなのでぜひそんな様子も確かめてみて下さい!

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☆ 9月 1日(金)~2日(土) 未明の空で明けの明星がプレセペ星団に最接近!!

夜明け前の空で眩しいほどの輝きを放っている明けの明星の金星が東の空の低空でかに座にあるM44プレセペ星団の近くを数日間にわたって少しずつ移動して行く様子が眺められそうです。
8月末になれば夜明けの時間がちょっと遅くなるので3時半頃には金星の高度も10度を超えるので
小さな星たちの群れのプレセペ星団と金星が接近した様子は双眼鏡だとしっかりと眺められそうです。
出来れば手持ちでなく双眼鏡を持った手を手すりなどを支えにして手振れの影響を少なくしてじっくりと眺めてみて下さい!
お天気が良ければ8月29日頃から9月5日頃まで同じレンズで撮影しておくと移動して行く様子がはっきりとわかるはずです。
ぜひ早起きして見てみて下さい!!

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