7月18日、會津稽古堂において今年の夏イベントが終了しました。

「HAYABUSA2 RETURN TO THE UNIVERSE リュウグウ版」上映前に、お客様方へ「スクリーンに近い前方が見やすいですよ」と呼びかけたところ、席を離れ多目的ホール前方の床面に移動され、体育座りでご覧になった親子さんがいらっしゃいました!
次から敷物を準備しようか? 折りたたみの可動席を少し設置しようか?
もっともっと色々想定し、何ができるか考えなくてはと思った6年目の夏となりました。
仲間のお店提供で機材を持ち込み、Blu-rayのソフトをフルハイビジョンのプロジェクターで映写したので、画質は本当に素晴らしいものでした。次は音響も良いものにできたら。。
一つ終わって、また次のイベントへ。夢をつなげて2020年まで。
東京オリンピックが何か? いえ、「はやぶさ2」の帰還の年です!!!

望遠鏡のしくみ
望遠鏡村
マイ望遠鏡を覗く女の子
望遠鏡男子

昨年の会津大でのイベントに引き続き、工作は「組み立て天体望遠鏡」を行いました。
応募が大変多く、今回出来なかった皆さんには大変申し訳なかったですが、必ず次の機会を作るので、またのご参加をお待ちしています。
嬉しかったことが沢山ありました。
天体観望会によくいらしていただけるお子さんが、お父さんと一緒に参加してくれたこと!
高校生の男の子たちが、友達同士で参加してくれたこと!
星や宇宙が好きだという子供さんが、沢山いるとわかったこと!!!
私達は皆さんから、これからも活動を続けて行く燃料をもらいましたよ!

160718平田先生講演
160718講演風景

講演は、会津大学先端情報科学研究センター宇宙情報科学クラスター上級准教授の平田成先生。
カジュアルな服装で大きなバッグにパソコンを入れて現れた先生は、大学の先生とは一見してわからない気さくな雰囲気でしたが、流石に講演となるととてもわかりやすく、月の画像や探査機などのイラストを映しながら、わかりやすくお話してくださいました。
「月や惑星を観測・探査した機は、月が12機に対し、火星には9機も行っている!近い割に少ない?
 日本の月探査衛星「かぐや」は、上空から特定の岩石・鉱物を、色で見分けて調べた。
 赤外線の色も調べることが出来、色の種類も約300種類も区別できる!
 データ解析は続行中。見直してみると新しい発見がある。」
そもそも月は、地球の大きさに対し、他の惑星の衛星と比べて大きい。他人説、兄弟説、親子説、衝突説等あるが、どれも、組成、温度・熱源、大きさの説明を全て満足に満たすものではないということで、びっくりしました。
まだまだ解らないことがあるのですね。
「かぐや」を月面の落下させたのはあのあたりと聞き、本当だ、実際のことなんだと思えて、38万km向こうの遠いはずの月が、少し近く感じました。

質問では、10年後に生命が地球に生まれた理由や、地球以外の星にシンプルな生命が存在できる星=系外惑星が見つかって、探査機を送り込む計画も出来てくるかも?という問いかけに対し、先生は、技術の進歩は惑星探査より速いとおっしゃいました。
「はやぶさ」が帰ってきて、「はやぶさ2」も旅立った。「あかつき」は金星を周回し始めた。
次は何だろう?? まだまだ、お楽しみはこれからですね!

今回もご協賛くださいました、株式会社リオン・ドールコーポレーション様、みとみ学園様。
活動にご理解を賜り、度々のご支援に心より感謝申し上げます。
子供さんたちが夢をひろげる機会持てるよう、今後ともよろしくお願いいたします。

Special Thanks:
天体望遠鏡工作のお手伝いをしてくださったHさん。普段の天体観望会でもよくお世話になっていますが、今回は手伝い以上、先生役。本当にありがとうございました。
はやぶさ2塩原モデルのご両親・Aさん夫妻。ミネルバを帽子に仕立てたものをお持ちくださいました。
映画を観たお子さんが「これ、ミネルバだ!」と言ったそう。夜なべ製作なのに完成度の高さでミネルバの知名度アップに貢献!愛情溢れる展示品をご持参くださりありがとうございました。

メンバーの一人で現在闘病中のUさんと奥さんが来場しイベントに参加してくれたのは最高でした。
「88232折鶴プロジェクト」マネージャである彼は、宇宙に詳しく、入退院の合間でさえ活動のアイディアをメールしてくれるなど刺激を与えてくれる存在ですが、今回も新たな夢を携えて来て私達に熱を置いていってくれました。
ありがとう!これからも一緒に夢を追いかけましょう。これからもよろしくお願いします!

(C)