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11月某日、府中市郷土の森博物館に足を運ぶ機会に恵まれ、ついに初めて
「HAYABUSA2 RETURN TO THE UNIVERSE」を観てきました。
一部、ネタバレ的な部分もありますが、何卒ご容赦頂ければと思います。

作品を観終わって、これはグッと来ました。
ここまで「はやぶさ2」を応援して来て本当に良かったと、どこかホッとした自分がいました。

でも、一般の人達(「はやぶさ2」を知らない人達)がこの作品を観たら、きっと「?」と
思うかも知れない。
「はやぶさ2」が計画段階から打ち上げまで紆余曲折があったことなんて、多分誰も知らない。

そのような中、これから「はやぶさ2」の打ち上げが無事にされたら、各地の科学館や
プラネタリウム館で独自のプログラムが展開されるでしょう。
多分、それはミッションに偏った、通り一辺倒の内容だと想像してしまいます。
それはそれで否定することはしないけど、そのような内容ではこれからの日本の宇宙開発、
とりわけ日本独自の深宇宙探査計画を推し進められるとは思えない。

「そんなこと調べて何か日本の利益になるの?」
「そんなに時間がかかることを調べてメリットがあるの?」
「失敗したら税金が無駄だよね」
そんな世論と常に対峙しなければならない今の状況において、上坂監督は真正面から受け止めて
作品を作ってくださいました。

作品中盤のミッション打ち切りの危機の場面は、一般の人達には必要の無い部分です。
でも、3年前から応援して来た私達にとっては掛け替えの無い時間でありますし、逆に、
その時を知らずに過ごしてきた人達の中には、この作品を観て、とても共感してくれる人が
いるかもしれない。

「はやぶさ2」ミッションだけを語る番組では、これからの日本の宇宙開発が推進されるとは
思えません。
かつて日本のロケット開発の歴史は失敗の連続だった。
昔も今も、誰も成し遂げたことのない事への挑戦は、必ずしもスムーズに成功を収められるとは
限りません。
過去にあった「失敗」や「挫折」、そしてそこを乗り越えた先に現在(いま)があることを包み
隠さずに、しっかりと伝えることが、これからの日本の宇宙開発にとても大切な事だと思います。

最後に、実は「HAYABUSA2 RETURN TO THE UNIVERSE」の平面版が、11月30日の「はやぶさ2」
打ち上げに合わせ、会津大学のパブリックビュー会場で上映される予定です。
まだ正式ではありませんが、会津大学様にて現在準備が進められている状況です。
正式に決定しましたら、会津そらの会HP等でもお知らせいたします。

『HAYABUSA2 RETURN TO THE UNIVERSE』公式サイト(㈲ライブ)
http://www.live-net.co.jp/hayabusa2/

文責:会津そらの会 本田 幸司