201712chart
今年も、もう残り1ヶ月を切りました。
毎年言われるように12月は師走というように、これまで同様の生活を送っているとすぐにクリスマス、そして年末を迎えてしまうことになってしまいそうです。
慌ただしい中でもたまに夜空に星が見えていたらちょっとでも見上げる時間を作れると良いですね!
もちろん寒い季節なのでくれぐれも風邪などひかないようにご注意ください!

今の時期、明るく見やすい惑星はその殆どが太陽の近くになっているので残念ですが・・賑やかな冬の星座たちも東の空から姿を見せて夜空を飾ってくれますし、今月もスーパームーンやふたご座流星群などと話題になりそうな天文現象も意外とあるので楽しみにしていて下さい!

12月の月の満ち欠けは以下のようになっています。
  4日(月) : 満月 スーパームーン!!
 10日(日) : 下弦
 18日(月) : 新月
 26日(火) : 上弦

話題になりそうなスーパームーンは4日となっていますが、実際には3日の夜中過ぎの出来事なので日付を間違えないようにしてください!
下弦から上弦の少し前までは月明かりの影響が少ないので天の川や流れ星を楽しむのに適していますので目安にしてください。

また、毎月恒例の会津での12月の日の出、日の入り時刻を11月初めと比べてみると以下のようになりました。
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  月   日    日の出        日の入り   
 11月  1日  6時 02分    16時 45分 
 12月  1日  6時 33分    16時 25分 
 12月 31日  6時 52分    16時 35分 
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今年は12月22日(金)に冬至を迎えますので、夕方の日の入り時刻も年末になると少しですが冬至の頃よりも日没が遅くなっています。
まだまだ寒い冬は続きますが日暮れの時刻が年末にはちょっとでも遅くなっていることはぜひ覚えておいてください!

それではそろそろ2017年12月の主な天文現象を見ていきましょう!!
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☆ 12月 3日(日) アルデバランが満月前の月に大接近!!

今月3日夜、おうし座の1等星アルデバランが満月前の月に大接近となります!!
最接近となるのは会津では21時37分頃で月との間隔は22分角とすぐそばに見えていることになります。
もっと北に行くと月とアルデバランの間隔もさらに近くなっていって、北海道北部では月の南側にアルデバランが隠される食が見られるようです。
月が見やすくなってくる19時頃から30分毎くらいに双眼鏡で何度か眺めていれば時間と共にアルデバランが接近して行く様子がわかりますのでそんな様子もぜひ追いかけてみて下さい!

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☆ 12月 3日(日) 深夜に満月&スーパームーン!!

今月3日の深夜、日付が変わって4日0時47分に満月を迎える月は今年の満月で最大となるスーパームーンになるそうです!!
※カレンダーなどで満月は4日となっていますが、実際には3日の深夜なのでお間違えの無い様に見て下さい!

月は地球を約1ヶ月弱で回っていますが、その軌道が楕円の為に軌道のどの位置で満月になるかによって地球と月の距離が違ってきます。
今年の場合には6月9日が最遠の満月で、その半年後の12月4日が最接近となり、その差はなんと約4万9千km近くにもなります。
月の直径が3,476km、そして地球の直径が12,756kmですからその差はずいぶんと大きいものですね!
距離が近くなるということは月も見かけ上大きく見えているというわけでこれがスーパームーンと呼ばれる由縁のようです。
ところで、大きな月と言えば満月が昇ったばかりの頃を思い浮かべる方が多いかと思います。
でも本当は月が真南に来て高く見えている時の方が月までの距離は近くなります。
その訳は・・私たちが地上にいて月を見上げているからなんですね。
簡単な作図でその訳を確かめることが出来ますので試してみて下さい!

今回の満月は最少だった6月と比較すると見かけの大きさは約14%も大きく見えるそうです。
但し、肉眼で見ている分には比較するものが無いので明らかに大きく見えているというほどの差ではなさそうです。
はっきりと比較するには他の月の満月の時に同じレンズで撮影しておいて画像を並べて(あるいは重ねて)みれば大きさの違いがわかるでしょう!
見た目で違いがわかりやすいのは実は満月の明るさで、今年6月の満月と比べると3割も明るくなっている計算になるようです。
今回は夜中の時間帯になってしまいますが、今年1番のスーパームーンなのでぜひ明るさの違いを確かめてみて下さい!!
ちなみに、2018年のスーパームーンは今回の1ヶ月後の1月2日になるようなのでこちらも忘れずにご覧ください!!

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☆ 12月 14日(木)夜~15日(金)未明 ふたご座流星群が極大を迎える

3大流星群のひとつであるふたご座流星群が14日夜に極大を迎える予報となっています。
ピークの頃には街明りの無い場所であれば1時間に50個前後の流れ星が見られる注目のふたご座流星群ですが、冬場は夜の時間が長いこともあり、ほぼ一晩中楽しめる上に今年はさらに月明かりの影響も殆ど無い好条件で観察できそうです!!
今のうちから近くで安全に観察できそうな場所を捜してみて下さい!

また、今回のふたご座流星群に合わせて国立天文台では「ふたご座流星群を眺めよう2017」キャンペーンを開催するようです。
https://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/201712-geminids/index.html

こちらには流れ星の観察法やふたご座流星群がどんな風に見られるのか等々・・実際に流れ星を見るうえで役立つ情報がたくさん載っていますのでぜひ前もって見てみて下さい!
そして流れ星を沢山見れたらぜひこのサイトから報告してみてください!
この時期には本格的な寒さになる場合もありますのでしっかりと寒さ対策と暖かい飲み物などを用意して美しい流れ星を楽しんでみて下さい!

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☆ 12月 15日(金) 未明の空で細い月と木星が接近!

夜明け前5時半頃に南東の低い空にちょっと目立つ明るい星が見えています。
その星の正体は太陽系最大の惑星・木星です!!
先月末頃から夜明け前の空に見えて来て少しずつ見やすくなって来ています。
15日未明の5時半頃には木星のそばに月齢26.4の細くなった月が4.4度まで接近した様子が見られそうです。
月と木星との間隔が比較的狭いので双眼鏡でも並んだ美しい姿が楽しめそうです!!

この夜はふたご座流星群の極大日なので一晩徹夜される方もあるかもしれませんがこちらの接近もお見逃しなく!!
金星と細い月の接近はこの後しばらくは見られませんのでぜひ早起きして今回の接近を眺めてみて下さい!

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☆ 12月 16日(土) 未明の空で新月2日前の細い月を見よう!

夜明け前、東の空が少し明るくなってきた5時半過ぎに木星の左斜め下に15度程離れて新月2日前となった月齢27.4の細い月が見られそうです。
なるべく早めに見つけるにも東の低い空まで見渡せる場所でご覧ください!
視界の広い双眼鏡だと実際に見られる範囲は7度前後ですので視野の2個分でめやすを付けて細くなった月を捜してみて下さい

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☆ 12月 22日(金) 冬至

今月22日に冬至を迎えます。
昼の時間が最も短い日ですね!
会津での日の出は6時49分、日の入りが16時29分となっていますのでここから昼と夜の時間を計算して、その差も確かめてみて下さい!
意外なほどその差が大きいのできっと驚かれると思いますので!

寒い冬の季節はまだしばらく続きますが、冬至を過ぎればまたホンの少しずつですが昼の時間が長くなっていきますので寒さに負けずにお過ごしください!。

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