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★会津そらの会主催イベント★
「会津×宇宙! はやぶさ2と会津日新館天文台」
 8月4日(日)會津稽古堂にて開催!入場無料!
昔から現在まで、会津と宇宙の関わり。皆さんお気軽にお越しください。
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2019年も7月に入って、いよいよ今年も後半に突入ですね!
今年前半では思い出に残る天文現象はいくつくらいあったでしょうか?
これを機に思い出してみるのも良さそうです。

そしてこの時期、気になるのが今年の梅雨明けがいつになるかですね!
今年の東北南部での梅雨入りは平年よりも5日程早い6月7日でした。
梅雨入り後は本当に梅雨らしいお天気が続いていて、なかなか星に会えない日々はどうしても憂鬱な気分になってしまいます。
そんな梅雨の時期ですが、たまに雲間からちょっとでも星が見えてくるとそれだけで嬉しいもので、梅雨明けが待ち遠しいこの頃です。
平年並みなら7月25日頃に梅雨明けとなるようですが、梅雨入りが早かった分早めに梅雨明けになってくれると嬉しいですね!

会津そらの会で応援している「はやぶさ2」関連では、いよいよ今月11日にインパクターを投下して作られた人工クレーター付近に2回目となるタッチダウンを行う予定が発表されました!
http://www.hayabusa2.jaxa.jp/

JAXAのサイトだけでなく各方面のニュースでも色々と取り上げられて大きな話題となっていますので
「はやぶさ2」で検索してみてください!
小惑星内部に残された宇宙風化の影響の少ないサンプル採取が上手く行くようにみんなで応援していきましょう!

7月の星空ですが、先月22日に夏至を過ぎたばかりなのでまだまだ日暮れの時間もずいぶん遅くなっています。
月初めの頃だと薄明が終わって空がしっかり暗くなるのは21時頃になります。
この頃の時間、もし晴れていれば南南東の空にはマイナス2.6等の木星が見えていて、夜空の中でかなり目立っているはずです。
先月22日に星の村天文台で撮影した画像でも木星が夏の星座さそり座の左横で明るく目立っています!

月明かりがなければ上の画像のように夏の天の川と一緒に眺めることが出来ますのでお天気の良さそうな日を選んで街明かりの少ない場所へ出かけて実際の夜空でご覧下さい!
木星はこのあと徐々にさそり座の方へ星空の中を移動していきます。
そんな様子も確かめてみて下さい!

また、画像の左側、いて座の中には土星も見えています。
土星は木星から約1ヶ月遅れて今月10日に衝を迎えます。
これからしばらくの間、夜空で見やすい状態が続くので梅雨が明けたら観望会でも大きく環の開いた不思議な姿を楽しめそうです!

毎月恒例の会津そらの会での観望会ですが、今月は7月12日(金)19時30分から開催予定です!
場所は先月と同じリオンドール滝沢店の駐車場北側にて開催となります。

今回は月齢10の月を中心に見て頂く予定です。
望遠鏡では欠け際のクレーターの複雑な様子が見やすくなりそうです!
数台の望遠鏡を準備しますので月全体の様子やさらに拡大された地形の見え方の違いを比べてみましょう!
空の条件が良ければスマホのカメラでも望遠鏡で見た月の写真が撮影できますのでやってみたい方は声をかけて下さい!
合間に春から夏の時期に見つけやすい星座も一緒に探してみましょう!
また、月の左下には少し離れて木星も見えています。
お天気さえ良ければ木星表面の縞模様や4個のガリレオ衛星が見られそうです!

観望会への参加は無料ですし、予約などは不要ですのでお気軽にお出かけ下さい!
但し、お子さんは安全の為に必ず保護者の方と一緒にご参加下さい!
まだ梅雨の時期なので夜になると日中との気温差もあって意外と寒く感じてしまうなる場合もありますので念のため上着などを準備しておくと安心です。

万が一お天気が悪くて星が見られない場合には2階ツタヤ店左奥のキッズコーナーにて星のお話会を開催予定ですのでお天気に関係なくお出かけ下さい!
せっかくの観望会なのでぜひ晴れて欲しいものですね!

2019年7月の月の満ち欠けは以下のようになっています。
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  3日(水) : 新月 
  9日(火) : 上弦
 17日(水) : 満月
 25日(木) : 下弦
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星を眺めるにはやはり月明かりの影響が大きいので星見へ出かけるときの参考にしてみて下さい!
今月なら6日頃までは月明かりの影響は少ないでしょう!
また、満月を過ぎると月の出は1日毎に40分から50分程遅くなっていきます。ですので満月から数日後くらい過ぎると、そんなに遅い時間で無ければまた美しい星空が見られるようになります。
そして月明かりが無い夜、21時頃になれば夏の天の川も見えてきますよ!

毎月恒例の会津での7月の日の出、日の入り時刻を先月の6月と比べてみると以下のようになりました。
星の撮影をやっている方からのリクエストで薄明の始まりと終了時刻を追加してあります。  
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 月   日   薄明始まり      日の出        日の入り       薄明終了
6月  1日  2時 31分    4時 18分    18時 58分    20時 46分
7月  1日  2時 29分    4時 20分    19時 08分    20時 59分
7月 31日  3時 00分    4時 40分    18時 53分    20時 33分
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(StellaNavigator10/AstroArts.にて会津若松市で計算)

6月22日の夏至を過ぎて、夏の暑さの本番はまだまだこれからですが、7月になればまた少しずつ夜の時間が延びていきます。
明け方や夕暮れ時の時間にその変化を感じてみて下さい!

それではそろそろ2019年7月の主な天文現象を見ていきましょう!!
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☆ 7月 1日(月)~ 木星が見頃を迎えている!

太陽系最大の惑星である木星が夏を代表する星座のひとつ、さそり座の隣で見頃を迎えています!
6月11日に衝を過ぎて、7月になると昇って来る時間もだいぶ早くなってきていて月初めの頃には22時過ぎに、月末には20時頃に南中するのであまり遅い時間まで待たないでも見やすい状態が続きます!
双眼鏡でも手ぶれしないように支えて、ピントをきちんと合わせてあげれば8倍くらいでも有名な4個のガリレオ衛星が並んだ様子を見ることができますのでお持ちの方はお試し下さい!
今シーズンの木星はへびつかい座の足下で明るく輝いていますが、どちらかというと隣のさそり座の1等星アンタレスと並んだ姿が目立ちます。
木星は今月も少しずつアンタレスに近づいて行くのでそんな様子も確かめてみて下さい!

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☆ 7月 3日(水) 新月&未明の時間帯に南米で皆既日食!

7月3日の明け方に皆既日食が起こります。
2019年の日食は3回もあるというちょっと珍しい年ですが、その2回目がこちらです・・でも残念ながら今度の日食は食が起こる時間の関係で日本からは見られないんです。
皆既日食が見やすいのは南米のチリからアルゼンチンの一部になるのですが、この付近って日本からはほぼ地球の真後ろの位置ですね!
そんなわけで日食ツアー料金もかなり割高なので日食を見に行ける人もいつもよりも少ないと聞いています。
南米で皆既日食が見られるのは日本時間の5時半以降になるようですので、3日の朝は早起きして現地からのネット配信やニュースなどチェックしてみて下さい!

次に日本から見られる日食は今年の12月26日(木)なので今のうちに予定表やカレンダーに書き込んでおいて下さいね!会津では15時34分頃にほぼ1/3程が欠けた太陽が見られるはずです!

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☆ 7月 4日(木) 夕方に西空の超低空で細い月と水星&火星が接近!

3日の明け方に新月を迎えた月が翌日4日夕方にもう見えて来ます。
この時の月齢はまだ1.7ととっても細い形です!
さらに月の近くには水星と火星まであってちょうど3角形の形に並ぶようです!
しかもこの3天体が双眼鏡でも一緒に眺められる範囲に集まるというかなり珍しい現象なので、もしお天気が良ければ19時40分頃に西北西の地平線近くを双眼鏡で捜してみて下さい!
20時過ぎにはかなり高度が低くなってしまいますのでご注意を!

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☆ 7月 5日(金) 地球が太陽からもっとも遠くなる日! 

これから暑い夏を迎えようとしている7月ですが、実はこの頃が地球と太陽の距離が1年でもっとも遠くなるんです。今年は7月5日7時11分に遠日点を通過するようです。
日食の模式図などを見ると太陽の周りを回っている地球の軌道はほぼ円のように見えますが・・実は少しだけ楕円になっているので1年の中でも太陽との距離がおよそ500万km程も違ってくるんです!
地球の直径が約1万3千kmなのでずいぶんと大きく変化するように感じてしまいますが、地球から太陽までの距離は約1億5千万kmも離れていますので割合にすれば約3%ちょっと変化するだけなんですね。
それでも遠い分、太陽の見かけの直径が小さくなるのでこの時期に見られる皆既日食の時はホンの少しだけ皆既の時間が長くなるわけです。
今の時期、ちょっとだけ太陽が遠くなっているということを頭の片隅に覚えておいてみて下さい!

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☆ 7月 7日(日) 七夕? 今年の伝統的七夕は??

毎年恒例の行事のひとつで、「7月7日って何の日?」といえばお子さんでもすぐに「七夕でしょ!」と答えが返ってくる程に多くの方に親しまれている七夕ですが・・今の暦に変わる前だともっと遅い時期に行われていたことはご存じでしょうか??今の暦で7月7日というと平年ならまだ関東地方でも梅雨の最中です。
本来は七夕は今の暦ではなく旧暦の7月7日に行われていた行事なんですね。
今年の暦で七夕を確認してみると・・ちょうど1ヶ月遅れの8月7日でした。この頃なら梅雨も明けて夏らしいお天気になっているでしょう!
幼稚園などでもお子さんがこの時期に合わせて七夕飾りを作って短冊にお願い事をかいて吊したりということが行われていますが、せっかくの七夕ですから今の暦ではなく古来の伝統的な時期に行って欲しいものです。そしてぜひ親子で本物の星空を見上げて欲しいものですね!
その時には街中では天の川を見るのは無理でも織り姫星と彦星、そしてはくちょう座のデネブで作る夏の大三角をぜひ捜してみて下さい!

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☆ 7月 10日(水)深夜、土星が衝を迎える!!

美しいリングが特徴の土星が10日深夜(9日の夜半過ぎ)に太陽と反対の位置に来る衝を迎えます!
空が暗くなる21時頃になれば南東の空で高度20度くらいまで昇ってきています。
土星の明るさはこの頃で0等級なので木星ほどではありませんが夜空の中では意外と目立ちます。
今シーズンの土星はいて座の中にあって、近くにはひしゃくを伏せた形の南斗六星もあるので一緒に見ておいて下さい!
また木星と同様に土星も他の明るい恒星と違ってあまり瞬かないのが特徴なのでおよその場所がわかれば簡単に見つけられるでしょう!
今年の土星もまだ環が大きく傾いた状態が続いていますのでぜひ1度は望遠鏡で本物の姿をご覧下さい!
会津そらの会での観望会では土星は10月頃まで見られそうです!

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☆ 7月 12日(金) 「月齢10の月と木星を見よう!」 会津そらの会 観望会 開催!

毎月恒例の会津そらの会での観望会を12日夜、19時30分から開催いたします!
会場はいつものリオンドール滝沢店の駐車場北側になります。参加は無料ですのでお気軽にお出かけ下さい!

時期的にはまだ梅雨明け前になりそうですが晴れることを期待しましょう!今月の観望会では月齢10の月と見頃を迎えている木星を中心に見て頂く予定です。
そして春から夏の時期に見られる星座も探していきましょう!
終盤にはもしかしたら南東の低い空に土星も見えるかもしれません。ご期待下さい!

もしお天気が悪い場合には19時半頃~2階TSUTAYA店左奥のコーナーにて「星のお話し会」を行う予定です。星の資料などの無料配布も行いますので万が一お天気が悪くても気軽にお出かけ下さい!

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☆ 7月 13日(土) 月齢11の月と木星が並ぶ!

13日夜には月齢11の月とマイナス2.6等とかなり明るい木星が並んだ様子が見られそうです!21時頃には南の空で見やすくなっているはずです!
この頃の間隔は約4.7度程ですので双眼鏡でも月と木星を一緒に眺められそうです!
梅雨時なのでお天気が心配ですが月も木星も明るいので薄曇りくらいなら十分に見られそうです!せっかくの接近なので晴れて欲しいものですね!

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☆ 7月 16日(火) 月齢14の月と土星が接近!

16日夜には満月前日となる月齢14の明るい月と土星がいて座の中で接近した様子が見られそうです。見やすいのは空が暗くなる21時頃で、この頃の月と土星の間隔は約3度程とかなり近くなっているはずです。
月が明るいので是非今回の接近の様子も双眼鏡で眺めてみたいものです。
この時間だと月が土星よりも東側になっているのでこのあと時間と共に徐々に離れていきますのでお天気が良かったらそんな様子も追いかけて見て下さい!

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☆ 7月 17日(水) 満月! 西日本では明け方の低空で部分月食

今月は17日の朝に満月を迎えます!
実は17日明け方頃には部分月食が起こるのですが、こちら会津方面では残念ながら月が西日本方面よりも早く沈んでしまう為、欠けた様子は殆どわからないようです。
もし17日の朝方に九州や沖縄方面へ出かけられる方はぜひ欠けたまま沈んでいく珍しい部分月食をご覧下さい!
欠け初めが5時頃で、この頃だと西日本でも低い空になるので双眼鏡で見た方が良いかも知れません。

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☆ 7月 25日(木) 下弦の月

25日10時過ぎに下弦を迎えます。
ですので25日の夜明け前、3時頃に早起きして見るのがお奨めです!この時間帯でしたら月はうお座にあって、南東の方角で見やすくなっています!
同じ月でも上弦と下弦では月の模様の違いなどもあるので意外と印象が違って見えますので是非双眼鏡で眺めてみて下さい!

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☆ 7月 30日(火)~31日(水)未明にかけて みずがめ座δ流星群&やぎ座α流星群が極大時期

7月末になると21時頃には南東の空に秋の季節に見やすい星座のやぎ座やみずがめ座も昇ってきます。この時期にはみずがめ座とやぎ座付近を放射点とする流星群が極大を迎えます。
それぞれの流星群は1時間に数個程度とあまり数は多くはありませんがほぼ同じ時期に極大を迎えるの思ったよりも数が多く見られるかもしれません。
お天気が良ければしばらくの間、夜空をなるべく広くゆっくりと見上げてみて下さい!安全な場所が確保できれば寝転んで眺めるのがお奨めです。
運良く流れ星を見ることができたら、どちらの方向から飛んできたのかを確かめてみて下さいもし流れてきた方向を延長してその方向がみずがめ座ややぎ座ならこの流星群の流れ星のはずですので。
また、8月のお盆が近くなると話題になるペルセウス座流星群ですがこちらもまだ出現数は少ないもののこの頃から徐々に見えて来ます。
今年の夏に流れ星を見てみたい方には一足先にこの時期が狙い目ですよ!

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