《 2017年 10月の 星空案内 》

201710chart
画像提供 アストロアーツ astroarts.co.jp

今年も10月を迎えて過ごしやすい秋の季節を迎えました。
秋と言えば・・読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋等々ありますが、星空の秋でもあるんですよね!
夏場に比べて上空の気温が下がった分、大気中の水蒸気も減って空が澄んで見える秋から冬。星から届く淡い光があまり弱められないで地上まで届くので同じ星でもより明るく感じられます。
あまり明るい目立つ星の少ない秋の夜空でも、お天気が良い日にちょっと街明りの少ない場所に出かけて暗さに眼が慣れてくると・・・意外なほどにたくさんの星が夜空に輝いている様子を楽しむことが出来ます。

さらに、寝転んで双眼鏡で星空を眺めていると視界の中に「星ってこんなにあるの??」っていうくらい見えてきて驚かれることもあります。
視界の広い双眼鏡で夜空を眺めていると・・いくつかの星が寄り添ったり、面白い形に並んでいたり、色のきれいな星があったりと時間の過ぎるのも忘れて楽しむことが出来ますのであまり寒くなってしまう前にぜひ体験してみて下さい!

そして10月に入って見逃せないのがなんといっても10月4日の中秋の名月でしょう!
中秋の名月は旧暦の8月15日なのですが今年は5月に閏月が入った関係でいつもの年よりも時期が遅めですが、その分秋らしい美しい月が楽しめるのではと期待しています。
せっかくの機会なので普段忙しい生活を送っている方も今年はぜひちょっとだけでも時間を作って名月を眺めてみて下さい!

また、10月は流星群もあります。
あまり派手な出現ではありませんが10月8日前後にピークを迎えるジャコビニ流星群と21日前後にピークを迎えるオリオン座流星群がありますので、しっかり防寒対策をして見てみたいものです!
特にオリオン座流星群は月明かりの影響が全く無い好条件なのでおススメですね!

夕方の空では土星が見えていますが、見やすい時期もそろそろ終盤に近付いてきました。
地球側に大きく傾いた姿を見せている土星ですが、今月17日が環の傾きが最大になるそうです。
毎月行っている会津そらの会の観望会ですが、10月は27日(金)に開催予定です。
18時頃の時間であればまだ何とか土星も見られそうです。
今のところこの日が今年最後の観望会になる予定ですのでぜひお出かけ下さい!
明け方の空で明けの明星として眩しいほどの輝きを見せていた金星も、今月に入ってから次第に見える高さも低くなって来ていますので、見やすい今のうちに早起きして見ておいてください!

ところで10月になると書店には来年のカレンダーが並ぶようになります。
この機会にぜひ月の満ち欠けの形が絵で描かれているカレンダーをひとつ選んでみて下さい!
月齢が簡単にわかるカレンダーがあると星空を眺める計画も立てやすくなりますからお奨めですよ!!

10月の月の満ち欠けは以下のようになっています。
  6日(金) : 満月
 12日(木) : 下弦
 20日(金) : 新月
 28日(土) : 上弦
下弦から上弦の少し前までは月明かりの影響が少ないので天の川や流れ星を楽しむのに適していますので目安にしてみて下さい!
また、毎月恒例の会津での10月の日の出、日の入り時刻を9月初めと比べてみると以下のようになりました。
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     月   日    日の出        日の入り
    9月  1日  5時 08分    18時 12分 
   10月  1日  5時 33分    17時 26分 
   10月 31日  6時 01分    16時 46分 
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これを見ると・・9月に比べて10月になると日の入りの時間もずいぶんと早くなってくるのがわかります。
10月後半だと17時前に日が沈んでしまうようなのでちょっと帰りが遅いとすっかり暗くなってしまいます。
そんな時には暗くなって不便だなあと思うよりも、早く星空が見えて来てその分長く星空を楽しめるみたいな前向きの考え方で過ごしてみて下さい!
日中は過ごしやすい気温でも夕方からは意外と気温が下がる場合もあるのでしっかりと寒さ対策をしながら星空をゆっくりと眺めてみて下さい!!
それではそろそろ2017年10月の主な天文現象を見ていきましょう!!

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☆ 10月 4日(水) 中秋の名月!!

今年も中秋の名月の時期がやってきました。
10月4日夜はご家族でぜひゆっくりとお月見を楽しんでみて下さい!
中秋の名月となるのは旧暦8月15日なんですが・・今年は5月に閏月が入ったため、いつもの年よりもちょっと遅めの名月となっています。
実際の満月になるのは6日の未明ですので4日夜だと月齢14.2なので月の左下が少しまだ欠けているはずです。
会津での月の出時刻は16時40分なのでお天気が良ければ17時頃に東の空に昇ったばかりの月と西空に沈む前の夕日が同時に見られるかもしれません。
また、空が暗くなり始めた18時過ぎ頃に東南東の低い空に昇ってきた様子もまた面白そうです。
名月らしさを鑑賞する場合には月が見やすい20時から21時頃がお奨めになりそうです。
平日ですがちょっと余裕があればお月見と共にお団子をお供えして古来より月を親しんできた日本人の心をゆっくりと感じてみて下さい!

また、こんな風なお月見の時にも双眼鏡は大活躍してくれます!
双眼鏡なら昔からの言い伝えにあるようなうさぎの餅つきの姿がはっきりと浮かんで見ることが出来ますので、お子さんと一緒に眺めて、可能なら月の模様のスケッチも描いてみてください!!!
同じ月の模様でも国によってはカニの姿や本を読んでいるおばあさん、ライオンやロバの姿等々様々な姿を思い描いていたようです。
ぜひあなた自身の眼でどんな形に見えるのか確かめてみて下さい!!

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☆ 10月 6日(金) 未明の満月 & 金星と火星の大接近!!

今月は6日未明3時40分に満月を迎えます。
同じ6日未明には金星と火星の大接近もありますので早起きして先にこちらの満月もぜひ眺めてみてください!
そして4時半過ぎにはほぼ真東の空で眩しいほどに輝く金星とそのすぐそばにポツンと1.8等の火星が並んだ様子が見られそうです!!
この時の金星と火星の距離は約13分角程なので月の見かけの大きさの半分以下の距離まで接近して見えることになります!!
この時の火星は地球からはまだおよそ3.8億kmも離れているので、まだいつもの明るさはありませんが、双眼鏡なら独特の赤っぽい色合いの存在感ある姿を確かめることが出来るはずですので、夜明けまでの時間を有効に使ってじっくりと眺めて頂ければと思います。
また5日未明と7日未明にも続けて見れば火星と金星の位置関係が日毎に変わっていく様子も確かめることが出来そうなので、お天気が良ければぜひ確かめてみて下さい!
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☆ 10月 8日(日) 10月りゅう座流星群が極大日!

一般的にはジャコビニ流星群の名前で有名ですが平年では1時間に数個程度の出現なので期待し過ぎにならないように!
さらに今年は極大日の8日には月齢18の明るい月が夜空を明るく照らしているので条件としては良くありません。
今年も予報では平年並みの出現と言われていますがどうなるかはその日に見て見ないとわからないことがあるので夕方暗くなったら月明かりを避けて北の空を中心に眺めてみて下さい!
夜半頃には放射点が低くなってしまうので19時頃から夜半前が狙い目になりそうです。
かつては夕方空が暗くなるころに突然予報を超えるようなたくさんの流れ星が見られた例もありますので、お天気が良ければ念のため見ておきたいところです。

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☆ 10月 10日(火) 未明の空でアルデバラン食!!

10日未明、おうし座の1等星アルデバランが月齢19.6の月に隠される食が起こります!
今回は北関東よりも南の地域では月に隠されずにそばを通過するだけなので月の南側で隠される会津からぜひ見ておきたいものです!
会津での食が起こる時間は開始(潜入)が3時24分頃、終了(出現)が3時46分頃になる見込みです。
予報から多少時間がずれる場合もあるかもしれませんので時間には余裕をもって見てみて下さい!
会津からは月の南側の端の方を隠されるので普段の食からすると潜入から出現までの時間が短めになります!!
月に隠される瞬間を捉えるにはやはり望遠鏡が必要になりますが、今回は隠される星が明るいので双眼鏡でもかなり楽しめる現象になるでしょう!
月が隠れる瞬間や出現する瞬間ももちろんですが、星空の中を月が動いていく様子を短時間に確かめることが出来る貴重なチャンスなので早起きして見てみたいものです!!

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☆ 10月 21日(土) オリオン座流星群が極大日!!

あの有名なハレー彗星からこぼれ落ちたチリがもとになっているオリオン座流星群が21日に極大を迎える予報となっています。
平年では極大でも1時間当たり10個前後と数はそれ程多くはありませんが、今年は特に月明かりの影響が全く無い好条件で見られそうなのでとても楽しみです。
会津では22時頃から出現が見え始めて夜明けまで見ることが出来そうです。
特に見え始めの時間帯だと意外と経路が長めの流星が見られる場合がありますので狙い目となります!
放射点はオリオン座の右手、こん棒を握った手の付近にありますが流れ星は夜空のどこに出現するかわかりませんので視界の開けた安全な場所を確保して寝転んで眺めてみるのがお奨めです。
夜間は寒くなりますのでしっかりと寒さ対策や暖かい飲み物を用意して楽しんでみて下さい!!
このオリオン座流星群は2006年に急に予想外の活発な出現を見せてかなり話題になったこともあります。
このところは平年並みの出現のようですが今年はどうでしょうか??

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☆ 10月 24日(火) 夕空で月と土星が接近!!

24日夕方には月齢4.6の細い月と土星が3.2度まで接近する様子が見られそうです!
土星の明るさは0.4等級なので木星や金星が月に接近した時ほど派手さはありませんが土星が見やすい時期もそろそろ終盤なのでこのチャンスに見ておきたいものです!
特に双眼鏡なら地球照の見える月と土星を一緒に見ることが出来ますので印象的な姿を楽しめそうです!
夕方の土星は意外と早く低くなってしまうので18時頃が見やすいでしょう!

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☆ 10月 27日(金) 会津そらの会 観望会 

今年も4月から毎月開催してきた会津そらの会の観望会ですが、27日の観望会が今年の最後になりそうです。
この日は土星のラストチャンスに加えてなんと月面Xも見られそうな日なのでとても楽しみです。
月面Xというのは月の欠け際でちょうどクレーターの縁に朝日が当たり始める時にアルファベットの「X」の形が浮かび上がって見える現象なんですが、見やすい条件のものはそれほど多くないのでぜひ本物を見てもらえたらと思っております!
ちょうど上弦の月の前日なので欠け際のクレーターも迫力ある様子が楽しめそうです。

観望会はこれまでと同じリオンドール滝沢店駐車場北側で19時頃から開始する予定です。
参加は無料なのでお気軽にお出かけ下さい!
この時期は夜間は気温が下がって風があるとかなり寒く感じる場合もあるのでしっかりと寒さ対策をして来て下さいね!

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