画像提供アストロアーツ https://www.astroarts.co.jp

今年も10月を迎えて本格的に過ごしやすい秋の季節を迎えました。
9月後半頃には秋雨前線の影響などで不安定な天候の日も多かったのですが10月になれば割と天候が安定してきますので期待しましょう!
読書に、そしてスポーツに勤しむのも良さそうですが・・日暮れ時間が早くなり、まだ寒さもさほど気にならないこの季節こそゆっくりと星空を楽しんでみて下さい!
秋の季節になると夏場よりも比較的湿度が下がってくるので透明度が良い日が多くなり、日中の青空も高く感じられるようになってきます。
それに伴って夜空も同様に美しい星空が見られる日も多くなってきます。

秋の星空は他の季節に比べて明るい星も少なくてちょっと寂しいイメージもありますが、そんな季節だからこそ星のきれいな場所にちょっと出かけて双眼鏡などを使って楽しんでみて下さい!
夏の夜空を賑やかに飾っていてくれた惑星たちも10月初めには金星と木星が見納めとなってしまいますが、まだ今月中なら火星と土星が見えていますのでお天気の良い夜に時々眺めてみて下さい!
特に火星は星座の中を少しずつ動いていく様子や明るさが次第に変わっていく様子を追いかけて見るのも良さそうです!
恒例の会津そらの会での観望会は今月は19日(金)18時30分より開催予定です。
お天気さえ良ければ月齢10の月と火星、そして土星の姿を望遠鏡で見て頂くことが出来ますのでしっかりと寒さ対策をしてお出かけ下さい!
場所はいつものリオンドール滝沢店の駐車場北側にて行います。
観望会は参加無料ですのでぜひ気軽にご参加ください!
また、10月に入ると夜は意外と涼しくなることもありますので上着等の準備もお忘れ無く!!
小さいお子さんは安全のため、必ず保護者の方と一緒にお願いいたします。
リオンドールでの観望会では万が一お天気が悪くて星が見えない場合でもツタヤ店2階左奥のキッズコーナーにて「星のお話し会」を19時頃から行いますので天候に関係なく気軽にお出かけ下さい!

これ以外にも今月は6日(土)~8日(月)にかけてあぶくま洞の隣にある星の村天文台では年に1度の星祭り「スターライトフェスティバル」が開催の予定でしたが、あいにく台風の接近で中止となってしまいました。
今年は第7回で、毎年開催の予定ですので、是非来年の連休に予定を入れておいてください!
全国から星の好きな方々がたくさん集まるのでいろんな望遠鏡を見たり、大きな望遠鏡で星を見せてもらったりと様々楽しめます!
また望遠鏡ショップなどもたくさんやってきますので新たな機材を入手するチャンスでもあります。
こちらに案内が載っていますのでご覧下さい!
http://www.city.tamura.lg.jp/soshiki/20/7slf2018.html

そしてもう一つが10月13日(土)に開催される「星旅際2018」です。
こちらは県内ではなく、お隣の栃木県大田原市での開催になりますが、なんとこちらのイベント会場に、今話題になっているあの「はやぶさ2実物大モデル」が展示されるそうです!!
イベント内容はこちら!
https://hoshitabimatsuri.com/hoshitabi2018/

展示は1日だけになるようですが、お時間がありましたら是非お出かけ下さい!
はやぶさ2といえば先月、搭載していた小型ローバー「ミネルバ-Ⅱ1」2機が無事に小惑星リュウグウへ着地して画像を送ってきたことが大きな話題となりました。10月3日にはミネルバ-Ⅱに続いて「MASCOT(マスコット)」の投下も成功しました。
http://www.hayabusa2.jaxa.jp/

さらにいよいよ月末に予定されている1回目のサンプル採取に向けてリハーサルなども今月中旬に予定されていますので本当に楽しみです!
今月もはやぶさ2関連の話題が多く報道されるでしょうから時々チェックしてみて下さい!

https://twitter.com/haya2_jaxa/

そして一昨年から立ち上がっている「日新館天文台跡保護推進プロジェクト」では10月21日(日)に会津藩校日新館にて会津若松出身・国立天文台副台長の渡部潤一先生の講演会を行います。演題は「私と会津と天文台~渡部潤一の履歴書~」このたび国際天文学連合の副会長になられた記念講演となります!受付は13:15から、講演は13:30~15:30です。市内の方、是非お越しください!

10月の月の満ち欠けは以下のようになっています。
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  2日(火) : 下弦
  9日(火) : 新月
 17日(水) : 上弦
 25日(木) : 満月 
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また、毎月恒例の会津での10月の日の出、日の入り時刻を9月と比べてみると以下のようになりました。
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  月   日    日の出        日の入り    
 9月  1日  5時 08分    18時 13分
10月  1日  5時 33分    17時 27分 
10月 31日  6時 01分    16時 46分 
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(StellaNavigator10/AstroArts.にて会津若松市で計算)

先月の9月23日が秋分の日でしたのでこの頃を境に昼夜の長さが逆転して、これ以降は夜のほうが昼よりも長くなっていきます。
10月末頃になると夕暮れの時間もずいぶんと早まってきたように感じられそうです。
仕事帰りでも星空が見えてくるようになりますので今から楽しみですね!

それではそろそろ2018年10月の主な天文現象を見ていきましょう!!
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☆ 10月 2日(火)23時頃、下弦の月が見えてくる!

2日夜23時頃には月齢22.9で下弦を向かえたばかりの月が東北東の空から昇ってきたところを見ることができそうです。
同じ半月でも見慣れている上弦の月とはまた印象が意外と違って見えますのでこのチャンスに双眼鏡や小型望遠鏡でじっくり見てみるのも面白そうです!
この夜の月はちょうどふたご座の真ん中近くにあるのですぐそばのオリオン座などと一緒に一足早めに冬の星座なども見ておけるチャンスになります!
夜中過ぎ頃になれば月も少し昇って見やすくなりますのでこの頃の時間帯もお薦めですね!
この頃の月を双眼鏡で眺めてみるとふたご座の4等星メクブタも月の少し東側に見えているはずです!
徐々に月に接近していって明け方の4時過ぎには月に隠される様子も見られるのでお天気が良さそうでしたらそんな様子も見てみて下さい!
明るい月のそばなので接近した様子を見るには双眼鏡か望遠鏡が必要になります。

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☆ 10月 9日(火) 10月りゅう座流星群が極大予想!!

10月りゅう座流星群というとちょっと聞き慣れない感じがしてしまいますね。
以前はジャコビニ流星群と呼ばれていた流星群なのでこちらの方がなんとなく親しみが感じられます。
このジャコビニ流星群の元になっているジャコビニ・チンナー彗星は先月に地球に接近したばかりですが、予報では1時間に数個程の出現とされているので過度の期待はしない方が良いかもしれません。
それでもちょうど新月の時期なので月明かりに邪魔されずに見ることができますのでお天気が良ければ街明かりの少ない場所に出かけて夜空をゆっくり眺めてみたいものです。
この流星群の特徴として他の流星群に比べると流れる速度が遅めなので見た目の印象が意外と違うのでまた見てみたいものですね!

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☆ 10月 11日(木) 夕方の西空で細い月が見えてくる!

11日夕方18時頃、西南西の低い空に月齢2.2の細い月が見られそうです!
18時の時点で高度が7度程しか有りませんのでなるべく低い空まで見渡せる場所で双眼鏡を使って捜してみて下さい!
かなり細い月なのでもし見つけたら双眼鏡や小型望遠鏡でじっくり見て見て下さい!

この時には月の左側に9度ほど離れてマイナス1.8等星の木星も見えています。
今回は両者の間隔がちょっと遠いので双眼鏡で一緒に見ることは出来ませんが、今年の木星ももそろそろ見納めになってしまうのでこの機会にぜひ見ておいて下さい!

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☆ 10月 12日(金) 夕方の西空で細い月と木星が接近!

12日夕方18時頃、西南西の低い空で月齢3.2の細い月と木星が5.6度程まで接近します。
この間隔なら視界の広い双眼鏡なら一緒に見ることができますので是非ご覧下さい!
細い月と明るい木星の並んだ様子も今シーズンではラストチャンスなのでお見逃し無く!!

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☆ 10月 19日(金) 第7回 会津そらの会 観望会!!

19日(金)は恒例の会津そらの会での観望会を18時30分より開催予定です。
今年の観望会も来月までとなりますので残り2回、お天気に恵まれますように!
この日は月齢10.2の月と火星、そして土星を望遠鏡で見て頂く予定です。
火星は次第に遠ざかりつつありますし、土星も来月には見るのが難しくなっていきますので是非今回の観望会で見て頂ければと思います。

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☆ 10月 18日(木) 南の空で月と火星が大接近!!

18日夜、19時頃に南の空では月齢9.3の月と火星が約1.7度程までとかなり接近した様子が見られそうです!
火星の明るさもこの頃になるとマイナス0.9等星と以前に比べれば少し暗くなってきましたが、他の星と比べればまだまだ明るく存在感を感じさせていますので月と並んだ様子はなかなか見応えがありそうです。
こちらも双眼鏡で一緒に見ておきたいですね!
今回は22時前後が最接近となりますのでこの頃の時間にももう一度見てみて下さい!

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☆ 10月 21日(日) 十三夜のお月見!

先月24日には中秋の名月がありましたが、そのほぼ一月後の旧暦9月13日にはこちらも古来より日本に伝わっている伝統的なお月見があります。
それが十三夜のお月見です。
中秋の名月はほぼ満月なのに対して、こちらは十三夜なのでまだ満月前の少し欠けた月を眺めてといった感じになります。
今年はちょうど日曜日になったのでご家族一緒にお月見をするのにも良さそうです。
十三夜の月なので月の出の時刻は案外早くて会津でも15時半頃には東の地平線から姿を見せているはずです。
薄暮が終わる18時半頃には南東の空で高度が30度程になっているのでもうこのくらいの時間には十分お月見が楽しめそうです。

十三夜のお月見は栗名月とも呼ばれています。
ちょっと欠けた月の形がなんとなく栗の形に似ているような気もしますのでぜひ見比べてみて下さい!
秋の収穫への感謝の意味もあるのでしょうね。

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☆ 10月 22日(月) 未明の空でオリオン座流星群が極大を迎える!

今年のオリオン座流星群は22日午前2時頃に極大を迎えると予想されています。
この頃のオリオン座は22時頃には東の地平線から昇ってきていますが、流星の数が増えてくるのは夜半過ぎになってからなので、そこから明け方までが狙い目となります。
今年は極大日には月齢13の明るい月がありますが、極大を迎える2時頃には西に低くなっているのでそれほど大きな影響は無さそうです!

実際に見られる流れ星の数は1時間あたり10個前後程度なので有名な夏のペルセウス座と比較してしまうと派手さはありませんが秋の澄み切った夜空で見る流れ星の美しさは何度見ても素敵ですのでしっかりと寒さ対策をしてご覧になってみて下さい!

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☆ 10月 25日(木) 満月!!

今月は24日夜の夜半過ぎ、日付が25日に変わった1時45分に満月を迎えます。
十三夜のお月見のすぐあとですが、こちらの月もぜひ眺めてみて下さい!
秋も深まって来ている時期なので24日の19時頃になれば東の空で肉眼ではほぼまん丸の美しい月が眺められそうです!

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