2019年11月13日21:59のリュウグウ。
画像提供 :JAXA, 千葉工大, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 明治大, 会津大, 産総研

小惑星探査機はやぶさ2は、昨年6月に到着し1年4か月滞在した小惑星リュウグウを離れることになりました。
2019年11月13日、はやぶさ2に「帰っておいで」の声が掛けられました。日本時間8時57分、探査機上の時刻を指定して実行されるコマンドを探査機に送信。登録された噴射開始時刻は10:05:00。
はやぶさ2は「何時になったら○○するんだよ」との指令を聞いて、スラスタを噴いてリュウグウを離脱します。
10時19分、離脱信号が確認され、10時24分、はやぶさ2が小惑星離脱ΔV(デルタブイ:速度を増すこと)を実施、所定の速度(一秒間に9.2㎝)を得たことが確認されました。

さて、11月19日まで、「”さよならリュウグウ” キャンペーン」が行われています。

http://www.hayabusa2.jaxa.jp/topics/20191113_SAYONARA_Ryugu/

手紙やはがきで郵送、Twitterでハッシュタグ #SAYONARA_Ryugu をつけてツイート。
はやぶさ2や小惑星リュウグウについての想いを、はやぶさ2プロジェクトの皆さんにお伝えしましょう!

また、19日までは、リュウグウの姿をリアルタイム配信中。はやぶさ2に搭載されたカメラで小惑星リュウグウが観測できる間、少しずつ離れていく姿が随時配信で見ることができます。「これがリュウグウの姿か・・・」と感嘆の声を上げた時から一年半。リュウグウの見納め、皆さんも時々ご覧ください。だんだんと小さくなってゆくはずです。

http://www.hayabusa2.jaxa.jp/galleries/onc/nav20191113/

帰還フェースに入りミッションロゴマークが新しくなったのは、期待の色だということです。ベースとなる緑色は、地球の植物の色をイメージ、リュウグウから持ち帰るサンプルの中に有機物があれば、地球生命の原材料が分かるかもしれない!
念のため。はやぶさ2は地球に帰り、初代はやぶさ同様オーストラリアのウーメラ砂漠にカプセルを届けます。今回は40万kmの彼方からカプセルを地球に向かって放つそうです。そして自身は次のミッションに向かう予定だそうですが詳細はまだ明かされていません。まずは無事の帰還を皆で待ちましょう!!!

メッセージを載せリュウグウにターゲットマーカー。
リュウグウ表面で跳ねてくれたミネルバ。マスコット。
人口クレーターを見事に生成したインパクタ。
さようなら。・・・ありがとう、リュウグウ。

いちファンとしても、こんなに感慨深いのに、、プロジェクトチームの皆さんが「リュウグウロス」になってしまわれないか、ちょっとだけ心配です。寒くなってきたので、お身体に気をつけていただきたいですね。