《 2017年 4月の 星空案内 》

201704chart
画像提供 アストロアーツ astroarts.co.jp

2017年も新年度を迎えました。
この春から環境が変わったという方も多いと思いますが、気持ちを新たに明るい未来に向かってスタートしたいですね!

星空の方も春の星座が見やすい時期になってきて、そして宵の明星の金星が見えなくなってしまった代わりに東の空には今月8日に衝を迎える明るい木星が目立つようになって来ています。
現在は、白く光るおとめ座の1等星スピカのそばで、すこし黄色っぽい色でマイナス2.5等級の金星に次ぐ明るさ、お天気が良ければ街中でも目立つ存在です。
このところ次第に東の空から昇って来る時刻も早くなり空が暗くなった頃には見えているので、普段はあまり星に関心の無い方でも意外と眼にする機会も増えて来るでしょう。
夜空で見つけて・・「あれって何の星なのかな??」って思っている方もきっと多いと思いますので、ぜひ周りのお友達にも「木星ですよ」と教えてあげて下さい!

木星と言えば目立つのが4個のガリレオ衛星ですね! 
http://ur0.pw/CuRa

肉眼では無理ですが、8倍程度の双眼鏡があれば見ることが出来るので木星が見えたらぜひ眺めてみて下さい!
4個のガリレオ衛星がどんな風に並んで見えているか毎回違って来るので観察したら400年前のガリレオ・ガリレイ氏が行っていたようにその時の並び方をスケッチしておくのも面白そうです。
ちなみにそれぞれの衛星が木星の周囲を回る日数(地球時間での)を調べてみると以下のようになります。
イオ    1.8日
エウロパ  3.6日
ガニメデ  7.2日
カリスト 16.7日

地球の周りを回っている月が約1ヵ月かかっているのに比べるとどの衛星もずいぶんと早く回っているようです!
特に木星に一番近いイオはたった2日足らずで木星を1周してしまうのですね!
ちなみに衛星イオの木星からの距離は地球―月までの平均距離よりも少し遠いのですが・・木星の強力な重力の為にこんなに早く回っていることになるようです。

寒さも少し和らいだこの季節は星を見るにもお奨めですね。
今月中なら賑やかな冬の星座たちも夕方暗くなった頃の時間なら西空で見れますので、普段見慣れた南の空でみていた時と違った傾き具合の星座の様子も確かめておいてみて下さい!
また、北極星を捜す目印となってくれる北斗七星も高い空に見やすくなっているので是非親子で北極星を見つけて方角を確かめてみましょう!
今月見やすいお誕生日の星座はふたご座、かに座、しし座、おとめ座付近なので星座早見盤などを頼りに夜空の星座を捜してみて下さい!

4月の月の満ち欠けは以下のようになっています。
  4日(火) 3時39分 : 上弦
 11日(火)15時 8分 : 満月
 19日(水)18時57分 : 下弦
 26日(水)21時16分 : 新月
月明かりの無い夜が天の川や流れ星を楽しむのに適していますので目安にしてみて下さい!

また、毎月恒例の会津での4月の日の出、日の入り時刻を3月初めと比べてみると以下のようになりました。
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    月   日    日の出        日の入り     
   3月  1日  6時 10分    17時 36分 
   4月  1日  5時 24分    18時 05分 
   4月 30日  4時 44分    18時 32分 
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この表を見てみると4月では特に日の出時刻の変化が大きいことがわかります。
先月20日の春分の日を過ぎてからは1日毎に約1分半ぐらい早くなっているようです。
朝起きる時間が早い方にはその変化がよくわかると思います。

日の出時刻が早くなると夜明けも早まって、4月1日では4時頃から、4月30日では3時10分頃から東の空が少しずつ明るくなり始めてきます。
そんな夜明け前の空で今月見ておきたいのが明けの明星の金星ですね。
今月10日頃からなら夜明け前の東の低い空で見え始めるので4時半頃に双眼鏡や小型望遠鏡を使ってぜひご覧になってみて下さい!
この時期の金星はまだ内合を過ぎたばかりなので地球からの距離も比較的近い状態の為に8倍くらいの双眼鏡でも小さな三日月のような形をした金星の姿を確かめることが出来るチャンスとなります!

また、4月30日には金星の最大光度を迎えます。
この頃なら日中の青空の中でも位置さえわかればポツンと白く金星が肉眼でも見ることが出来ます。
夕方と違って明け方に金星を見つけておけば日の出後でも見えるかどうか確かめられますね。
この時には地上の木や建物などを目印にしながら見ておくのが良さそうです。
もし見失ったら・・双眼鏡を向ければ見つかるでしょうから予め手元に準備して置くことをお奨めいたします。
但しくれぐれも間違って双眼鏡で太陽を見たりしないようにご注意ください!

それではそろそろ2017年4月の主な天文現象を見ていきましょう!!

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☆ 4月 1日(土)~10日(月)頃 夕空で水星が見やすい!!

金星がいなくなってちょっと寂しい夕方の空ですが、今度は4月1日に東方最大離隔を迎える水星が先月下旬から比較的(水星としては)見やすくなってきます!
方角は真西から少しだけ北寄りの低い空ですが西空には空がちょっと暗くなってくると赤っぽい火星も見えて来るのでその右斜め下付近を18時半ぐらいから捜してみて下さい!
この頃の水星はマイナス1等級の明るさですが時間と共に低くなってしまうのでなるべくまだ空の明るさが残っているうちに見つけたいので双眼鏡は必需品になります。
水星が比較的見やすいのはこの頃から4月10日頃までありますが春が近くなると黄砂などの影響で低い空の透明度が悪くなってしまうなどで実際には好条件で見られるチャンスはそんなに多くないのでぜひこの機会にお天気の良さそうな日を選んで捜してみて下さい!
水星の場合には他の明るい惑星と違って見ようと思って捜さないと見ることは出来ませんので!!

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☆ 4月 4日(火) 上弦の月!

実際に半分の状態になるのは4日の3時39分なので4日の夕方には半分をちょっとだけ過ぎた月が見られそうです。
この頃の欠け際では目立つクレーターもたくさんあるので月が見えていたら双眼鏡か望遠鏡をぜひ向けてじっくりと眺めてみて下さい!

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☆ 4月 7日(金) 会津そらの会 観望会スタート

昨年も好評を頂いた会津そらの会主催の観望会が7日夜19時から再開いたします。
場所はこれまでと同じリオン・ドール滝沢店さんの駐車場北側一角をお借りして行う予定です。
今回は月齢10の明るい月をメインに、春の星座も皆さんと一緒に捜してみたいと思っております。
20時頃になれば東の空の木星も何とか見えて来るはずなのでこちらも楽しみです。

参加無料ですが小さなお子さんは大人の方と一緒にお越しください!
出かける際には安全の為、小型のペンライトをお持ちください!
また、夜になると気温が下がって寒くなる場合もありますので防寒対策はしっかりと準備をお願いいたします。
観望会ではスタッフが星の案内だけでなく星空の楽しみ方や双眼鏡、望遠鏡の使い方、星や宇宙に関する疑問や質問などについても聞いて頂ければお答え致しますので気軽にご参加ください!

万が一お天気が悪い場合には2階ツタヤ店左奥のキッズコーナーにて19時から星のお話し会を開催しますのでお天気に関係なく出かけて頂ければと思います。

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☆ 4月 8日(土) 木星が衝を迎えて見やすい時期を迎える!

太陽系最大の惑星である木星が今年もようやく見やすい時期を迎えました。
観望会等では土星に比べると人気はいまひとつですが・・望遠鏡を使って実際に眺めてみると本体の縞模様や4個のガリレオ衛星の位置が毎回変わって眺められるなどで月や土星よりも変化があってなかなか興味深い惑星です。

今シーズンの木星はおとめ座の1等星スピカと一緒に見えていますので肉眼や双眼鏡を使って両者の色や明るさの違いなども確かめてみて下さい!
また、月末にかけて少しずつおとめ座の中で位置を変えていくのでそんな様子を追いかけてみるのも面白そうです。
 
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☆ 4月 10日(月)月と木星が上下に並んで接近!!

10日夜には満月を過ぎた明るい月とおとめ座で明るく輝く木星が上下に並んだ様子が見られそうです。
この頃、木星は20時には東の地平線上に姿を見せるので20時~21時頃に眺めるとまだ低い空で明るい月と木星が並んだ様子は地上の景色と相まってなかなか興味深い様子となりそうです。
月と木星の間隔は5度弱なので視界の広い双眼鏡なら余裕で一緒に見られますのでお持ちの方はぜひ向けてみて下さい!
この夜の月と木星は春の大三角の中に入っているのでそんな様子が見やすい22時~23時頃にもまた見て頂けると良さそうです。

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☆ 4月 11日(火) 満月!

11日の満月は15時8分なので月が昇って来る頃にはほんの少し満月を過ぎた状態になるようです。
会津での月の出時刻は18時8分なので時間に余裕があれば月が昇って間もない頃に地上の景色と一緒に眺められば少し上の明るい木星と相まって興味深い様子が見られそうです。

この夜の満月は月と木星、そしておとめ座のスピカで小さな三角形に並ぶようなので空が暗くなって星が見やすくなってきた20時頃にもまた眺めてみて下さい!!
  
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☆ 4月 17日(月) 未明の空で月と土星が大接近!!

17日未明の空で月齢19.7の月と土星が約2.5度くらいの間隔まで接近する様子が見られそうです。
お奨めの時間は3時50分頃でこの頃にちょうど南の空で上下に並んで見えているはずです!
※月のすぐ下の明るい星が土星です!!

今回は両者の間隔が狭いので双眼鏡でもなかなかの眺めとなりそうです。

土星も肉眼で夜空を眺めただけでは普通の星と区別がつきにくいのですが、明るさが0等級と比較的明るいことや色がややクリーム色っぽい感じにみえること、そして同じような明るい星に比べてあまり瞬きが目立たない事などの特徴があるので17日に月と接近した際に土星を見つけておいて、その際に土星の位置を近くで目立つさそり座やいて座の星との並びとの位置関係を覚えておけば比較的移動の少ない土星は今年の夏頃でもきっとすぐにわかるでしょう。
今年の土星も昨年に続いて地球から見た環の傾きがほぼ最大となっているので夏の観望会が今から待ち遠しいですね。

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☆ 4月 22日(土)~23日(日)未明 こと座流星群が極大!!

このところしばらくの間目立った流星群が無い時期が続いていましたが、4月になってようやくこと座流星群が見られそうです。
出現数は1時間当たり5個~10個程度と数はあまり多くないのですが、なんと2千年以上前から続いている流星群でこれまでに何度か突発的に多数の出現が起こることがあったのでぜひ見ておきたいところです。
今年のピーク予報では22日21時頃と予想されていますので日本からは比較的条件が良さそうです。
但しこの時間帯だとまだ放射点があまり高く昇っていませんのでもう少し遅い時間の方が見やすくなるかもしれません。
この夜の月齢は24で2時頃になると月が昇ってきてしまいますが下弦を過ぎて4日程あとなので月明かりの影響もそれ程大きくは無さそうです。
せっかくの流星群なのであまり過度な期待はせずに星座を眺めながら一緒に楽しんでみて下さい!!

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☆ 4月 24日(月) 未明の空で月と金星が接近!!

24日未明には明けの明星の金星と月齢26.7が5.7度まで接近した様子が眺められそうです。
4時過ぎぐらいに早起きして東の低い空を眺めれば明るい金星が見つかるはずで、少しすればその右下方向にうっすらと地球照を纏った細い月が見えて来るでしょう!
両者の間隔がここまで近くなれば視界の広い双眼鏡なら一緒に眺められるのでぜひそんな様子も楽しんでみて下さい!
少しずつ空が明るくなってくる空で並んだ様子は想像しただけでも美しい景色となって眺められそうです!

また、双眼鏡や望遠鏡をお持ちの方は月と金星にも向けて見て下さい!
この頃ならまだ双眼鏡でも月をかなり小さくしたような金星の姿がわかるかもしれません。
確かめるコツは空が少し明るくなって金星の眩しさが目立たない頃に見る、ピントをきちんと左右の眼で合わせて見る、なるべく手振れの影響を少なくなるように手すりなどを利用して見るなどでしょうか??

今回の接近は1日限りなのでお天気などの心配もありますし早起きできそうでしたら前日の23日未明にも同じ時間に起きて下見をされた方が確実かもしれません。
家の窓から金星がどの方向にどれくらいの高さで見えるのか、あるいは見えないのかも確かめてみてください!
23日未明には月と金星はやや離れているようですがこちらもお奨めですよ!

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☆ 4月 28日(金) 夕方の空で月齢1.9の細い月を見よう!!

26日に新月を迎えた月が28日夕方になって西の低い空に見えて来るようです。
この時の月齢は1.9でかなり細い月を見るチャンスになります。
日没は18時30分ですが19時頃になれば西の低い空に見えて来るはずなのでぜひ捜してみて下さい!
まだ空が少し明るい時間帯ならコンパクトデジカメのオートモードでも意外ときれいに写ることがあるのでお試しください!

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☆ 4月 30日(日) 金星が最大光度 -4.5等級!!

明けの明星となっている金星が30日に最大光度となる時期を迎えます。
実際には4月半ばでも最大光度に近い明るさになってきていますのでお天気の良さそうな休みの日に昼の空で肉眼でも金星が見えるかどうかぜひお試しください!
今年はタイミング良くGWに入るので星の村天文台などに出かけて見せてもらうのも良いかもしれませんね!
自分で確かめるとすると・・今の時期は夜明け前に金星が見えているので、比較的簡単にできるのは夜明け前に見つけておいて、日が昇ってからも見えるかどうか確かめる方法でしょう!
30日頃ですと9時過ぎに金星がちょうど南の空に来るのでこの頃を狙って見るのも良さそうです。
この時、会津では地平線からの高度は54度くらいに見えるようです。
最初に南の方角を確かめておいて双眼鏡で捜して位置を確かめて、そのあとで肉眼で見えるかお試しください!
この頃太陽とは角度で40度程離れていますが間違って双眼鏡を向けてしまわないように日陰になっている場所で見るのがお奨めです。
肉眼で見えるかどうか確かめる時も日陰の方がずっと見やすくなります。

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