2015年 9月 の 星空

シルバーウィークに金星を探せ!! 
見どころは色々ありますが、秋晴れの青空のなかに金星が見えるかもしれません!
今月はどんな空に会えるでしょう・・・☆

201509
画像提供 株式会社アストロアーツ http://www.astroarts.co.jp
図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。

9月になり、2015年も残りあと1/3となってしまいましたが、これからの秋の季節は勉強やスポーツなどにも適した過ごしやすい時期を迎えます。
それはもちろん星空でも一緒です。
9月には恒例の中秋の名月もありますし、夏場に比べて上空の湿度も徐々に下がってくるので、澄んだ夜空で美しい星空を楽しめるチャンスも増えてきます。
冬場になると寒さで気軽にのんびりと星見をというわけにはいかなくなってしまうので、この秋の季節には天気予報をチェックして、双眼鏡を片手に街中からちょっと離れた星のきれいな山などに出かけて星空を楽しむにも良い季節です。
星見に出かける際のお天気予報の確認にはこちらのGPV予報がお奨めです!

http://weather-gpv.info/

日中は過ごしやすい時期ですが、夜は意外と気温差があって寒く感じてしまうこともありますので、そうした時には上着などの寒さ対策を忘れずに準備してお出かけください!!
温かい飲み物などもあると、ゆっくりとくつろげそうですね。

人気の土星もそろそろ見やすい時期も終盤になってきました。動きのゆっくりした土星は今年てんびん座とさそり座の境界あたりにあり、その星座が見やすい季節が過ぎると、土星の観察もまた来年ということになります。
9月前半くらいまでなら夕方暗くなった頃、南西の低い空にクリーム色っぽい土星が見えているので捜してみて下さい!
西空でオレンジ色の輝きでちょっと目立っている うしかい座の1等星アルクトゥールスや、南西の低い空でだいぶ地平線に傾いてきたさそり座の姿にも目を向けて見て下さい!
そして9月はまだまだ天の川も見やすい時期です。
夜空がすっかり暗くなった頃の時間には天の川の流れている夏の大三角がまだ空の真上付近に見えています。
9月13日が新月なので、上旬から新月過ぎまでの月明かりが無い頃がチャンスとなります!!

また、先月、日本の無人補給船こうのとり5号機がドッキングして話題になった国際宇宙ステーションも引き続き注目してみて下さい!!
油井宇宙飛行士が長期滞在中ですので地上からも国際宇宙ステーションを見上げて応援して頂ければと思います。
会津若松市からの予報は下記のサイトから見られますのでブックマークに登録しておいて時々チェックしてみて下さい!

http://goo.gl/Xc3Dxw

国際宇宙ステーション全体の大きさは108.5m×72.8m、なんとサッカー場くらいの大きさがあるので、太陽からの光が大きな太陽電池パネルなどに反射して上空を通過するときには、条件が良ければマイナス2等級もの明るさで見えることもあり肉眼でもしっかりと観察できます。
予報は10日先まで出ていますが、飛行している軌道が少し変わると数分ほどのずれが生じることもありますので、なるべく直前に予報も再確認して見てみて下さい!!
JAXAのきぼうを見ようサイトには予報だけでなくこれまでに撮影された画像や撮影法などについての情報も記載されています。こちらを参考に国際宇宙ステーションの写真撮影にもチャレンジしてみて下さい!
http://kibo.tksc.jaxa.jp/#visible

今月もいつものように会津での9月の日の出、日の入り時刻を8月初めと比べてみると以下のようになりました。
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   月   日    日の出      日の入り
  8月  1日  4時 41分   18時 52分
  9月  1日  5時 07分   18時 13分
  9月 30日  5時 32分   17時 29分
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こちらの表を見てみると8月に比べて日没の時間も意外と早くなってくることがわかります。 
夕暮れが早くなって・・仕事帰りにもう星が見えてくる・・そんなひと時も楽しみたいですね。。

それではそろそろ9月の主な天文現象を見ていきましょう!!
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☆ 9月 01日(火) 早起きして明けの明星を見つけてみよう!!

このところ夕方の空から姿を消してしまっていた金星ですが、9月に入ってそろそろ夜明け前には東の低い空で姿を見せてくれそうです。
同じ金星でも宵の明星と明けの明星と呼ばれるように見た時の印象も夕方と明け方ではまた違ってきます。
4時くらいに真東のほんのちょっと北寄りの低い空を捜してみて下さい!
この時間なら明け方の空では既に冬の星座たちが殆ど出揃って見ることができますので一足先に冬の星座たちに出会えるのもまた楽しいひと時になるでしょう。
うまく見つけることができれば、きっとその日はあなたにとって とても良い1日になってくれるはずですよ!
金星の少し左上には赤っぽい火星もあるはずなので、金星を見つけたら火星も忘れずに捜してみて下さい!
火星はまだ地球から太陽までの距離の2.5倍も遠くにあって9月はまだ約2等級の明るさしかありませんが・・来年5月中旬頃には再び地球に接近し、さそり座でマイナス2等級と明るくなって土星と一緒に楽しめそうなので、こちらも今から楽しみですね。
火星は9月初めには かに座付近に見えていて、中旬から月末にかけて次第に しし座の方へ移動して行くようなので、そうした星座の中を移動して行く様子も追いかけてみたいものです。

そして忘れていけないのがこの時期の金星は地球を追い抜いて行ったすぐあとなので、今月前半くらいまでは比較的見かけの直径も大きいので欠けた金星の姿を確かめるなかなかないチャンスになっています。
10倍くらいの双眼鏡でも見えるかもしれませんのでぜひ確かめてみて下さい!
会津そらの会のイベントで製作した15倍望遠鏡なら確実に見えるはずなので、お持ちの方はぜひ金星に望遠鏡を向けて、いつごろまで形がわかるか確かめてみるのも面白そうです。

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☆ 9月 10日(木)夜明け前の東天で月と金星がツーショット!

今年前半には夕方の空に惑星がいくつも見えていて賑やかな様子を楽しめていましたが、最近は一つ残っていた土星も次第に西空で日毎に低くなってしまっています。今月は早起きして見ると夜明け前の東の低い空に金星・火星・そして木星までが割と近い位置に集まって見えている様子を楽しむことができます。
そうした中で見逃せないのが10日未明の月と金星のツーショットですね!
早起きして4時頃に真東の空を見ると、月齢26の細くなった月の真下に眩いほどに輝きを見せる明けの明星の金星の姿が目に入ってくるはずです。
両者の間隔は約5.8度程(手を伸ばし人差し指でVをつくるくらいの感覚)なので視界の広い双眼鏡なら同時に楽しめるほどに見えているはずです。
さらに今回はタイミングが良いおかげで、ちょうど月のほぼ真下に金星があるので、見方によってはもしかしたらお月様から金星が紐か何かでぶら下がっているように見えるかもしれませんので今から楽しみです。
そして明るく輝く金星は次第に夜明けを迎える空の中で見える印象も変化していきますのでそんな様子もお見逃しなく!!

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☆ 9月 11日(金)夜明け前の東天で月と火星がツーショット!

前日には金星と月のツーショットでしたが、11日明け方では月と火星のツーショットが見られそうです。
月齢は27.2なのでだいぶ細い月になっているはずです。
もし前日と2日連続で見れたら、新月に向けて月の細くなっていく様子にも注目してみて下さい!
今回の月と火星の接近ですが、この時の間隔は約5度くらいなのでこちらも双眼鏡で見るとさらに楽しめそうです。
時間的には夜明け前の4時くらいが良さそうですが、月の見える高さが8度くらいと低いのでなるべく家の近くで東の低い空まで見渡せるような場所でぜひご覧ください!

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 ☆ 9月15日(火) 低空の西空で水星と三日月を見つけてみよう!!
  
今回はちょっと条件が厳しいかもしれませんが・・タイミング良く西空の低空まで秋の透明度の良い空になれば見られるかもしれません。
双眼鏡は必需品になりそうです。
18時頃、西南西から少しだけ西寄りの低い空では月齢2.1のとても細い月とその左下に水星が見えているはずです。
この時点での水星の高度は約5度、三日月が8度ちょっとになります。
両者の間隔は約4.5度なので双眼鏡なら一緒に視界に入るくらいのところまで接近しています。
お天気次第ということもありますが、双眼鏡片手にぜひチャレンジしてみて下さい!
もし、運良く見れたらぜひお知らせください!

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☆ 9月19日(土) 月と土星が接近! 

19日夜、そろそろ空が暗くなり始める18時30分頃、南西の空で月を捜してみて下さい!!
この日の月は月齢6で三日月と半月のほぼ中間くらいの形に見えているはずです。
そして月のちょっと右下には僅か3.4度ほど離れて0等級の明るい星がポツンと見えているはず。
その星は土星です。
先月22日にも月と土星の接近がありましたが、あの時と同じくらいの接近なので視界の広い双眼鏡なら月と土星を同時に見れるはず!
次第に西の空で低くなっていく土星の姿、ぜひこの機会に見つけてみて下さい!

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☆ 9月 22日(火)金星が最大光度の時期を迎える!

金星は誰が見ても太陽と月を覗けばダントツに明るく見える惑星ですが、地球との距離も変化するので、実は見える時期によって意外と明るさが変化していきます。
いつもの金星の明るさがマイナス4.2~マイナス4.3等級等・・ 実は等級差がたった0.2でも金星の明るさそのものは約20%も違ってくることになります!
そんな金星がちょうどシルバーウィークの22日頃にマイナス4.5等級となる最大光度を迎えます。
このマイナス4.5等級という数値はこれだけだとちょっとわかりにくいかもしれませんが・・星座を形作っている普通の1等星をなんと150個くらい集めたのとほぼ同じなので、実は昼の空でも透明度が良い時には肉眼でも見える場合があります。
この前後が昼の空で金星を見ることができるチャンスなのでお天気が良さそうな日を選んで最初は双眼鏡を使って青空の中で捜してみて下さい!

最初はどんなふうに見えるのか想像つかないとなかなか見つけにくいかもしれませんね。
比較的わかりやすいたとえでいうと・・朝、通勤や通学の頃に見かける青空の中に見える白っぽい月を思い出してみて下さい!
青空の中で見える金星はあの白い月をずっと小さくしたイメージに とてもよく似ています。
見やすいのは、やはりなるべく金星が南の空にある時の方が良さそうです。

この頃の金星は朝9時頃にほぼ南の空にやってくるので、方角を確かめた後、必ず日陰に入ってから地平線から63度付近の高さの空を中心に探してみて下さい!
この場合にはくれぐれも間違って双眼鏡で太陽を見てしまわぬように細心の注意をよろしくお願いいたします。
この頃の金星は太陽とは40度くらいしか離れていないので日向で見ている場合には間違って太陽を見てしまう危険性はもちろん、レンズに太陽の光がちょっと当たって余計なゴーストなどが発生して視野が見えにくくなったりすることもありますので、忘れずに日陰から捜してください!
双眼鏡でもし見つかったら肉眼でも見えるかどうかチャレンジしてみて下さい!

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☆ 9月25日(金) 会津そらの会観望会 「月齢12の月を見てみよう!!」
※今月は当初予定より1週早く、18日(金)の開催となりました。18:30からお待ちしています!
以下の文章は日付を訂正しました。(9月14日追記)

18日には19時からは会津そらの会で毎月行っている「星を見る会」をいつものリオンドール滝沢店駐車場で開催予定です。
今回もメインは月齢12の月を中心に見て頂く予定です!
大きな望遠鏡では大小様々な大きさのクレーターが無数にある月面の不思議な地形を大迫力で楽しんで頂けそうです。
また、お天気が良ければまだ高い空で見えている夏の大三角の付近から選んでいくつか天体を見て頂くこともありますのでぜひお出かけ下さい!
いくつか望遠鏡を準備する予定なので見え方を比べてみるのも面白そうです。
小さなお子さんも大歓迎なので大人の方と一緒に寒くない準備をしてぜひお出かけ下さい!

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 ☆ 9月 27日(日) 中秋の名月!

旧暦の8月15日にあたる27日夕方には中秋の名月が見られます。
実際に満月となる時刻は翌日の11時51分になりますので今年の中秋の名月は満月のホンのちょっと手前で、それよりも注目して頂きたいのが今年2015年は中秋の名月にタイミング良く今年最大の満月=スーパームーンが重なったという点ですね!!
月はほぼ1ヶ月かかって地球の周りを回っていますが、その軌道は少し楕円になっているので離れているとき近いときとあり、地球から見た時の月の直径も1割ほど違って見えることになります。
肉眼では大きい時と小さい時で直接比較できませんのでちょっとわかりにくいのですが・・望遠レンズなどで満月を撮影して他の月の満月の時の画像を並べてみると意外と大きさが違っている様子がわかるかと思います。
今年はちょうど日曜日になっていることですし、せっかくの中秋の名月ですので昔のようにススキを飾ったり、お団子をお供えしながらご家族一緒にゆっくりとしたひと時を楽しんで頂ければと思います。

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☆ 9月 28日(月) 満月&スーパームーン

中秋の名月とは1日ずれが生じてしまいますが28日が満月&スーパームーンになります。
会津でのこの日の日没が17時32分、そして満月の月の出が17時36分になります。太陽が沈んで少ししてから月が昇ってくるようなタイミングですね。
ところで月が見える大きさは少しでも月が近い方が大きく見えることになります。
なので実際には同じ日に見ても月が昇ったころよりも月が南の空で高く昇って見えるころの方が大きく見えることになります。
ホントかな??と思われた方はぜひ紙に簡単に地球と月を描いて距離の違いを確かめてみて下さいね!!
また、カメラをお持ちの方はぜひ両方撮影して比較してみて下さい!
ちなみにこの夜は月が真南に見えるのは真夜中の23時59分になります!!

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